安部俊幸(チューリップ)の結婚した妻、家族について。死去した病気とは

70年代、J-POPの走りとなったニューミュージックの旗手として時代をリードしたチューリップ。

ギタリストだった安部俊幸(あべとしゆき)さんはグループのサウンドを支えるとともに、ライブでＭＣを務めることも多く、トークで観客を笑わせるなどファンの人気者でした。

今回は安部俊幸さんのチューリップ時代を中心に、結婚した妻や家族のこと、病気と死去について迫ります。

憧れの財津和夫をチューリップで支えた安部俊幸

1989年の解散以降も何度か再結成してコンサートツアーを行っているチューリップ。

財津和夫さんいわく、「2012年の40周年ツアーでファイナルと思っていた」ものの、45周年ツアーを決意したのは、2014年に他界した安部俊幸さんの追悼が大きな理由でした。

安部俊幸さんは1950年3月14日生まれの福岡県福岡市出身。

財津和夫さんより2歳年下です。

二人の出会いは1971年に地元福岡のテレビ局が開催した音楽イベント。

デビュー前のチューリップと、安部さんのハーズメンが参加していました。

財津さんはハーズメンのメンバーに「あんたたちかっこいいな、ビートルズ好いとうと？」と声をかけたそうです。

そのあとチューリップのステージを観た安部さんは財津さんのかっこよさに魅了され、憧れの人になったと語っています。

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🎋今年もこの日が
やって来ました🎋#安部俊幸 pic.twitter.com/6A5wLFc7rC

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福岡県の博多といえばチューリップのみならず、かぐや姫、甲斐バンドなど多くのアーティストを輩出した地であることから「日本のリバプール」と称されることも。

安部俊幸さんは1971年、財津さんの誘いでチューリップに加入し、1972年に『魔法の黄色い靴』でプロデビュー。

しかし、続く『一人の部屋』も売れず、背水の陣で生まれたのが3曲目の『心の旅』でした。

チューリップはメンバー全員が作詞、作曲、ボーカルを担当しているめずらしいグループで、『心の旅』は姫野達也さんがリードボーカルをとっています。

ビートルズが大好きな財津和夫さん同様、ギタリストのジョージ・ハリスンさんに影響を強く受けていた安部俊幸さん。

音楽評論家の富澤一誠さんは、「財津さんのメロディーを生かせるギタリストが安部さんであり、彼にしかチューリップのサウンドは再現できない」と評しています。

安部俊幸が結婚した妻ほか家族は？

安部俊幸さんはプライベートについて語ることがなく、結婚した妻についてもほとんど情報がありません。

しかし、ありがたいことに当サイトのコメントで、「結婚していた」「妻の職業はキャビンアテンダントだった」との情報を提供いただきました。

その他の家族や子供については、残念ながら一切の情報が見つかりませんでした。

死去した際は、移住先のインドの自宅で倒れているところを家族に発見されたと関係者が伝えていることから、結婚はしていたのは間違い無いでしょう。

ただ、具体的な証拠などは示されていません。

生前、家族の話をするのはグロテスクな感じがして嫌いと発言しているので、語ることはほとんどなかったのではないかと思います。

そんな中、貴重な母親とのエビソードがありました。

それはチューリップに加入した安部さんが大学をやめて上京する決意を母親に告げた時のこと。

返ってきた言葉は「そう、がんばらないかんよ」というあっさりしたものでした。

故郷を離れることもあり、少し感傷的になっていた安部さんは、「明日の飛行機で行くけん」とたたみかけます。

すると今度も「そう、行ってらっしゃい」。

翌朝目を覚ますと、母は書き置きも残さずに仕事にでかけたあとでした。

後年、安部さんは気丈な母をもって幸せ者だったと振り返っています。

もう小さい子供ではないのだから、自分で決めたことに対しては親でも口出しするべきではないという考え方だったのでしょう。

安部俊幸さんと母親の関係はとても良好だったようです。

安部俊幸が死去した病気は脳出血

安部俊幸さんは2014年7月7日、脳出血のためインドで死去しました。

64歳でした。

脳出血は日本人の死亡原因の第三位といわれる病気です。

葬儀は近親者のみの密葬で、現地で執り行われました。

安部俊幸さんは1985年のチューリップ脱退後はオールウェイズで活動していましたが、やがてインドに生活と音楽活動の拠点を移します。

かつてビートルズがインドの音楽や文化、思想に傾倒したことを考えると、彼らに強い影響を受けていた安部さんがインドに移住した理由もわかる気がします。

チューリップ再結成の全国ツアーにはインドから駆けつけていた安部俊幸さん。

2013年7月のツアー最終公演が日本における最後のステージになりました。

20歳の頃に財津和夫さんと出会い、以来44年間、苦楽をともにしてきたかけがえのない友人だった安部俊幸さん。

ギブソンのギターを抱えてステージに立つ姿を思い出す昭和世代は多いことでしょう。

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