玉木 雄一郎(たまき ゆういちろう)さんは国民民主党の党首として存在感を放っています。
学歴や経歴は非の打ち所がないのですが、政治家としての評判は賛否が分かれていました。
今回は玉木雄一郎さんと山本太郎さんの関係や資産公開、経歴について見て行きましょう。
玉木雄一郎の経歴や学歴
まずは今までの学歴や経歴などパーソナルな部分をチェックして行きましょう。
玉木雄一郎さんは1969年5月1日に香川県大川郡寒川町(現在のさぬき市)で生まれました。
中学までは地元の公立校に通い、高校は「香川県立高松高校」へ進学していますが、この高校は県内どころか四国全体でも屈指の進学校で偏差値は71(※2020年度)とされています。
大学は最高峰とされる”東京大学法学部”へ進み、優秀な成績を残して1993年4月に大蔵省へ入省。
同省ではエリートが多く在籍する主計局総務課に配属され、1997年にはアメリカの名門大学「ハーバード大学(ケネディスクール)」へ留学した経歴を持っていました。
また、2002年からは内閣府へ出向して当時の小泉政権で秘書専門官などを務めていましたが、この時に仕えていた金子一義さん(行革担当大臣)に政治家を勧められたそうです。
当時の自民党幹事長だった安倍晋三氏と面談までしたものの、地元からの出馬が困難だったことで破談になりましたが、この話がまとまっていたら人生は大きく変わったでしょうね。
2005年に財務省を退官して民主党から同年9月の衆議院選挙に香川2区から出馬しましたが落選。
4年後の2009年8月に行われた「第45回衆議院議員選挙」で同じ香川2区から出馬して自民党の現職と激戦を繰り広げ、約30,000票の差をつけて見事に当選を飾りました。
玉木雄一郎氏は初当選時に国会一番乗りしようとして三宅雪子氏に先越されてたんだよな pic.twitter.com/5SJH0Qd91d
— 嘔吐評論家じろー閣下 (@freaks_emperor) April 18, 2018
民主党時代は閣僚経験こそ無いものの、幹事長代理や政策調査会副会長を歴任しています。
その後は民主党の分裂や再合併によって複数の政党を渡り歩くことになりますが、小池百合子さんが立ち上げた希望の党では同氏の退任後に代表に就いて世間の注目を集めました。
現在は自由党と合併して誕生した「国民民主党」の代表として活動をしています。
玉木雄一郎の評判は微妙?
次は玉木雄一郎さんの政治家としての評判を見て行きます。
51歳とまだ若いながらもふたつの政党で代表を務めた経験がすでにあり、野党としても”批判では無く対話や解決”を主張するスタンスは与野党問わず注目を集めているそうです。
ただ、憲法改正議論や皇室の伝統を守るという意見を出す一方、地方選挙や国政選挙では前述の政策で意見が異なる立憲民主党や共産党と連携をして批判を浴びていました。
野党4党首16日沖縄入り 補選応援、共闘アピール https://t.co/ffdJfpsOkI 枝野氏のほか、国民民主党の玉木雄一郎代表、共産党の志位和夫委員長、自由党の小沢一郎代表■道知事選の敗因は社民党だったのか。 pic.twitter.com/c5KaWXF0PT
— N O B _ S a t o n a k a (@LUCHObyNOSA) April 15, 2019
この行動には「風見鶏だ」など厳しい評価をする方も多く居るそうですが、今までの野党と違って与党との対話を重視する姿勢には保守層などから評判になっています。
もっとも、個人であれば自身のポリシーを貫くことができますが、党首としては所属議員の選挙区などを考えると野党共闘をしなければならない苦悩も伺えました。
また、言動も少し軽いことや相手とあまり視線を合わさない点もネガティブな印象を与えます。
いずれにしても、政治家としての評判が定まるにはもう少し時間が掛かると言えるでしょうね。
玉木雄一郎の資産が0円だった件について
ここでは資産公開で発覚した玉木雄一郎さんの「資産ゼロ円」をチェックして行きましょう。
国会議員は当選すると”国会議員資産公開法”によって所有する土地や建物、預貯金や株式を除く国債など有価証券の金融資産を公開することになっています。
その際に政党の代表者を比較する報道があり、玉木雄一郎さんは”ゼロ”と紹介されていました。
【党首の資産】
衆議院議員の資産報告書が公開されました。
《一部党首の資産額(敬称略)》
・志位和夫→ 1148万円
・枝野幸男→ 132万円
・玉木雄一郎→ 0万円
一言「益々信用できません。」ね。 pic.twitter.com/NH2RvFMu13— 岡村みきお (@mvk3237) April 7, 2018
これは清貧を通り越して極貧と言える段階に突入しており、極端な話をすれば国民の生活よりも自身の生活をどうにかした方が良い状況にあると言えるでしょう。
もっとも、国会議員は歳費(給料)が月に約130万円、ボーナスに当たる期末手当が約600万円、さらに”文書交通費”として月に100万円が支給されるので合計で約3,300万円あります。
これだけ支給されていて「ゼロ円」なのは出費も多くて大変な仕事なんだ・・と思ってしまうところですが、これにはちょっとした制度上のカラクリがありました。
まずひとつは”株式を除く有価証券”という点、そして”預貯金”という点に秘密がありました。
そもそも株式を除外する論理的な意味がまず分かりませんし、ふたつめの”預貯金”も含むのは定期預金だけで普通預金や現金は公開する範囲に入っていないのです。
つまり、大量の株式や普通預金があったとしても家族や資金管理団体名義の家に住んで定期預金が無ければ「資産ゼロ円」という清廉な議員が生まれる不思議な制度でした。
他にも小泉進次郎さんもゼロ円でしたが、さすがに失笑を禁じ得ないのは自分だけでしょうか。
玉木雄一郎と山本太郎は連携するのか?
最後に気になる政局の話題である山本太郎さんとの連携を見ておきましょう。
実は自由党に所属していた山本太郎さんは合流によって任期満了まで国民民主党に籍を置いていたので、経歴上は短期間ながら同じ政党の党首と国会議員という関係でした。
その後、山本太郎さんは国民民主党を離れて新たに「れいわ新選組」を結成しています。
しばらく経った2019年11月2日に玉木雄一郎さんのYouTubeチャンネルで対談の様子が公開され、中でも消費税減税や奨学金免除など生活困窮者向けの政策で一致する事態に発展。
玉木雄一郎さんと山本太郎さんは会話も和やかに進んだこともあり、来るべき選挙で消費税減税という大きな旗を立てて合流する可能性も一部でささやかれていました。
また、ふたりとも立憲民主党の枝野幸男さんを苦手とする奇妙な共通点もあったそうです。
しかしながら、代表同士の波長や消費税減税という政策は一致に至りましたが、現実問題として憲法改正や原発再稼働など大きな政策では水と油という一面があるのも事実でした。
その点から見ても政党の合流は99%ありませんが、政策単位や選挙協力など緩やかな連携をする可能性は否定できないので他党も緊張して様子をうかがっているかも知れませんね。
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