『かもめ食堂』や『パンとスープとネコ日和』など、人生の機微を描いた小説で知られる作家の群ようこ(むれ ようこ)さん。
私生活では家族とのトラブルに悩んできたそうですが、今は家族と仲良く過ごせているのでしょうか。
今回は弟と絶縁したという情報、母は認知症で施設に入所したという情報をそれぞれ確認します。
併せて、病気を患ったという噂の真相に迫ります。
群ようこのプロフィール
ヒヨコの猫またぎ
群ようこ群さんのエッセイほんとにおもしろい‼️
お母さんや弟の話、飼ってる猫の話、仲の良い独身友達との話、全部すごく愉快😆
ほのぼのしました☺️#読了#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/uYXo4w0Djt— すいか@読書垢 (@VfcEIyxhhq0t6sS) June 21, 2021
本名:木原ひろみ
生年月日:1954年12月5日
身長:150cm未満
出身地:東京都
最終学歴:日本大学藝術学部文芸学科
群ようこは実家の名義トラブルで弟と絶縁
群さんはエッセイで度々家族のことを描いてきました。
実の弟さんについても度々描いていますが、昔は非常に仲が良い様子でした。
しかしあるとき、弟さんと絶縁をしてしまったそうです。
原因は、弟さんに格安で実家を奪われたことでした。
弟さんは群さんの名前が高額納税者のリストに載っていたことを知り、お金を無心したそうです。
さらに母親も一緒になって無心を始めました。
着物や高級ギター、車、さらには実家の建て直しに使う費用まで、すべて群さんに支払わせたそうです。
そのうえ母親と弟さんは、完成した家の鍵を群さんには渡しませんでした。
実家を建て直すためのお金だけを支払わせて、いざ完成した家には出入りをさせないとは、無情な家族ですよね。
特に弟さんとは関係が悪く、不動産を巡ってメールで喧嘩をしていました。
弟さんは大企業に勤めており、お金に困っていなかったにもかかわらず、姉の印税に頼り切っていたそうです。
弟さんの限りない欲望に触れた群さんは「完全に縁を切らなければならない」と考えました。
2017年のエッセイ『かるい生活』によると、弟さんには以下のように伝えて絶縁したそうです。
「あなたたちとは、同じお墓に入らない」
#気ままなカフェ
『かるい生活』読後
ケアして自分を守るしかないなぁ…コロナ禍に国はアテにできないとつくづく思うのでした。昔 仕事でお世話になった方に今年も暮れのご挨拶☎️
88才 一人暮し 埼玉郊外で晴耕雨読の日々を過ごされるその人に
「おたがい、生き残ろう!」と逆に励まされた次第です🙆 pic.twitter.com/dZJwoVp2ny— すー🍃🍋@きなりfriends (@OrHiromi) December 27, 2020
「いくら同じ血が流れている相手でも、人格は別問題」と割り切った結果、思い切って絶縁を切り出せたそうです。
まったく後悔はしておらず、むしろスッキリしているといいます。
モノだけではなく、ときには人も断捨離する必要があることがわかりますね。
群ようこの母は認知症で施設に入所
群さんが50代半ばのときに、母親が脳梗塞で倒れました。
まだ弟さんと縁を切っていなかった頃のことでした。
その後、母親は認知症と診断され、家族で団結し合いながら支えることになったそうです。
この頃は弟さんと仲が良く、家族が一丸となって協力し合っていました。
全員が「かつて家族を捨てて去った父親に反抗したい」という気持ちを抱き、一致団結していたのだそうです。
ただ母親は群さんが有名小説家になったことで、高額な印税が入り始めると、贅沢品を次々と購入していました。
請求書をすべて娘に渡していたそうです。
結果的に群さんは母親のために2億円ほどのお金を払うことになりました。
母親の名前はハルエさん。
若い頃、収入が少ない画家だった夫と別れ、群さんと弟さんの2人を育て上げた苦労人でした。
定年まで仕事をこなしながら、子供を支え続けていたのです。
若い頃は自由に生きられなかったからこそ、売れっ子作家となった娘のお金で、贅沢をしたかったのかもしれません。
母親は認知症になってから施設に入所しました。
群さんが弟さんに絶縁を切り出したのはこのタイミングでした。
「あんたが路頭に迷っても知らない。お母さんの葬儀で喪主だけやりなさい」と言葉をかけたそうです。
ハルエさんは子供たちが絶縁したことに対し、施設で何を思ったのでしょうか。
自分にも責任があることに思い至り「もっと娘を大切にすべきだった」と後悔したのかもしれません。
群ようこは病気ではなく母親が病気
インターネット上では、群さんが病気を患ったという噂が流れているようでした。
確認したところ、病気を患ったのは群さんではなく、母親のハルエさんだったことがわかりました。
脳梗塞で倒れたハルエさんは要介護状態になり、認知症の症状も進行してしまったとのこと。
2017年に群さんは「老い」をテーマにした連作小説『ついに、来た?』を発表しました。
親の介護など誰もが避けて通れない深刻な問題を扱いながらも、ユーモラスな文体で人気の作品です。
【しごと】バタバタしていてお知らせだいぶ遅くなってしまいましたが、こちらも発売中です。群ようこさんの『ついに、来た?』高齢の親に関するあれこれを飄々とつづる短編集です。イイ顔の親の絵は牛久保雅美さんに描いて頂きました。 pic.twitter.com/fAAQja3hZz
— 芥 陽子 (@cha453) March 21, 2017
自身の苦労さえもユーモラスに作品化できる群さんは、客観的に自身の状態を観察できる人に違いありません。
母親に対する複雑な感情を抱えながらも、その感情さえ見事な文体で読者に届けられる一流小説家なのです。
優れた小説家として評価されてきた群さんは、仕事は順調に続いている様子。
プライベートの方でも、家族との嫌な思い出に折り合いを付け、快適に暮らせていることを願います。
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