荒川弘の「銀の匙」休載の理由とは。家族の介護？家族の病気？

どんな時も休載することなく作品を完結させた事が大きな話題となった荒川弘(あらかわひろむ)さん。
最近になって休載が続いている理由とはいったい？

荒川弘の銀の匙、休載理由とは？

累計売上が7000万部を超え社会現象となった「鋼の錬金術師」。
最終回が掲載された号は発行部数が通常の2割増しにも関わらず完売する店舗が続出。

そのため急遽、翌々月号に再掲載するという異例の事態に。
連載終了から7年経った2017年には実写映画化されるなど今もなお高い人気を誇る名作として知られています。

その「鋼の錬金術師」を生み出したのが漫画家の荒川弘さん。
長らく男性と思われていた荒川弘さんですが実は女性。
妊娠・出産をしても「鋼の錬金術師」を休載しなかったというエピソードはあまりにも有名ですね。

そんな荒川弘さん待望の新連載として話題となったのが「銀の匙 Silver Spoon」。
ダークファンタジーだった前作とは打って変わって農業高校が舞台となっている今作。
実家が酪農家だという荒川弘さんの実体験も多く含まれているそうです。

前作の「鋼の錬金術師」が超人気作となっただけに世間の「銀の匙 Silver Spoon」に対する期待値はかなり高まっていました。
いざ連載が始まってみると「銀の匙 Silver Spoon」はその期待を裏切るどころか大きく超える大人気作に。

2019年9月時点で全14巻の累計売上は1500万部。
多くの漫画賞を受賞し、アニメ化に実写映画化などその勢いはとどまる事を知りません。

前作、今作と変わらぬ才能を見せ付けた荒川弘さんですが唯一変わった事があります。
それは休載の多さ。

「鋼の錬金術師」を連載中は一度も休載することがなかった荒川弘さん。
ですが「銀の匙 Silver Spoon」ではたびたび休載をしています。

荒川弘さんが休載した理由、それは妊娠・出産です。

荒川弘さんは「銀の匙 Silver Spoon」を連載中の2011年と2014年に2人の子供を出産しているんです。
前作は月刊誌での連載だったため妊娠・出産しても何とか時間のやり繰りが出来たのでしょう。

それが週刊連載となると連載を続けることが難しいのは仕方がありません。
ただ、極力休載しないようにしているのが荒川弘さんの凄いところ。
休載が多い漫画家には荒川弘さんの爪の垢を煎じて飲ませたい気持ちになってしまいますね。

妊娠・出産により休載する事があった荒川弘さんですが休載は最小限に抑えられていました。
ところが2014年の36・37合併号に家族が体調を崩した事を理由に執筆ペースの調整を発表。

その後、荒川弘さんは約8か月に渡り休載。
2015年の21号で連載を再開するも同年25号から再び休載。
それ以降も連載と休載を繰り返していましたが、2018年の第30号を最後に再び長期休載となっています。

詳細は明かされていない「家族の体調不良」。
そのため色々な噂が飛び交っていますが両親の介護のためという情報がありました。

ただ、両親の介護をヘルパーに依頼する人は少なくありません。
荒川弘さんほどの高収入であれば手厚い介護を依頼する事も可能でしょう。

ですが荒川弘さんの実家は酪農家。
そのため両親の介護だけでなく家畜の世話もする必要が出てきます。

徐々に農家が減っていると言われていますので家畜の世話を頼める人が近くにいないのでしょう。
ヘルパーの方にそこまで依頼する事は出来ないでしょうしね。

そう考えると長期の休載となってしまうのも納得できます。

休載しない事で知られる荒川弘さんの長期休載。
両親の介護が理由と噂されていますが介護だけが理由であればここまでの長期休載にならないのではという声も。
また、両親の介護が理由であれば「家族の体調不良」と曖昧な表現はしないのではないでしょうか。

そこで荒川弘さんの休載理由について更に調べてみると「家族が病気」という情報が。
それも普通の病気ではなく治療が難しい難病だという情報でした。

ですが信憑性は定かではありません。
あくまでも荒川弘さんが休載したことで色々な憶測がされている中の一つです。
休載しない事が当たり前だと休載するだけで様々な噂が飛び交ってしまうんですね。

休載が多いと非難されてしまう漫画家は一人や二人ではありません。
ですが荒川弘さんの事を非難する声はありませんでした。

それもこれも荒川弘さんが休載しないように努力してきたことを皆が知っているから。
「銀の匙 Silver Spoon」の続きが気になる読者は多いはず。

その期待を荒川弘さんもヒシヒシと感じているはず。
ですが漫画家は体が資本なのでこれからも無理のない範囲で連載を続けて欲しいものです。