骨太なハードボイルドやミステリーを次々と発表し、今まさに上昇気流にのっている柚月裕子(ゆづきゆうこ)さん。
映画化された『孤狼の血』や本屋大賞2位を獲得した『盤上の向日葵』などの話題作で、熱い注目を集めています。
男の世界を描く美人作家としても知られていますが、私生活では離婚の噂がささやかれているようです。
出身高校を含めた経歴や両親を亡くした東日本大震災のこと、2023年現在の住まいについて迫ります。
柚月裕子のプロフィール
生年月日: 1968年5月12日
出身地: 岩手県釜石市
デビュー作: 『臨床真理』(2009年)
柚月裕子、離婚の噂はデマ
数多くの傑作を生みだし、大活躍中の柚月さんですが、離婚の噂が気になるところです。
2016年の時点で子供たちは社会人であることがわかっています。
噂の原因は、子育ての終了、夫は雑誌以外の本には興味がないという発言、柚月さんが美人であること、普通の主婦から人気作家になったことなどが挙げられるでしょう。
ですが、あくまでも噂の域をでないもので、離婚はしていないようです。
両親の離婚と混同されている?
柚月さんの離婚説については、確かな情報がありません。
離婚を証明する情報どころか、離婚につながりそうな情報の断片すら確認されていないようです。
SNSで話題になっている様子もなく、なぜ離婚の話が出てきたのかは、よくわかっていません。
それだけ情報がない中で本当に離婚説があるなら、何らかの勘違いが原因かもしれません。
可能性がありそうなのは、両親のエピソードです。
両親が離婚し、父親が再婚したことで、柚月さんには2人の母親がいるのだとか。
私には母が二人おります。一人が産みの母で、一人がその後父が再婚した義理の母です。
この情報が拡散されるうち、柚月さん本人の話に変化したのではないでしょうか。
親の話であることは明らかなので、普通なら勘違いすることはなさそうですが、伝言ゲームのミスと同じような現象が起こったとすればどうでしょう。
本来は確かに両親の話だったものが、どこかで変わってしまうことも考えられますよね。
ただ、両親の結婚歴には再婚も含まれています。
となると、柚月さんにも同様の噂が出てきてもよそうですが、再婚説が話題になっている様子はありません。
離婚だけが切り取られて噂になるというのは、少し不自然な気もします。
そう考えると、両親のエピソードと混同した可能性は、それほど高くないのかもしれません。
離婚問題を扱った作品の影響?
これまで数多くの作品を発表してきた柚月さん。
その中には、離婚問題を扱ったものもあります。
#柚月裕子 さんの文庫最新刊『#あしたの君へ』が、#文春文庫 にて本日発売!
そして、発売日に即大重版決定‼︎
少年事件、離婚問題と、家裁調査官補として、日々悩みながら成長していく青年の物語。
『#孤狼の血』『#盤上の向日葵』『#慈雨』とはまた違う感動の柚月裕子作品をお楽しみください‼︎ pic.twitter.com/6xSWnUcenJ— 文春文庫 (@bunshunbunko) November 7, 2019
作品の中で詳しく語られている事柄があると、「実体験を基に書いているのでは?」と考えることがありますよね。
もちろん、犯罪を描いたからといって、作家が本当にやっているはずはありません。
実際にはリサーチや想像などで書いていくものなのでしょう。
ですが、実体験の可能性を想像する気持ちはわかります。
このあたりから、何らかの理由で間違った噂が生まれることもあるのではないでしょうか。
ですが、前述のとおり、柚木さんの離婚説には確かな情報がありません。
柚木さんが離婚に詳しいとしても、思い込みをしないように注意したいですね。
柚月裕子の経歴まとめ。出身高校は非公開
1968年5月12日生まれの柚月裕子さんは岩手県釜石市出身。
出身高校についての関心が寄せられていますが、明らかになっていません。
父親が転勤族であり、小学校を3回変わるなど岩手県内で転居を繰り返したそうです。
高校時代も岩手県で過ごしたようですから、県内の高校とみていいでしょう。
高校卒業後の柚月さんは、父の転勤にともない山形県山形市に転居しています。
そこで出会った男性と21歳で結婚しました。
両親が岩手に戻ったあとも山形市に定住して、1男1女をもうけます。
当時は作家になることはまったく考えておらず、子育て中心の専業主婦でした。
子育てが一段落した36歳の時、「小説家になろう」とうたった市民講座に参加したことが運命を変えることに。
こうしたエピソードを知るたびに筆者は思うのですが、何かに興味をひかれて参加したり、実際にはじめてみたりすることは、その人のアンテナがキャッチしていることであり、すでに素質の現れなのかもしれません。
小説を書きはじめた柚月さんは2007年、山形新聞の文学賞である山新文学賞に『待ち人』で入選。
翌2008年、『臨床真理』が『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、40歳で小説家デビューを果たします。
2013年には『検事の本懐』で大藪春彦賞、2016年に『孤狼の血』で日本推理作家協会賞。
2018年、『盤上の向日葵』本屋大賞2位に。
なお、『孤狼の血』は直木賞にもノミネートされていました。
少女の頃から男の世界が大好きで、渡瀬恒彦さんや映画『仁義なき戦い』の大ファンだったそうです。
看板シリーズのひとつである「孤狼の血」シリーズの第一作『孤狼の血』は、アウトローな世界に生きる男たちの生きざまや広島弁の会話が人気を呼んで日本推理作家協会賞を受賞。
役所広司さん主演による劇場版は日本アカデミー賞12部門を受賞しました。
その美しいルックスからは信じられないほど硬派で、時として猥雑な世界さえ巧みに描き、そうした世界観を極上のミステリーに落としこむのが真骨頂の作家です。
小説を書くうえで気をつけているのは、登場人物の筋を通すこと。
それぞれにとっての正義とは何で、それをどう貫くかを描くところも特徴です。
『弧狼の血』観てきました🎬
松坂桃李や江口洋介もいいんだけど、映画としては役所さんに全部持ってかれてる感があるな✨
やっぱスゴいね~😎#弧狼の血 #役所広司 pic.twitter.com/mUi2A3sbdr— oka._.zoo (@okazoo4) May 13, 2018
東日本大震災で両親が犠牲に
前述のとおり、柚月裕子さんには二人の母親がいました。
幼少時に一緒に暮らした生母と、父の離婚・再婚によってできた義母です。
28歳の時に生母をがんで亡くした柚月さんは、東日本大震災で父と義母を失うことになりました。
実家のある岩手県宮古市を津波が襲い、家と両親が流されてしまったのです。
行方不明の両親をさがして、残骸であふれる市内や遺体安置所を歩き回った日々を振り返ると、今も胸が潰れる思いがするそうです。
自分の中には二つの時間軸が生まれたと語る柚月裕子さん。
それは今過ごしている現実の時間と、東日本大震災で止まったままになっているもうひとつの時間。
震災から何年も過ぎているにもかかわらず、ふとした時に実家の両親に電話しなければと思うことがあるのだそう。
ああ、もういないんだと気づいた時に、二つの時間軸が交わっているのを感じるそうです。
【インタビュー ここから】
「孤狼の血」「盤上の向日葵」などの作家・柚月裕子さん。
震災で両親を亡くし、その思いを作品に表現しようとしていました。しかし、筆を進めることができない日々。
震災から8年、今回、故郷に立ちました…。21(木・祝)午前6:30[総合]https://t.co/r8lhk1XYtQ
— NHK広報局 (@NHK_PR) March 20, 2019
柚月裕子の今の住まい
柚月裕子さんはインタビューで、山形県山形市で暮らしながら執筆活動をすることに幸せを感じると語っています。
住まいは今も山形市内にあるようですね。
柚月さんが感じる幸せとは、五感をとても刺激されること。
風の匂い、鳥のさえずり、きれいな水などは自然豊かな土地ならではの恩恵でしょう。
また、一人になれる場所が多いのも山形市のいいところなのだそう。
温泉には週に一度のペースで通っているそうです。
デビューから12年、筆を休めることなく作品を生み出してきた柚月裕子さん。
10代の頃、胸を躍らせて通いつめた故郷の書店も津波にさらわれてしまいました。
オリエント急行や霧のロンドンに思いをはせたあの頃の自分のように、これからも多くの読者を別世界へいざなってほしいと思います。
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コメント
孤狼の血を読んで感動しました、さぞかし取材をされたことと思います、続編を読むつもりです、今後も感動を皆様にお願いします。