『ななつのこ』『レインレイン・ボウ』などの作品を発表してきた推理作家の加納朋子(かのう ともこ)さん。
夫も『乱反射』などの作品で知られる推理作家の貫井徳郎さんです。
加納さんは家族に支えられながら、白血病と闘っていましたが、現在の病状はどうなのでしょうか。
併せて加納さんの家族と子供の詳細も見ていきます。
加納朋子のプロフィール
本名:加納朋子
生年月日:1966年10月19日
身長:不明
出身地:福岡県北九州市
最終学歴:文教大学女子短期大学部文芸科
加納朋子の夫は貫井徳郎
加納さんは夫の貫井徳郎さんと、推理作家同士の夫婦として暮らしてきました。
貫井徳郎作品1冊買ってた💞
次はこちら読みます😉#貫井徳郎#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/qY4VGfiNKH— 冬生 (@sinokbrms) September 20, 2021
きっと日常生活を送る中で、推理小説論を語り合うこともあるのでしょう。
貫井さんは高校1年生のときから小説を書き始めました。
1992年に就職先の不動産会社を辞め、失業中に書いた『慟哭』でデビューを果たします。
同作は50万部超の大ヒットを記録。
その後は『乱反射』で日本推理作家協会賞を受賞し、推理作家としての地位を確立しました。
同作は2018年に、妻夫木聡さんと井上真央さん主演でドラマ化もされています。
おはようございます☀️#本日の鹿本
貫井徳郎「乱反射」ひとりの幼児が事故に巻き込まれ命を失う。原因は小市民たちのエゴイズムの交錯、そして小さな罪の連鎖だった…。
決して他人事ではない、身につまされる作品😨
〈-44〉という数字から始まる章立ても不吉で、貫井先生の技が光る傑作です🦌✨ pic.twitter.com/JCt1gevo6L— 読書鹿・アントン@読書垢 (@anton_book) September 2, 2021
推理作家として着実に実績を積み重ねてきた貫井さん。
私生活ではスキーが趣味である一方、南の島にも出かけるアウトドア派のようです。
寒い場所と暑い場所のいずれでも趣味を楽しめるとは、非常に免疫力が高く、健康的な人なのでしょう。
加納さんも夫に同行して、各地に出かけることが多かったそうです。
新型コロナウィルス感染症の流行後は、なかなか出かけるのも難しくなっているはず。
もしかすると作家夫婦は持ち前の想像力で、アウトドアスポーツを楽しむ想像をしているのかもしれませんね。
白血病から回復し現在は健康体
加納さんは2010年6月、急性白血病の診断を受けました。
5年生存率は3割でしたが、抗がん剤治療に取り組み、弟さんからの骨髄移植で無事に生還。
2023年現在まで大きく体調を崩すことなく過ごしているそうです。
加納さんは抗がん剤の副作用で苦しみながらも、ユーモアを忘れずに過ごしていたようでした。
副作用で頭髪が抜けた後は、「ハゲ」を連想させる「励む」「励ます」などの言葉を慎重に使うというルールを作ったそうです。
肉体的にも精神的にもつらい闘病の日々を送りながらも、決してユーモアを忘れなかった強さは尊敬に値しますね。
また骨髄を提供した弟さんをはじめ、家族の愛情に支えられていたからこそ、絶望せず闘病できたに違いありません。
2012年に発表した『無菌病棟より愛をこめて』は、闘病の様子をつぶさにつづった記録です。
加納さんは本文からあとがきまで、かつての自分のように闘病している人を励ますつもりで、明るい調子で記しました。
無菌病棟より愛をこめて/加納 朋子 #読了
愛と涙に溢れたミステリー作家加納さんの闘病記。
闘病記なのに 表現力が素晴らしく唸ってしまった。
こんな状況下でもとてもチャーミングな方なんだな と人柄が窺えるそんな作品。
あとがきに素敵な言葉が載っており手帳にしたためました。 pic.twitter.com/oDbu98DoKL— doyan@読書好き (@umi_ten) May 3, 2021
しかし読者からは「力付けられた」という声だけでなく、激しい抗議も届いたそうです。
明るい闘病記は、白血病で家族を失った人にとっては、癒えない傷をえぐるように感じられたのです。
加納さんは謝罪したものの、「どのように書くべきだったか」については、答えを見出せずにいます。
同じ文章であっても、人を励ますこともあれば、傷つけてしまうこともあるのです。
言葉の重み、文章を書くことの難しさを痛感させられるエピソードですね。
加納さんは骨髄移植後、ある患者さんから「どうしてそこまで元気なの」と聞かれ、絶句したそうです。
骨髄移植で助かる人は、白血病の患者さんの中ではごく一部に過ぎません。
誰もが恵まれた環境にいるわけではないため、明るく前向きに闘病している人の姿は、ほかの人にとっては不快に見えるでしょう。
加納さんは今、推理作家だからこそ自宅で体調に合わせながら、マイペースに仕事をしています。
「恵まれた環境」にいることに感謝しつつ、誰かを傷つけるのではなく、励ませる言葉を探し続けているのでしょう。
加納朋子の家族はインテリの可能性あり。子供はAKB好き
加納さんには骨髄移植をした弟さんを含め、兄弟姉妹がいるそうです。
人数や年齢の詳細はわかりませんが、いずれもインテリの可能性が高いようですね。
父は国立大学で高分子化学を学び、博士号も持っている理系だそうです。
すき焼きを作るだけでも、砂糖や醤油の成分を説明しながら作ってくれたとのこと。
加納さんは「文系人間」になってしまいましたが、ほかの兄弟姉妹の中には父のように理系に進んだ人もいるのではないでしょうか。
少なくともそれぞれがインテリの家族である可能性が高いですね。
加納さんの子供は性別がわからないものの、一人っ子でAKB48が大好きとのこと。
アイドルに夢中になる、かわいらしい趣味のお子さんなのでしょう。
子育てを題材にした作品『ささら さや』が映画化された2014年、お子さんは高校生でした。
2023年現在は大学を卒業して社会人になっている可能性が高いですね。
早くに母の闘病に立ち会った経験があるからこそ、加納さんの体調が悪いときは支えてくれるしっかり者なのでしょう。
加納さんには健康に気を付けて、長く活躍し続けて欲しいですね。
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