名脇役として長年活躍された夏八木勲(なつやぎ いさお)さんですが、2013年に天国へと旅立たれました。
死因は膵臓ガンであったとされていますが、手術の治療を受けなかったことでも話題となりました。
今回は、そんな彼の闘病生活について迫りました。
また、妻夏八木まり子妻や、娘さんの闘病についても調査しました。
あわせて、夏八木勲さんが残した数多くの遺作や、鎌倉の自宅についてもまとめていますので注目です。
夏八木勲のプロフィール
生年月日:1939年12月25日
出身地: 東京都足立区
身長:176cm
血液型:A型
最終学歴: 慶應義塾大学文学部仏文科(中退)
夏八木勲の鎌倉の自宅がすごい
亡くなる際には、愛する自宅で息を引き取ったという夏八木さん。
そんな彼の邸宅は、神奈川県の鎌倉市にありました。
生前、趣味のヨットのために、東京と湘南を行き来していたことが移住の始まりなのだそう。
鎌倉に足を運ぶたびに環境に魅せられ、東京を離れて鎌倉市に引っ越したといいます。
こちらが、鎌倉市に新たに構えた、夏八木さんの邸宅です。
— 魚 (@jgdpwjdawgwp) July 13, 2021
洋館風のたたずまいは、夏八木さん自身がこだわってデザインしたのだそう。
俳優だけではなくデザインもこなしてしまうだなんて、多彩な方であることがうかがえます。
移住後は、周辺でミニバス乗り入れ計画が浮上すると、完成な住宅街の雰囲気を守るべく反対する自治会組織を作るなど、地元の顔としても活躍されていたようです。
どれほど鎌倉という土地を愛していたか。
そんな彼の想いがうかがえるエピソードでした。
夏八木勲の妻や子供について
夏八木勲さんの妻は「夏八木まり子さん」で日英のハーフです。
若い頃は京都府にあるマネキン製造会社に勤めながら、夜はサントリーバーで働いていました。
ハーフてある妻まり子さんはバーの中でも一際目立ち、男性客に大人気だったそうで、夏八木勲さんもまり子さんに惚れていたそうです。
当時はまだ役者として無名だった夏八木勲さんでしたが、まり子さんとの交際まではあっという間だったと語られています。
その後2人は結婚し、2人の子供が誕生されています。
息子がいるという情報もありますが、実際に夏八木勲さんには息子さんはおらず、娘さんが2人です。
夏八木勲さんは家庭のことは全く事務所等に話すことはなかったそうで、妻・子供(娘)がいること以外の家庭事情は事務所の誰も知らなったそうです。
夏八木勲の娘は乳がんだった
役者として、プライベートと仕事を分けている夏八木さん。
なんと長女さんが乳がんを患い、闘病していたことも、周囲に明かしていなかったといいます。
マスコミ関係ならまだしも、事務所にさえ詳しく話していなかったというのですから驚きです。
娘さんは病魔に蝕まれながらも、晩年は自身が育った鎌倉や湘南の写真を撮り続けていたといいます。
そして懸命な闘病の末、残念ながら2011年に亡くなられたそうです。
愛する娘に先立たれてしまった夏八木さん。
その悲しみははかりしれないものだったに違いありません。
しかしながら、長女さんを亡くしたことも周囲にほとんど知らせず、「数日間だけ休みがほしい」と言っただけだといいます。
どこまでもプライベートと仕事の線引きを徹底する夏八木さん。
その生き様は、まさに俳優の鏡ともいえるでしょう。
夏八木勲のがんとの闘病生活
2013年5月11日に死去された俳優、夏八木勲さん。
訃報:俳優の夏八木勲さん死去73歳…「白昼の死角」など http://t.co/kNZxZmQAc5
— 毎日新聞ニュース (@mainichijpnews) May 12, 2013
死因は膵臓がんであると発表されています。
膵臓がんが見つかったのは2012年の秋で、その後は入退院を繰り返しながらも役者としての活動を続けていました。
共演していた役者からは”とても大病を抱えている人とは思えなかった”と言われるほど、仕事への情熱は変わらなかったそうです。
闘病中も「苦しい」とは一言も言わず、周囲の人に病気を悟らせなかったといいます。
夏八木勲さんは医師との相談の上、手術による治療を受けることはありませんでした。
そして、親しい友人等にもがんである事を報告せずに、入退院を繰り返しながらも日常を送られていたのだとか。
映画「希望の国」の撮影時には、撮影場所であった埼玉県深谷市まで、鎌倉から2時間以上かけて電車で通勤していたといいます。
渋くてかっこいい夏八木勲さんですから、きっと同情や心配をされることが煩わしかったのかもしれません。
2013年5月にはいり、亡くなる2日前に容体が急変し、家族に看取られながら息を引き取ったそうです。
しかしながら、ゴールデンウィークには、都内の撮影所に衣装合わせに出かけるなど、直前まで何も変わらない日常を過ごしていたのだそう。
それだけに、唐突に別れが訪れたため、残された家族は堪えたといいます。
最期の表情には苦しさ等は全くなく、”話しかけると返事をしてくれそうな程に安らかな顔でした”と、所属事務所の社長がコメントされるほどでした。
死因とも言われている膵臓がんと戦いながらも、最期まで現役の役者を貫いた夏八木勲さんはまさに役者の鏡ではないでしょうか。
夏八木勲が遺した多くの遺作
実は夏八木勲さんには遺作と呼ばれている未公開作品が6本もあったのです。
福山雅治さんの父親役を務めた映画「そして父になる」は、夏八木勲さんが亡くなる4日後に開幕予定のカンヌ国際映画祭でコンペ部門に出品されていて、受賞を心待ちにしている矢先でした。
【深谷ロケ作品】是枝裕和監督『そして父になる』出演:福山雅治/尾野真千子/真木よう子/リリー・フランキー/風吹ジュン/國村隼/樹木希林/夏八木勲/二宮慶多ほか pic.twitter.com/x3CP7oIfTm けいたクンの手には中嶋社長のブーメラン竹トンボ。#eiga
— 深谷フィルムコミッション 強瀬誠 (@fukayafilm) February 7, 2015
「そして父になる」上映後は観客からの拍手が鳴りやむことはなく、審査員賞に輝くなどの素晴らしい評価を受けています。
夏八木勲さんの息子役を演じた福山雅治さんは、”今日は見ていてくれたんじゃないかな”と夏八木勲さんがどこかにいたように感じたそうです。
生涯を現役の名脇役として貫いた、かっこいい夏八木勲さんの作品は、今後も高く評価されたまま語り継がれていくことでしょう。
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