吉田 香織(よしだ かおり)さんは北海道マラソン優勝など輝かしい経歴で知られています。
結婚などプライベートな事だけでなく、過去のドーピング騒動にも関心が持たれています。
今回は吉田香織さんの経歴や結婚、トレイルランニングとの関りなどを見て行きましょう!
吉田香織のマラソン経歴
まずは吉田香織さんのマラソンや陸上に関する経歴を見て行こうと思います。
埼玉県立川越女子高校に通っていた頃から中長距離ランナーとして活躍しており、1999年の国民体育大会(熊本)では1500mで2位という成績を残していました。
また、通常のマラソン以外のクロスカントリーにも積極的に取り組み、同年のアジアクロスカントリー選手権(ジュニア女子の部)で優勝して世界大会へ進んでいました(13位)
日本人選手1位の吉田香織選手とパシャリ♪
ワタシも吉田選手のように速く走りたいです!
⁽⁽ (^ↀᴥↀ^) ⁾⁾ pic.twitter.com/kzZi8Gv6xu
— りそにゃ【公式】 (@re_hitorigoto) 2019年12月8日
高校卒業後は小出義雄さんの誘いで積水化学に入社し、2001年の横浜国際女子駅伝ではナショナルチームの代表メンバーとして出場をして注目を集めました。
その後、2002年12月に小出義雄さんが退社したことで自身も資生堂に移籍(2013年)しています。
初めてのマラソン挑戦となった北海道マラソン(2006年)でいきなりの優勝を果たしたものの、タイムが(2時間32分52秒)と平凡だったので世界選手権代表にはなれませんでした。
ちなみに、2016年の北海道マラソンでも優勝を果たすなど縁の深いレース(地)となっています。
走りの特徴は粘り強いレースを見せる一方、スピードが不足しているのかタイムは平凡でした。
2017年の「名古屋ウィメンズマラソン」で自己ベスト記録(2時間28分24秒)を更新したものの、レース自体は7位と優勝争いに割り込むことは出来ませんでした。
38歳になった現在もランニングクラブ「TEAM R×L」に所属して現役選手を続けていますが、主な出場レースは国際大会ではなく市民参加型のマラソンが中心になっています。
吉田香織の結婚や出身中学について
次は吉田香織さんの結婚や出身中学など私生活について見て行きましょう。
まずは気になる結婚についてですが、今のところ公式な発表はされていませんでした。
自身のツイッターに投稿されている内容からは既婚者の雰囲気は感じられず、可愛がっているネコや犬と散歩をするなど平和な日常が紹介されていました。
サマーカット第一弾(*^ω^*)
ずいぶん小さくなりました笑
羊みたいでかわゆい💓#保護犬#シェルター出身#換毛期#ビフォーアフター pic.twitter.com/S1FNqXXjG8— 吉田香織(Kaori Yoshida) (@kaorinyoshida) 2020年4月5日
もしかすると、現役を引退するまでは競技第一の”アスリートファースト”かも知れませんね。
次は通っていた中学校について調べてみましたが、具体的な名前は公開されていませんでした。
ただ、地元の小学校と中学校に通っていたと言うコメントはあったので「坂戸市内の中学校」なのは間違いないですが、どこの中学校までかは紹介されていませんでした。
吉田香織さんは中学校から陸上部に入って競技人生をスタートさせていましたが、メインにしていた800メートルや1500メートルの成績は目立ったものでは無かったそうです。
しかし、中学3年の時に埼玉県の強化合宿に召集されて本格的な指導を受けたことで陸上への思いが強まり、高校へ進んでも陸上を続けようと胸に誓ったそうです。
その点から考えても、吉田香織さんにとって中学時代の経験はとても大きい物だとですよね。
吉田香織のドーピング事件と処分
次は吉田香織さんが起こしてしまったドーピング事件について見て行きます。
2012年12月に開催されたホノルルマラソンに出場して4位に入りますが、レース後のドーピング検査で「エリスロポエチン (EPO)」が検出されて成績が無効になりました。
また、2013年8月20日に日本スポーツ仲裁機構が”2年間の資格停止”とする判断を下しました。
日本選手はドーピングに関して純粋だけれど無知なところがあると思う マラソン吉田香織、資格停止2年間に…仲裁判断 – BIGLOBEニュース http://t.co/H9gMWLW5Do
— Dai Tamesue (為末大) (@daijapan) 2013年8月20日
今回の「エリスロポエチン」は持久力を高める作用がある薬物としてスポーツ界では有名で、自転車ロード競技やマラソン競技では”メジャー”とも言える存在でした。
調査では”貧血の治療の中で医師から投与された”という内容でしたが、通常の貧血治療で「エリスロポエチン」が使用されることはほとんど無いと言われています。
リスクとして血管に血の塊が作られて流れが止まる「血栓症」を起こす可能性があるからです。
実は長距離選手にとって貧血はめずらしい事ではなく、中学や高校の一部では治療の名目で持久力を上げる効果がある”鉄剤注射”を打っていたことが問題になっていました。
昨年、日本陸上界で問題となった「鉄剤注射」。鉄剤注射自体はドーピング行為には該当しませんが、過剰な鉄の摂取は身体に悪い影響を与えるため、日本陸連は原則禁止とする方針を打ち出しています
月陸5月号では陸連医事委員会の山澤文裕氏に、貧血に関する知識と対策をうかがいました pic.twitter.com/9ekcDjgvCE— 月刊陸上競技 (@Getsuriku) 2019年4月16日
鉄剤注射を繰り返すと鉄分が過剰に溜まって肝臓や心臓に障害を起こす事もあるそうですが、ギリギリセーフの貧血治療薬として選手や指導者の間で使われていたのかも知れません。
仮にその風習があったとしても、枠を超えたドーピング違反の薬物使用は許されないことです。
吉田香織とトレイルランニング
ここでは吉田香織さんとトレイルランニングの関係について見て行きます!
まずトレイルランニングとは「トレイル=未舗装路」を走る競技で、通常の道路やトラックコースではなく林道や登山道といった厳しい場所を舞台にしています。
ガタガタの道で高低差もあることから体力やバランス感覚が重要視される競技でもあります。
吉田香織さんは2017年のレース「ハセツネ30k(長谷川恒男さんの愛称)」を1時間16分02秒の記録で優勝しており、日本における数少ないトップアスリートのトレイルランナーです。
Finish: 吉田香織が17kmに短縮されたハセツネ30Kを1:16で女子優勝。 #ハセツネ30k pic.twitter.com/xHtljytz1E
— Dogsorcaravan (@Dogsorcaravan) 2017年4月2日
吉田香織さんは高校時代にクロスカントリーで世界大会に出場した経歴もあるので、似た様な点があるトレイルランニングは得意な分野と言えるでしょうね。
また、現在はトレイルランニング界の有名人として広報や普及活動の一翼を担っていました!
マラソンにプラスの効果があるのかは専門家では無いので断定はできませんが、結果として”ハセツネ30k”で優勝した年に名古屋ウィメンズマラソンで自己ベストを更新しています。
他にも富士登山競走(5合目コース)や美ヶ原トレイル(45km)で優勝するなど成績を残しています。
38歳という年齢的にアスリートのピークは過ぎたと言われても不思議では無いのですが、吉田香織さんは最近でも各地のレースで2時間34分前後のタイムを出して優勝しています。
トレイルランニングの効果なのか大器晩成なのかは分かりませんが、陸上に対して手ごたえや喜びを感じる間はおもいっきり駆け抜けて欲しいですね。
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