『クリスタルはきらいよ』などの代表作があるエッセイストの岸本葉子(きしもと ようこ)さん。
老後の現実的な問題に向き合い、対処しながら「おひとりさまライフ」を楽しんでいます。
夫はおらず、結婚歴はないとされていますが、若い頃から独身生活を送る決意をしていたわけではありません。
岸本さんの結婚に関する情報を確認しつつ、自宅である吉祥寺のマンションのリフォームに関するエピソードも紹介します。
岸本葉子のプロフィール
本名:下田昌子
生年月日:1961年6月26日
身長:非公表
出身地:神奈川県鎌倉市
最終学歴:東京大学教養学部教養学科相関社会科学専攻
岸本葉子に夫はいない
2023年現在、岸本さんには夫がおらず、一人暮らしを満喫しています。
カフェはじめます #岸本葉子 #読了
カフェの仕事いいなぁ。そう思う人たち、ほんとに多いと思う。
いさみさんの、おむすびカフェさんかく。がボチボチお客さんが増えるといいなぁ。 pic.twitter.com/VPr0LoxCII— りえちん (@Uy1wjFhfY8Ni35F) October 8, 2019
「シングルで年齢を重ねるかもしれない」
その可能性に気付いたときから、岸本さんは老後に備えて支度を整えてきました。
父親の介護経験があるため、実際に年齢を重ねた後に生じる問題は熟知しているようです。
衣食住をテーマにしたエッセイに定評がありますが、特に「住」には強いこだわりを持っていました。
36歳で2LDKのマンションを購入し、2016年にフルリフォームを実施します。
老後はもっとも長い時間を自宅で過ごすことを念頭に置いて「家での時間が楽しくなるような住まいにしたい」と考えたためでした。
父親の介護を通じて気付いたのは、トイレの横に介助者が立つための空間が必要であること。
介助者用のスペースを作ってもらいつつ、粗相をしてもすぐに洗えるよう、洗濯機や洗面台をトイレのすぐ近くに設置しました。
部屋の扉は父親が車椅子で移動するとき、開き戸を開けるのが大変そうだったため、上吊り式引き戸に変更しました。
『おとな世代の暮らし替え』岸本葉子著
数年前にマンションをリフォームされてて、どんな風なのかな〜と公開を心待ちに…ついに出ました!🎶年齢とともに使い勝手良く「住まいを自分に合わせる」。
親の介護経験からの視点、リフォーム会社の方による基礎知識も。
→ pic.twitter.com/L8OAxBn8Gp— こなつ (@natsu72tea) August 8, 2021
玄関を開けると目に入るのは、イギリスの一流デザイナーとして知られたウィリアム・モリスによる華やかな壁紙です。
身体が動かなくても暮らしやすく、視覚的にも楽しいデザインを追求した自宅が完成したのです。
岸本葉子の結婚しなくても困らない秘訣
岸本さんには結婚歴がありませんが、大学を卒業した1980年代頃、女性は30歳までに結婚するのが一般的でした。
男女雇用機会均等法の施行前ということもあり、女性の就職先が少ない状況だったのです。
そのような時代にも岸本さんは生命保険会社に就職して、一人暮らしをしていました。
当時は大学時代から交際していた人がいたため、結婚を視野に入れていたそうです。
しかし「このまま会社の世界しか知らないのは嫌だ」と考え、数年で退職。
中国に留学して海外の様子を肌で感じ、留学中は「朝日ジャーナル」に中国の大学事情を扱った記事を投稿するようになりました。
帰国後は少しずつ文筆の仕事が増えて、フリーのライターとして生活を送り始めます。
当時は、女性は結婚すれば仕事を辞めて、家庭に入るのが一般的な時代でした。
仕事が軌道に乗っていた岸本さんは、
「良い人が現れたら結婚してもいいけれど、わざわざ仕事を手放してまで結婚したくはない」
と考えていました。
36歳のときに先述したマンションを購入。2LDKを選んだのは結婚の可能性を考慮したためですが、住み始めると「この部屋に誰かの荷物を入れるなんて嫌だ」という気持ちになったそうです。
「居心地の良い場所で、独身生活を満喫し続けたい」と考えたのですね。
こうして「自分はおひとりさま体質」だと認識した岸本さん。
コツコツ貯金をしつつも、老後のためには「100万円多く貯めるよりコミュニケーション」の方が大切だと実感しているそうです。
9日(日)の朝刊です。シングルスタイルは、エッセイスト・岸本葉子さんのインタビューです。ひとり暮らし歴は40年以上。若いころからひとりで生きると決めていたわけではないのですが、30代でマンションを買ったり、40代で病気をしたりする中で、おひとりさま路線が決まってきたそう。 pic.twitter.com/FUNEsaRcNR
— 読売新聞 シングルスタイル (@y_singlestyle) January 8, 2022
いざというときに頼れる存在を確保するため、仕事やプライベートで積極的にコミュニティに参加すること。
これを最重要視しつつ、住みやすい自宅とお金もそろえておくことが大切なのですね。
岸本葉子の自宅は吉祥寺にあるマンション
岸本さんの自宅の詳しい場所はわかりませんが、吉祥寺で暮らしているとされています。
2016年、昭和の雰囲気が漂うクラシカルな洋館をイメージしてマンションのリフォームを実施しました。
ちきりん、松原惇子さん、最終的にはマンションを買ったことを後悔している。岸本さんが例外。これは100世帯ぐらいの大マンションじゃなく、低層のこじんまりした物件を買ったのが正解だったのではないかな😎マンション買って部屋づくり (文春文庫) 岸本 葉子 https://t.co/x0YRQoz7z5 @amazonJPより
— 梅田香子 🇺🇸「ヒトラーと握手した日本の少女 稲田悦子伝」 (@yokoumeda) July 4, 2021
元々立派なマンションではあったものの、室内の寒さが長年の悩みだったそうです。
寒さを改善すべく、壁に断熱材を入れて、全室に床暖房を設置。さらに二重サッシを取り入れることで、冬もあたたかい部屋で快適に過ごせるようになりました。
また片付けが苦手だったものの、自宅のリフォームをきっかけに清潔さにもこだわり始めたそうです。
清潔な状態を保つために、机の上には何も置かないで、使ったものは定位置に戻しています。
何をどこに片付けるか覚える訓練になるため、認知症予防にも役立ちそうですね。
魅力的な自宅で、元気に長生きしたい気持ちが強まった結果、ジムで運動をするようにもなりました。
長く健康なおひとりさま生活を楽しむためには、岸本さんのように着実に行動し続けることが重要なのです。
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