2015年9月19日にお亡くなりになられたセント・フォース所属のフリーアナウンサー黒木奈々(くろき なな)さん。
彼女の体を蝕んだのは、胃がんでした。
そのなかでも、5年生存率が極めて低いとされるスキルス胃がんだったようです。
ピロリ菌の感染が原因となることが多いこのガン、女性には多いとのことです。
黒木奈々さんが亡くなられたときは、セント・フォースの同僚・小林麻央さんもその悲痛な胸中をブログで語っておられました。
黒木奈々の死去、死因はピロリ菌感染によるスキルス胃がん
2015年9月19日、32歳という若さでこの世を去られた黒木奈々さん。
彼女の命を奪ったのは、スキルス胃がんとみられています。
黒木奈々の最期やスキルス胃がんの闘病生活まとめ~自宅で両親に看取られながら死去 https://t.co/X4MLrqItQo pic.twitter.com/Uje7yXWtvP
— MATOMEDIA [マトメディア] (@newsmatomedia) 2019年6月22日
5年生存率は7%未満と言われるこのがん、早期発見はとても難しいと言われています。
その要因は、がん細胞が粘膜の下を這い、病巣が見えにくいことだそうですね。
最近、2018年のTBSドラマ『義母と娘のブルース』にて、竹野内豊さん演じる『良一』が作中で医師から告げられたことで再注目されました。
実際、このスキルス胃がんにより命を落とした人物には、手塚治虫さん、佐久間正英さん、黒木奈々さんと同じく、アナウンサーでは、逸見政孝さんがいらっしゃいます。
また、タレントの堀江しのぶさん、スキーの森徹選手、FANTASTICS from EXILE TRIBEの中尾翔太さんなどは、黒木奈々さんよりも若い20代で亡くなられています。
このことからも、早期発見が如何に難しいかがうかがえるかと思います。
それが叶った宮迫博之さんは本当に稀なケースなんだそうです。
『スキルス』とは、『硬いがん』という意味だそうで、実際、黒木奈々さんも医師が『硬いなあ』と言っていたことを覚えていたと著書に綴っているといいます。
このことから、ご自身でスキルス性胃がんではないかと推測されたとのことです。
よって、正確にスキルス胃がんで亡くなったという結果が出ているわけではないものの、その可能性は高そうですね。
あるいは、彼女は手術前に鳥肌胃炎と言われたそうです。
この特殊な胃炎はピロリ菌感染や胃がんとの関係性があるとのことですね。
一時は、胃がんの原因のうち、98%とも言われたピロリ菌感染。
ステルス胃がんとの関係はどうなのでしょうか?
実際のところ、女性に多いとされる未分化型のスキルス胃がんもピロリ感染胃炎から生じるという説もあるようです。
ただし、未分化型の場合、ピロリ菌を除去することで、その効率からは確実とは言えないものの、予防にはなるとのことです。
やはりピロリ菌除菌が一般的にできる最善の策なのでしょうか。
黒木奈々、家族とセントフォースの合同葬
黒木奈々さんの死去に際して、所属事務所のセント・フォース代表取締役の久保地美晴さんもコメントを発表しています。
そこには、黒木奈々さんのお人柄が記されていました。
闘病中には、常に前向きで、決して諦めることがなかったといいます。
さらには、ご本人が1番辛い立場であるにも関わらず、周囲を気遣い、感謝の気持ちを忘れない素晴らしい女性だったと評していました。
そんな黒木奈々さんのお通夜、葬儀・告別式を彼女のご家族とセント・フォースによる合同葬とされたそうです。
#黒木奈々 さんの葬儀営まれる、徳光和夫女性版の久米宏さんになっていたかもしれない… http://t.co/8Yeoq8F0D6 pic.twitter.com/NzOcdExNtq
— Shing Girardi (@weareseconds) 2015年9月24日
徳光和夫さんら、アナウンサーの先輩方も彼女の死を悼んでおられました。
黒木奈々の死、小林麻央が偲ぶ
同い年で同じく上智大学出身、さらにはセント・フォース所属と、黒木奈々さんと縁の深かった小林麻央さん。
そして、同時期にともにがんと闘った戦友でもあるといいます。
2016年9月30日の小林麻央さんのブログでは、黒木奈々さんとの夢が綴られていました。
『小林麻央さんが元気になった黒木奈々さんに会いたかったらしい。以前のブログで告白していた。同じ年代で癌を患い亡くなってしまい夢は叶わなかった…。についてTwitterの反応 https://t.co/J2DbFvd8m3 pic.twitter.com/Z1pZr6I0GQ
— ポン速 (@exl170) 2017年6月28日
それは、『元気になったらいつか会って話す』ということだったと言います。
しかし、これが叶うことはありませんでした。
小林麻央さんはこのときから『いつか』というワードを用いることを辞めたそうですね。
できうる限り、具体的に日にちを決めて約束をすることに努めたとのことです。
こうしたことを簡単にいうべきではないとは思いますが、過酷な闘病生活を送るなかで、二人にとって、お互いの存在が励みになっていたのではないでしょうか。
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