小渕 恵三(おぶち けいぞう)さんは総理大臣や官房長官などの要職を歴任し、景気対策やアジア外交など幅広い分野で多大な功績を遺した政治家として有名です。
また、私生活では娘の活躍や長男の存在など家族についても話題になっているそうなので、今回は小渕さんの家系図や自宅などをリサーチしていくことにします。
小渕恵三のプロフィール
本名:小渕 恵三 (おぶち けいぞう)
出身地:群馬県吾妻郡中之条町
生年月日:1937年6月25日
没年月日:2000年5月14日(62歳没)
最終学歴:早稲田大学(第一文学部)卒業
主な肩書:内閣総理大臣(第84代) / 内閣官房長官(竹下内閣)
小渕恵三の家系図
まずは小渕恵三さんを中心にした家族(家系図)をチェックしていきます。
小渕家はそれほど大きい家ではありませんが、詳細な家族構成や続柄は文字だけだと分かりにくいので当サイトが作成した家系図をご覧ください。
小渕家系図
小渕家は恵三さんの父・光平(みつへい)さんが19歳で「小渕製糸所」を創業し、一代にして県下有数の「光山社グループ」を作り上げたことで名を挙げました。
また、光平さんは中之条町議会議員を経て衆議院議員を2期ほど務めているので、恵三さんは二世議員、娘の優子さんは三世議員という立派な肩書になります。
恵三さんの妻は大野製材の令嬢・千鶴子さんですが、同じ中之条町出身の幼馴染という政治家にしては珍しい結婚でした。
ちなみに、恵三さんの姉・多喜子さんは本田商事の本田正一さんと、妹の薫さんはサントリー勤務の男性と結婚しています。
総理大臣を輩出した家系にしては少し地味な感じもしますが、当人たちの意思を尊重したと思われる節があるところも恵三さんらしいと言えるかもしれませんね。
小渕恵三の娘と長男について
この項目では小渕恵三さんの子供たちについて見ていくことにしましょう。
恵三さんの娘で有名なのは跡を継いで国会議員になった次女の優子さんです。
知名度や出自は日本初の女性総理の最有力候補と言えるもので、恵三さんが亡くなった後も多くの先輩国会議員から指導や支援を受けています。
私生活でもテレビ局員と結婚をして二男をもうけるなど順調でしたが、2014年に発覚した政治資金規正法違反事件の対応のまずさもあって総理候補からは脱落。
ちなみに、結婚後も本名は「小渕」なので夫の瀬戸口さんが婿養子ということになりますね。
一方、姉の暁子(あきこ)さんは政治の道には関わっておらず、玉川大学(文学部芸術学科)を卒業後はデザイナーやエッセイストとして活動をしています。
地球の「いのち」と「色」をめぐる冒険🐦
小渕暁子さんに、初めて手がけた絵本『たいせつなちきゅうの たいせつなともだち』についてインタビューしました🎤https://t.co/2JlzzdBnIp pic.twitter.com/fQQAWDmN79
— みらいパブリッシング (@miraipub) April 20, 2021
暁子さんはデザイナーとしてメガネを手掛けたことがあるそうですが、そのメガネを父・恵三さんが身につけたかどうかは明らかになっていません。
さて、最後に恵三さんの長男について見ていきますと、名前は剛(つよしかたけしか不明)さんということが判明しています。
経歴についてはANAホールディングスの子会社「全日本空輸」に入社し、2007年に法政大学の経済チームに出向していたことが確認されていますが、以後の足取りはつかめていません。
いずれにしても、恵三さんの子供たちはそれぞれの道で能力を発揮していることが伺えました。
小渕恵三と櫻井翔は遠い親戚だった
小渕恵三さん自身も総理大臣として抜群の知名度を誇っていますが、親戚にはもっと有名と言っても過言ではない嵐の櫻井翔さんがいらっしゃるそうです。
実は櫻井さんの両親が群馬県の出身で、母親の陽子さんが小渕さんの親戚にあたるとされていますが、具体的な繋がりについては明らかになっていません。
また、親同士の繋がりから櫻井さんと娘の優子さんは幼馴染とされているものの、こちらも血縁と同じく詳細な内容は明らかになっていませんでした。
実際のところは優子さんの方が8歳年上で通っていた学校も全く違うので、親戚(縁戚?)ではあっても個人的な繋がりは薄かった可能性が高いでしょう。
ちなみに、櫻井さんの母親が大学教授という噂はガセなので御注意ください。
小渕恵三の自宅が学生寮になっていた
こちらの項目では小渕恵三さんの自宅が学生寮に生まれ変わった話を見ていきます。
小渕さんの自宅は東京都北区王子にあり、面積は約900平方メートルという立派なものでした。
没後に本庄国際奨学財団が旧小渕邸を買い取り、2018年4月にリフォーム工事が完了して学生寮「春風荘(しゅんぷうそう)」が正式にオープンしています。
王子本町で本庄国際奨学財団が運営する学生寮の「春風荘」 元は「平成」の額を掲げた官房長官であった小渕元総理の私邸。末は博士か大臣か、若者の明るい未来を願う。 pic.twitter.com/VsoOlClfPV
— ミュンヒハウゼン男爵 (@BaronHorafuki) March 11, 2019
春風荘は日本人だけでなく留学生も対象とされており、寮費も1ヶ月25,000円(インターネット代や光熱費込み)と破格。
ちなみに、本庄国際奨学財団の創設者は伊藤園の創業者・本庄正則さんですが、小渕さんとはかなり深い関係だったことは政財界でも有名な話だそうです。
王子の自宅については色々と週刊誌で書かれた過去もありましたが、最終的には開かれた学生寮になったので小渕さんも天国で満足していることでしょうね。
小渕恵三の人柄は歴代総理で一番との声も
最後に小渕恵三さんの人柄についてチェックしておきましょう。
これまでの日本の総理大臣には抜群に頭の良い人やリーダーシップがある人、突破力が優れている人など数多くの政治家が名を連ねています。
そんな中、小渕さんについての評価は温厚かつ調整型の人物で、政策面よりも人柄が優れているという声が多く聞かれる珍しいタイプでした。
もちろん、政治家や総理大臣として様々な業績を遺していますが、それ以上に「株上がれ」などの陽気な人柄が評価されているのは特筆すべきポイントと言えます。
人柄の良さについては戦後の政治を見続けている田原総一朗さんも触れており、いつものような舌鋒鋭い辛口ではなく懐かしさすら漂わせて振り返っていました。
自民党の歴代総理で人柄が一番いいのは、小渕だと思ったね。中曽根の場合は、僕がしゃべると、大学ノートにメモを書いた。小渕はね、メモ用紙にまさにメモしていた。さらにおもしろいのは、あとで電話がかかってくるの。メモの内容について「田原さんはああ言っていたけど、どういう意味?」などとね。
最近の政治家は愛嬌がある人物が少ないので、その点からも貴重なタイプと言えるでしょう。
もっとも、愛嬌は学んで会得できるような才能では無いことを踏まえると、小渕さんは非常に大きな武器を持って生まれたと言えるかもしれませんね。
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