宇野千代の美肌とスキンケア。スタイルを創刊&モテる理由と恋愛名言まとめ

明治から平成にわたる四つの時代を奔放に生き抜き、小説家や実業家として活躍した宇野千代(うのちよ)さん。

恋多き女性としても有名で、その人生は多くの文化人との恋愛模様に彩られています。

その真っ直ぐな生き方だけでなく、色白の美しい肌もモテる理由だったに違いありません。

この記事では宇野千代さんが生涯続けていたスキンケア方法や恋愛名言、また創刊したファッション雑誌『スタイル』についてまとめます。

宇野千代が美肌を保ったスキンケアとは?

90代になってもつややかな美肌を保ち、シワも目立たなかった宇野千代さん。

そんな彼女の美容哲学は「気に入ったやり方を貫く」という単純明快なものでした。


その方法とは、天然のオリーブオイルを塗るだけという驚きのシンプルケア。

長年にわたり小豆島のオリーブオイルのスキンケアを行ってきたそうです。

宇野千代ブランドの美容オリーブオイルは一般にピュアオイルと呼ばれるロングセラー商品。

顔だけでなく、乾燥するひじ・ひざ・かかとなど全身の保湿やマッサージ、クレンジング、髪のケア、そして日焼け予防などに幅広く使える万能オイルです。

オリーブオイルは天然果実油で油焼けの心配がなく、紫外線を防ぐ働きがあるのだそう。

もちろん食用のオリーブオイルでもこれらのケアはできますが、やはり美容用の商品のほうが肌なじみがよく効果も高いようです。

平成8年6月10日、急性肺炎のために波乱に富んだ生涯を閉じた宇野千代さん。

明治30年(1897年)生まれ、98歳という長寿を全うした小説家であり、『私何だか死なないような気がするんですよ』というエッセイを発表したりする愛嬌がありました。

作家になったきっかけは、24歳の時に『時事新報』の懸賞に応募した『脂粉の顔』が一等に選ばれたこと。

賞金200円を手にして、文章の価値が高いことに驚いた宇野千代さんは執筆業に専念します。

ちなみに、この時の二等がのちに三人目の夫となる尾崎士郎さんでした。

10年かけて書かれた『おはん』は野間文芸賞と女流文学賞を受賞し、ドナルド・キーンさんによる英訳本が英米で刊行。

86歳で出版した私小説『生きて行く私』はベストセラーに。

平成2年には文化功労者に選定されています。

宇野千代はファッション雑誌『スタイル』も創刊

宇野千代ブランドで知られるように、女性実業家のパイオニアでもあった宇野千代さん。

昭和11年にはスタイル社という出版社を立ち上げ、日本初のファッション専門誌『スタイル』を発行。

創刊号から表紙の画は藤田嗣治さん、題字は東郷青児さんが担当するという豪華さでした。

ちなみに東郷青児さんはかつて同棲生活を送っていたパートナーです。

『スタイル』にはパリやニューヨークなどの流行のファッションから着物の紹介、お化粧法、ヘアスタイル、当時のスターたちの話題までさまざま記事が掲載され、ヘチマコロンやカルピス、明治チョコレート、資生堂といった広告があったそうです。

当時の広告デザインやキャッチコピーを見てみたいですね。

スタイル社は戦時中の統制を受けて一時的に解散しますが、戦後に北原武夫さんを社長、宇野千代さんを副社長として再興し、『スタイル』も復刊。

ちなみに北原武夫さんは四人目の夫です。

『スタイル』は爆発的な売れ行きをみせて、しばらくスタイル社の全盛期が続きます。

ところが昭和27年、会社の脱税が明るみになり、当時で億に近い負債を抱えて昭和34年に倒産。

返済が完了したのは昭和39年のことでした。

とにかくモテる宇野千代の恋愛名言とは?


尾崎士郎さん、東郷青児さんら著名な男性たちとのロマンスが絶えなかった宇野千代さん。

まちがいなく昭和最強モテ女の一人でしょう。

自分の気持ちに正直で、「好きになったら一緒にいる、自分か相手が冷めたら別れる」というわかりやすい恋愛観の持ち主でした。

そのため、人妻でありながら他の男性のもとに走るなど倫理的にはアウトなことも。

数々の恋愛名言を残した宇野千代さんですが、モテる秘密が凝縮されているように思えた言葉がこれでした。

「『私、あなたが好きよ』と言って、まっすぐに、その人の眼を見て言ってごらんなさい。

いやだと言って、断るものはありませんから 」

筆者がすごいと思うのは、宇野千代さんが男性遍歴を世間に隠し立てしなかったところです。

時代が時代であるだけに、何人もの男性と浮名を流すことは風当たりも強かったはず。

それでも奔放に生きる強さと情熱は、男性には魅力的だったに違いありません。

『生きていく私』には、宇野千代さんがなぜ男性にモテたのか、なぜここまで自分に正直に生きることができたのかを知るためのヒントが散りばめられています。


恋多き人生でしたが、どれも真剣で全力投球だったことがうかがえます。

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