上原彩子の夫は調律師。25歳で結婚、娘は3人。音楽大学は卒業せず。ピアノ評価&実力について

「第12回チャイコフスキー国際コンクール ピアノ部門」で、女性かつ日本人として初めて優勝した上原彩子(うえはら あやこ)さん。

一音一音を大切に、しなやかに表現する丁寧な演奏が特徴的なピアニストです。

今回は上原さんの夫が調律師という情報、結婚馴れ初め、娘の詳細を純に確認していきます。

また音楽大学は卒業せずピアニストになるまでの道のり、ピアノ評価・実力に迫っていきます。

上原彩子のプロフィール

本名:上原彩子

生年月日:1980年7月30日

身長:149cm

出身地:香川県高松市出身、岐阜県各務原市育ち

最終学歴:岐阜県立各務原西高等学校

所属事務所:ジャパン・アーツ

上原彩子の夫はピアノ調律師

2023年にデビュー21周年を迎えた上原さん。

長い演奏家生活を支えてきたのは、夫でピアノ調律師の齋藤孝史さんです。

齋藤さんは初めて上原さんの演奏を聴いたとき衝撃を受け、魅了されます。

結婚後、2人は音楽のプロとして、同時に夫婦として公私ともに支え合ってきました。

2004年、上原さんはコンサートの本番前、ピアノの前に立ったまま指慣らしをスタート。


客席には松尾楽器商会の調律師である齋藤さんがいました。

当時はスタインウェイの調律を担当し、ピアニストのリハーサル前に調律を終えて、客席でしっかり音が響くか確認するのが仕事です。

上原彩子は25歳で結婚

齋藤さんが初めて聴いた上原さんの演奏は、NHK交響楽団と共演した、チャイコフスキーの『ピアノ協奏曲第1番』でした。

「あんな演奏は聴いたことがない。彼女の演奏にすっかり感動した」と振り返っています。

わずか149cmの身体で、大柄な男性ピアニストと遜色のない演奏を見せた彼女に、齋藤さんは完全に魅了されたのです。

その演奏によって上原さんは、見事にNHK交響楽団の「ベスト・ソリスト」に選ばれした。

2人はピアニストと調律師として交流を深め、上原さんが25歳のときに結婚します。

21歳で「チャイコフスキー国際コンクール」で優勝し、世界的に評価された直後に結婚したことになりますね。

華々しい活躍を期待されているさなかに結婚し、家庭を持つことにした上原さんの選択に、世間の人々はやや驚いたようです。

上原彩子の娘は3人

夫婦は結婚後、立て続けに3人の娘をもうけました。

3人の娘を抱えながら、ピアニストとして世界的に活躍するのは、普通に考えると困難に思えるかもしれません。

しかし上原さんは出産直前までコンサートに出演し続け、予定を一度もキャンセルせずに、すべての演奏をやり切りました。

三女を妊娠中、ベートーヴェンの『(ピアノ協奏曲第5番)《皇帝》』を演奏し、約3週間後に出産しています。

「妊娠中は重心がどっしりして、身体が安定するから良い」と話し、妊娠中にはむしろ積極的に活動していました。

たくましく前向きな人柄がうかがえるエピソードですね。


インタビューを受ける度に「子供は1人育てるのも大変なのに、3人も育てるのは難しくなかったのか」と質問されてきました。

しかし上原さん自身は自然体で、「娘たちがいるのはにぎやかで楽しい」と語っています。

娘たちが学校に行っている時間に練習し、週末はなるべく娘たちと一緒に過ごしているそうです。

子供との時間が何よりの息抜きになるからこそ、仕事と育児の両立も大変ではなく、楽しめているのでしょう。

上原彩子は大学に進学せずピアニストに

ピアニストは音楽大学を卒業するのが一般的であり、大学院まで修了する人もいます。

しかし上原さんは大学に進学していません。国際的に活躍するピアニストとしては異色ですね。

ピアノの演奏を始めたのは3歳のとき。母に連れられて、暮らしていた岐阜県にある音楽教室・ヤマハ音楽振興会「3歳児ランド」に通い始めました。

レッスンを担当する先生は厳しかったものの、教え方が上手だったため、自然と音楽に親しむことができたそうです。

小学校4年生のとき、ヤマハの優等生向けコース「マスタークラス」の試験に合格。


モスクワ音楽院の教授ヴェラ・ゴルノスタエヴァから指導を受け始めました。

大学には進学しなかったものの、幼少期から音楽のエリート教育を受けることで、実力を養っていたのですね。

東京藝術大学の早期教育リサーチセンターの准教授となり、中学生の指導にもあたるようになった上原さん。

音楽の世界では学歴にこだわらなくても、努力と実力次第では指導者の立場に立つこともできるのです。

上原彩子のピアノ評価

上原さんのピアノ演奏に対する評価は高いものの、批判する人もいます。

称賛する人は彼女の真面目で楽譜に忠実な演奏を高く評価。

つまり優等生らしい演奏ということですね。だからこそ批判する人は「物足りない」「型にはまりすぎている」という印象を抱いています。


ドラマチックな表現が求められる大曲よりは、繊細な表現が適した小品の方が向いている演奏家なのですね。

上原彩子の実力は高い

「第11回チャイコフスキー国際コンクール」で最年少セミ・ファイナリストとなり、次のコンクールで日本人女性として初めて優勝。

この実績を見るだけでも上原さんの実力は高いことがわかります。

しかしチャイコフスキーやラフマニノフ、ショスタコーヴィチといった名だたる作曲家のダイナミックな曲の場合、彼女の演奏にはやはり力強さが不足しています。

迫力のある曲よりも、静かに胸に染み渡るような曲の演奏で、上原さんは本領を発揮するのではないでしょうか。


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