夫の長門裕之さんと『ミュージック フェア』の司会を長年担当するなど、おしどり夫婦として知られた南田洋子(みなみだようこ)さん。
ボブカットのヘアスタイルに知的な雰囲気がありましたね。
若い頃は日活の看板女優でした。
石原裕次郎さんのデビュー作として注目されがちな映画『太陽の季節』でヒロイン役を演じたのが南田洋子さんです。
晩年は認知症の症状が表れていたようですが、死因は何だったのでしょうか。
また、長門裕之さんとの間に子供は？
南田洋子さんの親族にも注目です。
認知症の南田洋子の死因は何だった？
南田洋子さんは2004年、70歳を越えた頃から認知症の症状が表れ始めたといいます。
やがて台詞が覚えられなくなるほど悪化して、2006年に芸能活動をひっそりと引退。
下された診断はアルツハイマー病でした。
夫の長門裕之さんは2008年に『徹子の部屋』で、妻の病状と要介護状態であることを公表。
また、『報道発 ドキュメンタリ宣言』では介護や日常の様子が放送され、反響を呼ぶことに。
翌2009年4月1日、南田洋子さんは認知症の悪化による意識混濁をおこして緊急搬送。
長門裕之さんは、このまま植物状態になったらどうしようと考えたそうです。
この時は大事に至らず退院できましたが、その年の10月17日に自宅で倒れ、瞳孔が開いた状態になり、再び搬送。
今度は重度のクモ膜下出血でした。
手術後、医師からは厳しい状態にあると告げられたとのこと。
最後（17日）、彼女が指をきつく握ってくれた“痛さ”はいい思い出になる。
今思えば、これが最後の意思表示でした。
結局南田洋子さんの意識は戻らず、21日に76年の生涯を終えました。
長門裕之さんは舞台公演があったため、その最期を看取ることはできなかったそうです。
南田洋子と長門裕之は格差婚だった？子供はいる？
芸能一家に育った長門裕之さんは名子役として活躍。
1956年に南田洋子さんと共演した『太陽の季節』で主役の青年を好演し、人気を集めました。
広く知られているのは、ドラマ『池中玄太80キロ』の、西田敏行さん扮するカメラマンの玄太と毎回怒鳴り合っていた楠公さん役でしょうか。
南田洋子さんとは1961年に結婚。
結婚前、南田洋子さんはすでに専用車の送迎がつく身分の女優。
長門裕之さんは格下の俳優で、収入面でも及びませんでした。
それでも長門裕之さんは、南田洋子さんに憧れを抱いていたそうです。
二人の自宅が偶然同じ方向にあったことから、その専用車に乗せてもらうことになり、車の中で猛アプローチを続けたのだとか。
運転手はすべてを聞いていたのでしょうね。
おしどり夫婦と呼ばれた夫妻ですが、子供はいません。
南田洋子さんが出産適齢期だった頃、夫婦で『ミュージック フェア』の司会を16年にわたって担当していました。
長門裕之さんは仕事を第一に考えたのだそう。
妻を妊娠させて番組を休ませるということは考えられなかったと語っています。
1985年には、南田洋子さんへの告白として、自らの女性遍歴を赤裸々に綴った暴露本を出版。
これが騒動になり、おしどり夫婦像が崩れるマイナスイメージを世間に与えてしまいました。
しかし、長門裕之さんは味のある演技派としての強みを見せ、長年かけてマイナスイメージを払拭。
南田洋子さんの死去からおよそ1年半後の2011年5月21日、77歳で他界しました。
弟の津川雅彦さんによると、死因は肺炎による合併症だそうです。
南田洋子の親族にそうそうたる顔ぶれ！
夫が長門裕之さんなので、義弟に津川雅彦さん、義妹に朝丘雪路さん、その娘に女優の真由子さんがいます。
義父は戦前の大スター・沢村国太郎さんで、義母が女優のマキノ智子さん。
義父・沢村国太郎さんの妹に沢村貞子さん。
義母・マキノ智子さんの父親が日本映画の父といわれる映画監督・映画プロデューサーの牧野省三さんです。
さらに、マキノ智子さんの弟がマキノ雅弘さん。
マキノ家は日本の映画・芸能の一族です。
一方、血縁関係のある親族としては、従兄弟の娘に女性アームレスラーの山田よう子さんがいますね。
山田よう子さんは、かつては女優を目指したこともあったようです。
子供の頃は、南田洋子さんにとてもかわいがられていたのだとか。
また、音楽プロデューサーの北田陽一郎さんは弟の長男にあたります。
北田陽一郎さんは、伯母である南田洋子さんの認知症の映像の放送をめぐって、テレビ局などに今後の放送禁止を求めました。
デヴィ夫人が自身のブログで北田陽一郎さんの言葉を引用し、この一件を取り上げています。
南田さんが一番嫌がっていた役は認知症の老人の役。
「南田には自分がテレビに出ること、自分の今の認知症の姿が全国に映し出されるなんて、わかっていないんですよ。
本人の了承の意思が全くない中で、それを映して放送してもいいんですか。」
（中略）この事については俳優の里見浩太郎さんも長門裕之さんに対し、「憧れだった女優をさらし者にするな。」
と怒っていました。
このニュースに対して皆さんはどうお思いになりましたか？
ご意見をお聞かせ下さい。
石原慎太郎さんの芥川賞受賞作『太陽の季節』の映画化を進言したのは南田洋子さんだったといいます。
ヒロイン役を演じて共演者と結婚し、おしどり夫婦と呼ばれました。
テレビドラマの遺作は2006年の『戦国自衛隊・関ヶ原の戦い』、映画の遺作は2007年公開の『22才の別れ Lycoris 葉見ず花見ず物語』でした。
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