日本を代表する映画プロデューサーの奥山和由(おくやま かずよし)さん。
1990年代には、北野武さんや竹中直人さんといった、映画監督としては新人だった人材を多く世に送り出しました。
今回は奥山さんの知られざる松竹の解任理由、息子がカメラマンと映画監督という情報から、家族の詳細を確認。
併せて結婚相手の詳細、羽田美智子さんとの関係に迫ります。
奥山和由のプロフィール
本名:奥山和由
生年月日:1954年12月4日
身長:不明
出身地:愛媛県、東京都
最終学歴:学習院大学経済学部経済学科
奥山和由の松竹解任理由は業績不振。実際は独占への反発?
1998年1月、奥山さんは専務を務めていた大手映画会社・松竹を事実上追放されました。
理由は業績不振で、父で当時の社長だった奥山融(おくやま とおる)さんと共に解任へ追い込まれたのです。
融さんは黒澤明監督の映画『八月の狂詩曲』を手がけたことで知られる映画プロデューサーで、実業家でもありました。
電撃解任に際し、奥山さんは本社ビルの前で多数の報道陣に囲まれながら取材に応じました。
ビルの窓からは社員たちが顔を出して「辞めさせろ」などと怒鳴っていたそうです。
ここまで社員たちから反発されていたことを考えると、どうやら単に業績不振で解任させられたわけではなさそうですね。
あくまで噂ではありますが、奥山親子による資産の私物化と、採算の合わない投資が原因とされています。
春日太一著「黙示録〜奥山和由の天国と地獄」を夢中で読んでいます。最高!
僕は奥山さんが企画したシネマジャパネスクに惹かれて松竹大船撮影所「鎌倉映画塾」に入ったのですが、直前に解任騒動があり途方にくれたことは忘れられません。時を経て初めて知る奥山さんの物語に、ただ圧倒されています。 pic.twitter.com/nvK0oFQbtI— 村尾 輝忠 | Terutada Murao (@terumurao) October 16, 2019
それでも奥山さんはめげることなく映画作りを続けてきました。
製作会社「チームオクヤマ」を設立し、映画『地雷を踏んだらサヨウナラ』を発表します。
さらに映画プロデューサーとしても活動。
大林宣彦監督の遺作『海辺の映画館 キネマの玉手箱』や樹木希林さん企画の『エリカ38』などを手がけてきました。
「映画作りを辞める理由が見つからないから、作り続けている」
彼の言葉の中に、どんな逆境の中でも映画への愛を持ち続けるという強い意思が含まれていますね。
自分自身の刻印を刻み込んだ映画
「GONIN」
「いつかギラギラする日」
「その男、凶暴につき」
「海燕ジョーの奇跡」「地雷を踏んだらサヨウナラ」
「銃」etc
自分の我儘な熱情が産み落とした偏った作品群。
あと何回このワガママをやれるのか、、。— 奥山和由 Okuyama Kazuyoshi (@teamokuyama2017) September 4, 2021
映画への執着心の高さはある意味、異常なほど。
自身が解任された際の様子さえ「まるで映画のようだった」と、解任直後にコメントしています。
実際に解任を仕掛けた側は、弁護士が作ったシナリオに従い、緊急動議から採決までしっかりリハーサルしていたそうです。
映画会社による、映画のような解任劇。
映画を愛する同志による組織にも関わらず、対立が生じてしまったのは皮肉な話ですね。
息子はカメラマンと映画監督。家族まとめ
奥山さんの息子は、カメラマンの奥山由之(おくやま よしゆき)さんです。
ミュージックビデオなどを手がける映像作家でもあり、ミュージシャンの米津玄師さんともタッグを組んできました。
【WINNER】
米津玄師がW受賞!🏆年間で最も優れたアルバムに授与される賞
「ALBUM OF THE YEAR」:『STRAY SHEEP』🏆年間で最も優れたミュージックビデオに授与される賞
「VIDEO OF THE YEAR」:『感電』監督:奥山由之#米津玄師#奥山由之#スペシャアワード#スペシャ pic.twitter.com/LDg36E3GxS— SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2021 (@awards_sstv) March 8, 2021
1991年に生まれ、中学時代にアニメーション制作に関わりました。
高校時代には映画製作を体験する中で一眼レフを購入。
次第に、多くを物語らずにさまざまなことを表現できる写真に惹かれ、映画から写真の道へ移ったそうです。
慶應義塾大学法学部を卒業し、プロの写真家として活躍しています。
講談社文化賞などを受賞しており、優秀な写真家であることがうかがえますね。
奥山由之さんの写真集💐 pic.twitter.com/oDWxImPFgz
— りなt (@photo__music) September 4, 2021
また弟の奥山大史(おくやま だいし)さんは、1996年生まれの映画監督です。
青山学院大学を卒業し、広告会社に勤めながら映画を撮影。
長編第1作目『僕はイエス様が嫌い』で、サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞しています。
映画「僕はイエス様が嫌い」がフジテレビでノーカット放送されます。 pic.twitter.com/L5K1TWElri
— 奥山大史 (@hiroshi_0227) December 10, 2020
奥山さんの息子たちは、いずれも映画人の濃い血を受け継ぎ、各分野で活躍していましたね。
奥山和由の結婚相手は?羽田美智子との関係
奥山さんの結婚相手は、内藤由美子さんという女性です。
広告業の株式会社「東宣」で代表取締役社長を務めた内藤一彦さんの長女とのことでした。
一般女性のため詳しい情報はありませんが、映画人の夫や息子たちを陰で支えてきたのでしょう。
ネット上で奥山さんの結婚について調べていると、女優の羽田美智子さんの情報もいくつか見られます。
ドラマ「特捜9シリーズ」への出演で知られ、お茶の間でおなじみの羽田さん。
しかし元々は映画『RAMPO』などの奥山作品で活躍する映画女優でした。
奥山Pの監督時代の写真③
本木雅弘さん、羽田美智子さん、美しい!!#チームオクヤマ思い出写真館#事務所の整理整頓シリーズ#奥山和由 #本木雅弘 #羽田美智子#RAMPO pic.twitter.com/Nd9V2JetsQ
— チームオクヤマ公式ツイッター (@teamokuyama2021) August 1, 2018
今日は、女優羽田美智子さんのお誕生日という事で、
『RAMPO』(黛作品版&奥山バージョン)でおはようございます。
今やすっかりテレビの顔となった羽田さんですが、もともとは松竹の奥山和由さんプロデュース作品で数多くのヒロインとつとめたれっきとした映画女優なのであります。 pic.twitter.com/sm8Tk5WqIw
— えろとぽ (@erotopo1) September 23, 2018
松竹専属の美しい女優としてキャリアを積みましたが、奥山さんの失脚後は専属を解除されてしまったのです。
その後はドラマに活動の場を移し、活躍を続けてきました。
マスコミは奥山さんと羽田さんが交際しているか注目していたようですが、実際にはどのような関係だったのでしょうか。
奥山さん曰く「女優が燃え上がると美しい映画になる。小津安二郎監督は原節子さんと同じ旅館に泊まっていた」とのこと。
羽田さんが「燃え上がる」瞬間を撮るため、あくまでも仕事上で彼女を惚れさせるような言葉をかけたことがあるのかもしれません。
真相は不明ですが、2人は最低でも、友人以上恋人未満の特別な関係にあったといえそうです。
解任騒動はやむを得ませんが、奥山作品でおなじみの映画女優として、羽田さんにはもっと輝きを放って欲しかったものですね。
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