2022年9月より、ブリュッセル・フィルハーモニックの新しい音楽監督に就任することが決定した指揮者の大野和士(おおの かずし)さん。
日本が世界に誇るマエストロが結婚したユリコさんとはどんな女性なのでしょう。
また娘がいるという噂や、家族・親族にどんな方がいるのかもみていきます。
一時期、ネット上には病気を心配する声もあがっていただけに、2023年現在の体調も気になりますね。
あわせて指揮者としての評判もまとめました。
大野和士が結婚したユリコとは
1987年にトスカニーニ国際指揮者コンクールにて優勝して以来、ヨーロッパと日本を拠点に活躍してきた大野和士さん。
結婚した妻のユリコさんとは、国際政治を専門とするジャーナリストであり、エッセイストでもある大野ゆり子さんです。
ゆり子さんは上智大学を卒業したあと、ドイツのカールスルーエ大学でドイツ現代史と美術史を修めた才女。
その後は読売新聞記者を経て、新潮社の編集者に。
『フォーサイト』の創刊にも携わったとのことです。
大野和士さんと結婚した時期は、『フォーサイト』が創刊されたあとだそう。
二人の出会いや結婚の馴れ初めは不明ですが、おそらくどこかで接点があったのでしょう。
大野和士さんはクロアチアの名門ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、カールスルーエ・バーデン州立歌劇場、ベルギー王立歌劇場などの音楽監督を歴任してきました。
ゆり子さんもクロアチア、ドイツ、ベルギー、フランスといった国々での生活経験があるそうです。
もしかしたら、結婚後の生活拠点や生活スタイルの変化に伴って、編集者から国際政治ジャーナリストに転身したのかもしれません。
大野和士に娘の噂。家族にフランス文学者
国際的に活躍するマエストロともなれば、その家族にも関心が寄せられて当然ですね。
気になるのは、大野和士さんには娘がいるという噂です。
ですが、残念ながら子供に関する情報はありませんでした。
子供がいる可能性はありますが、そのあたりの情報は非公開の方針なのかもしれません。
親族については、フランス文学者の兄がいることがわかりました。
名前は大野英士さんといい、4歳年上。
英士さんは東京大学文学部仏文科を卒業し、早稲田大学大学院文学研究科博士課程を単位取得退学。
1993年からはパリ第七大学大学院に留学しています。
著書に『オカルティズム 非理性のヨーロッパ 』、訳書に『ピアニストのノート』などがあるほか、『完訳ファーブル昆虫記』(奥本大三郎訳)の校閲者をつとめました。
大野英士『オカルティズム 非理性のヨーロッパ』(講談社選書メチエ)。 pic.twitter.com/MD6zN89XkP
— +M laboratory (@freakscafe) January 6, 2019
英士さんはまた、フランス文学・フランス語講師として、早稲田大学や埼玉大学ほかで教鞭もとっています。
世界的な指揮者を生んだのはやはり音楽一家だったというのがストーリーとしては落ち着きがよいのですが、兄弟はまったく異なる分野に進んだことになりますね。
多彩な才能に恵まれた一家であることがうかがえます。
ネットには病気を心配する声も
2023年に63歳を迎えた大野さん。
年齢を考慮すれば、身体のどこかに不調がでてもおかしくはありません。
実際に病気を心配する声がネット上にあがったこともありました。
それは2011年1月から2月にかけて、体調不良で休養したことが発端のよう。
具体的な病名は明かされていませんが、医師から加療と安静が必要と診断され、国内外の公演を急遽代役がつとめることに。
このときは3月4日のザグレブでの公演で復帰しています。
大野さんは以前にも首の不調のため休養したことがありました。
2023年現在は新国立劇場のオペラ部門芸術監督、東京都交響楽団とバルセロナ交響楽団の音楽監督、東京フィルハーモニー交響楽団の桂冠指揮者の任にある大野さん。
9月からは、なじみ深いブリュッセルでの新たなポスト就任も決まっていますから、今のところは体調に深刻な問題はなさそうです。
9/7(金)第20回 都響マエストロ・ビジット📸
都響音楽監督・ 大野和士と都響メンバーが都立青山高等学校(渋谷区)を訪問し、青山フィルハーモニー管弦楽団(@AOYM_phil)の皆さんと合同セッション等を行いました。
🎵レポートは後日公開します。#都響 #大野和士 #青山フィルハーモニー管弦楽団 pic.twitter.com/wP1FqhR8Hz
— 東京都交響楽団 (@TMSOnews) September 12, 2018
大野和士の国内外の評判は?
世界の名だたる舞台から引く手あまたの大野さん。
フランスのフィガロ紙やイギリスのタイムズ紙などの海外メディアは、「現代のクラシックにおいて最も卓越した感性の持ち主」「ただ、息をのむばかり」と軒並み絶賛しています。
海外での高い評価にくらべると、日本での評判はいまひとつという声もありますが、ヨーロッパでは好まれ、日本では評価されにくいタイプなのかもしれません。
ともあれ、クラシックの本場であるヨーロッパでこれほどの賛辞を獲得するということは、ただならぬ才能をもつ、日本人離れした指揮者であることの証左でしょう。
これまで数多くの歌劇場やオーケストラの重責を担ってきた大野和士さん。
これからも体調には気をつけて、聴衆の心を揺さぶるタクトを振りつづけてほしいですね。
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