90年代、長男のなべやかんさんの明治大学替え玉受験問題で世間を騒がせたなべおさみさん。
近年、白血病を公表した競泳女子のエース・池江璃花子選手を「気」や「パワー」で治療したとして話題を呼んでいますね。
彼女に施したとされる手かざし療法とはどんな施術なのでしょう。
あわせて小林麻央さんにも気功を行っていたという噂や、怪しげな民間療法の危険性について考えてみたいと思います。
なべおさみのプロフィール
愛称:なべちゃん
本名:渡辺修三
生年月日:1939年5月2日
身長:161cm
出身地:東京都大田区
最終学歴:明治大学文学部
所属事務所:吉本興業
なべおさみは小林麻央にも気功治療していた?
『シャボン玉ホリデー』や『ルックルックこんにちは』で人気者となり、一時はお茶の間の顔ともいえる存在だったなべおさみさん。
ところが1991年、当時は一般人だった長男・なべやかんさんの大学入試替え玉事件が発覚してメインストリームから姿を消します。
かつては勝新太郎さんや森繁久彌さんら大物芸能人の付き人を務めたこともあり、その幅広い人脈から「昭和の怪物」とも称されるベテランタレントですね。
なべおさみさんといえば、病に苦しむ人々に「気」や「パワー」を送って救ってきたと自著で公言している人物。
2006年に胃の全摘手術を受けた王貞治さんをはじめ、多くの患者に施術を行ってきた過去を自著で披露しています。
なべおさみさん✨傘寿を迎える。なべさん✨お誕生日おめでとうございます!傘寿心からお祝い致します。SEIGYO #なべおさみ pic.twitter.com/Giove0nXcT
— 松林正曉 SEIGYO (@gyopro7) May 2, 2019
気功パワーで病気を根絶すると豪語しても、その科学的根拠となると誰しも疑いを抱くところ。
にわかには信じがたいスピリチュアル療法なのですが、大病を患った著名人が常識を超えた治療法に頼った前例は皆無ではありません。
当人にしてみれば、藁にもすがる思いでありとあらゆる治療法を模索するのは当然のことでしょう。
2019年には白血病と闘病中の池江璃花子さんとなべおさみさんの「怪しげな交流」を一部のメディアがキャッチしました。
その際、先に乳がんで死去した小林麻央さんもなべさんの気功や手かざし療法を受けていたと『週刊新潮』が報じています。
麻央さんとは夫人の笹るみ子さんを通じて交流があったというなべおさみさん。
他界した直後のライブでは彼女について言及していたそうですが、当時はまさか施術を行っているとは誰も思わず、気にとめる人間はいなかったとのこと。
また同誌は麻央さんの死去に際し、夫の市川海老蔵さんを「スピリチュアルに傾倒していた」と非難したことも。
科学的根拠のない民間療法に対しては一貫して厳しいスタンスをとっているようです。
小林麻央さんのケースについては民間療法に頼りすぎて病院での治療が遅れたと指摘する医学博士もいることから、やはり傾倒しすぎないように注意することは必要ですね。
なべおさみと池江璃花子の接点は手かざし療法?
開催が見送られた東京オリンピックの金メダル候補と目されながら、急性リンパ性白血病を公表した池江璃花子さん。
無事に競技生活に復帰して、まずはひと安心ですね。
入院中は、時おり更新されるSNSを楽しみにしていたファンも多かったことでしょう。
そんな中で報じられた、61歳も年上のなべおさみさんとのツーショットは衝撃的でした。
白血病の治療中である池江選手が、高額の手かざし療法を受けているという疑惑報道です。
アスリートと昭和の怪物、19歳と80歳。
ネット上には池江選手を心配する声が殺到します。
東京オリンピックまで半年。
きょうことし最初のレースに出場する予定です。#競泳 #池江璃花子 #nhk_news https://t.co/nfCDVRefKS— NHKニュース (@nhk_news) January 22, 2021
2017年5月より弊社にて業務提携をさせて頂いておりました
《なべ おさみ》氏の出演情報(^ ^)
6月13日 20時54分〜
テレビ東京『開運!なんでも鑑定団』に出演します。是非観て下さい(≧∀≦)
#なべおさみ#昭和の怪物#鑑定団 pic.twitter.com/g985YouHkG— YMN (@ymn_co) June 13, 2017
二人は池江選手の母親の知人を通じて知り合ったようです。
『週刊新潮』では、池江選手が多額の費用を支払い、なべさんに相談にのってもらっているという関係者の証言を報道。
世田谷区内の高級住宅街にあるなべさんの自宅を彼女が訪れる姿もとらえていました。
『フライデー』は、なべさんの知人を取材。
それによると、手かざし療法は池江選手の入院中から行われており、一時退院した際はなべさんの自宅を訪れて施術を受けていたとのこと。
2020年8月に競技に復帰していることから、おそらく体調は安定しているのでしょう。
ですが、病院での標準治療はまだ続いているということで、予断を許さない状況といえそうです。
真偽不明のスピリチュアル療法に入れ込むあまりに、科学的な治療がおろそかになってしまわないことを願うばかりです。
なべおさみの手かざし療法&民間療法の危険性
これまで繰り返し述べてきた「手かざし療法」ですが、問題は、この治療法に白血病が治癒するような効果があるのかということです。
手かざし療法を簡単に説明すると、手のひらや指先を患部に当てたり、かざしたりすることで不調を治す治療法。
なべおさみさんの自著『昭和の怪物 裏も表も芸能界』には、王貞治さんに手かざし療法を施した時のようすがつづられています。
説明によれば、手をかざしながら、「見つけたぞ、隠れるな」「私の中で仲良く生きよう、こっちへおいで」などと語りかけると、相手の病の「気」が自分の身体に移ってくるのだそう。
つまり相手の身体から病気の元を導き出して、自身が引き受けることで病気を治すというわけですね。
では引き受けた自分はどうなるかというと、その後に健康診断を受けようものなら一発でアウトなのだとか。
過去にがん告知を六回受けたことがあると明かしています。
一方、血液・腫瘍内科学を専門とする医師によると、一般的には民間療法は白血病治療において科学的根拠がないに等しく、効果も望めないとのこと。
それどころか、場合によっては病状を悪化させることもあると民間療法の危険性を指摘しています。
なべおさみさんの場合、著名人が施術を受けたという事実で口コミの価値が高く、池江選手もその噂を耳にして紹介してもらったのかもしれません。
目下のところは病院での治療が順調に進んでいるようすの池江選手。
多くのファンは、彼女がなべおさみさんに振り回されないことを願っているのではないでしょうか。
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