平野謙、トレードは星野仙一との確執か。守備や強肩はイチロー以上?コーチ退任の現在

平野 謙(ひらの けん)さんは堅実なバントや守備で首脳陣や同僚から信頼を集め、地味で派手さは無いにも関わらず多くのファンに愛された名選手です。

中日ドラゴンズからトレードされた理由は星野仙一さんとの確執という噂も根強くあったので、現在(2023)の様子と併せてチェックしていくことにしましょう。

平野謙のプロフィール

本名:平野 謙 (ひらの けん)

身長:179cm

出身地:愛知県名古屋市

生年月日:1955年6月20日

投球・打席:右投両打

ポジション:外野手

所属球団(選手歴):中日ドラゴンズ (1978~87) / 西武ライオンズ (1988~93) / 千葉ロッテマリーンズ (1994~96)

平野謙がトレードされた理由は星野仙一との確執?

1987年11月18日、平野謙さんは監督だった星野仙一さんから西武ライオンズへのトレードを通告され、生まれ育った地である名古屋から埼玉県の所沢に旅立ちました。

ドラゴンズの主力選手だった平野さんがトレードに出されたことは大きな話題になりましたが、一部では1987年シーズンから監督に復帰した星野さんとの確執が噂されたそうです。


実際、選手たちにも自分と同じように闘争心を求める星野さんと物静かな平野さんは水と油の関係で、野球観も違うことから次第に溝が深まって一触即発の間になっていました。

確執については関係者の間でも色々と話題になっていましたが、平野さんは西武時代の同僚である石毛宏典さんのYouTube(2021年6月28日公開分)に出演して考えを述べています。

平野さんによれば怪我や守備を巡る行き違いによって関係がこじれて確執のようなものが出来たことは暗に認めていますが、トレードの原因になったかまでは明らかになっていません。

もっとも、このトレードはライオンズ側から「平野が欲しい」と打診があり、ドラゴンズが小野和幸さんを指名して成立しているので両者の確執が主な原因とは言えないでしょう。

付け加えると、当時のドラゴンズは同じ外野手の彦野利勝さんが台頭していたので、このまま在籍していたとしてもベンチを温めることが多かったことが予想されます。

その点を踏まえると新しい環境でリスタートできたのは幸運と言えますし、平野さんに欠けていた闘争心を目覚めさせた星野さんならではの策略と言えるかもしれません。

結果として平野さんはライオンズの黄金期を担い、トレード相手の小野さんも18勝を挙げて最多勝に輝いているので理想的なトレードだったと言えるのではないでしょうか。

平野謙の守備や強肩はイチローよりも凄かった?

平野謙さんはバントや盗塁だけでなく外野の守備も高い評価を受けていますが、特に肩の強さは球界でも屈指のレベルでイチローさんにも匹敵すると言われています。

守備に関しては「球辞苑」(NHK)の中でも取り上げられており、インタビューの中で「イチロー選手よりも捕りやすい球」という表現をして守備に自信を見せていました。

元々、強肩で知られていた平野さんも野球経験を重ねてプレースタイルが変化し、外野手の仕事である「捕殺」を達成するために肩だけでなくコントロールを重視したそうです。

とれだけレーザービームであってもアウトに出来なければ無意味なので、ワザとワンバウンドにして球速を落しつつアウトにしやすい位置で捕ってもらえるよう技術を磨きました。


つまり、外野手にとっての「捕殺」は強肩を一方的に披露する場ではなく、内野手や捕手との共同作業であることを認識しているのは”さすが名手”と言ったところでしょう。

肩の強さに限れば平野さんよりもイチローさんの方が優れているのは間違いないでしょうが、ふたりともプレイスタイルが違うので単純に比較するのは難しいかもしれません。

ひとつだけ言えるのは平野さんやイチローさんの強肩ぶりは走者にとって大変な脅威であり、その存在そのものが走塁に影響を与えるレベルの選手だということです。

現在は予想外のYouTuberに転身

1996年に現役を引退した平野謙さんは日本や韓国の球団でコーチを務め、2016年からはBCリーグ「群馬ダイヤモンドペガサス」の監督として活動をしていました。

2019年オフ限りで監督を退任して同球団のシニアディレクターに就いた一方、2020年11月からは元プロ野球の中でブームになっているYouTubeでのチャンネル運営に挑戦。

チャンネル名の「平野謙の野球道」からは真面目で職人気質な雰囲気がにじみ出ていました。

どちらかと言えば寡黙で多弁ではない平野さんがYouTuberを始めたことは意外でしたが、自分の経験や技術を動画で残して継承していきたいという思いがあったのでしょう。


ただ、公開されている動画は平野さんらしく真面目で実践的な内容が多いので、ファンだけでなく現役の球児や選手、指導者などの方が楽しめるかもしれません。

年齢も2023年現在で68歳になっていることから現場復帰する可能性は低いでしょうが、YouTubeを通じていつでも姿を見られるというのは良い時代になったものですね。

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