清純派の美人女優としてヒロイン役を数多く務め、吉永小百合さんや和泉雅子さんらとともに日活の黄金期を支えた松原智恵子(まつばらちえこ)さん。
この記事では、まず実家が銭湯という噂をはじめ、仰天のお嬢様エピソードに注目します。
近年はテレビ番組で見せる天然ぶりがかわいいと評判ですが、ご本人は自分の性格をどうとらえているのでしょう。
松原智恵子のプロフィール
本名:漆原智恵子
生年月日:1945年1月6日
身長:157cm
出身地:愛知県名古屋市
最終学歴:明治大学文学部英米文学科中退
所属事務所:グランパパプロダクション
松原智恵子の実家は銭湯を経営
『夜の挑戦者』で端役デビューして以来、すでに芸歴は60年を数える松原智恵子さん。
じつに息の長い活動ですが、まず驚かされるのは、16歳で銀幕デビューした頃の清楚で上品な雰囲気が変わっていないところです。
2016年には『ゆずの葉ゆれて』で人生の年輪を漂わせる圧巻の演技。
芸能生活55周年を記念した同作で、ソチ国際映画祭の主演女優賞に輝きました。
日活三人娘の盟友である吉永小百合さんは映画にこだわり、和泉雅子さんは冒険家に。
松原智恵子さんだけがただ一人、活躍の場を選ばずにのびのびと女優の仕事を楽しんでいるようにもみえます。
さて、ネット上にみられる「松原智恵子の実家は銭湯」という噂。
松原智恵子さんと銭湯というと、真っ先に『時間ですよ』が思い浮かぶ方もいるでしょう。
松原智恵子さんは第1シリーズから第3シリーズにかけて、「松の湯」の一人息子・松野一郎の嫁を演じていました。
松原智恵子さんの実家は愛知県名古屋市にあり、両親は旅館・銭湯の経営や不動産業を手がける事業家。
実家が銭湯というよりは、実家は銭湯も経営しているといったほうが近いですね。
両親が経営する銭湯は「東温泉」といい、同じく名古屋市内にあります。
「東温泉」の真向かいには、母親が経営する「松原荘」が。
名古屋に帰った時には、松原智恵子さんも顔を出すことがあるそうです。
お嬢様育ちの名古屋美人
1967年の女優部門のブロマイド売り上げでは、富司純子さん、吉永小百合さんらそうそうたる顔ぶれをおさえて首位に輝いた松原智恵子さん。
その清純な美しさは「60年代を代表する名古屋美人」とうたわれたほどでした。
デビュー前から、地元では年の離れた2人の姉たちと「美人3姉妹」と呼ばれ、ちょっとした有名人だったそう。
「ミス名古屋」「ミス海の女王」といったミスコンによく入賞していた姉たちを見て、15歳の松原さんは「じゃあ私も」と思ったようです。
副賞の撮影所見学に惹かれたといいますが、姉たちへの対抗意識も多分にあったのではないでしょうか。
日活の「ミス16歳コンテスト」に自ら応募して入賞したことが映画界入りのきっかけになりました。
日活三人娘は、本当にハイレベルだと思う。
和泉雅子だって昔は可愛かったんだよ(´Д⊂ヽ pic.twitter.com/J056DMlWr0— 競輪ボス (@d5x5Xxyoe4Y7mzl) February 14, 2020
両親が事業を手広く行っていたこともあり、実家はとても裕福でした。
お嬢様育ちを物語るエピソードも残っています。
成績優秀だった松原さんは医者を志望したことがありますが、「医者になるなら病院を建ててあげよう」と父が言ったという話もそのひとつ。
また日活への入社が決まるやいなや、撮影所の近くに二階建ての一軒家を建ててくれ、住み込みのお手伝いさんと住むことに。
松原さんは、このようなお嬢様エピソードをインタビューなどでさらりと明かしています。
松原智恵子の性格は天然?意外な素顔とは
おっとりした雰囲気や穏やかな話し方からも育ちの良さを感じさせる松原智恵子さん。
バラエティ番組での天然発言もかわいいと話題になっていますね。
ところが意外にも車や旅行が大好きなアクティブな一面も。
若い頃は高速道路で後続車に抜かれると、「よくも!」と火がつき、抜き返さずにはいられないスピード狂でした。
松原智恵子さんの🎂誕生日(1月6日)を祝う浜田光夫さんと和泉雅子さん。
#松原智恵子 #和泉雅子 pic.twitter.com/fFbHpdlW3x
— 王子銀線座 (@ginsenza) January 5, 2021
ご本人は「ものごとを深刻にとらえず、落ち込まない性格」と自らを分析。
心に引っかかることは内にためておかず、すぐに口に出すほうで、吐き出したら忘れてしまうのだそう。
言いたいことはその場で言う、あっけらかんとしたタイプなのでしょう。
言われた相手はどう受け止めるかわかりませんが、少なくとも松原さんはストレスをためにくい性格といえそうです。
家ではジャーナリストの夫・黒木純一郎さんには頼りっぱなしで、甘えてばかりだという松原さん。
「先に死なないでね」とお願いするたびに、黒木さんは言葉につまり、困ったような顔で苦笑いしているとのこと。
78歳を迎えた2023年もますます輝いている松原智恵子さん。
正直なところ、強い個性のある女優ではないかもしれません。
それでも清純な美しさはそのままに、深みを増していく存在感は、彼女ならではの魅力のように思えます。
コメント