藤田 伸二(ふじた しんじ)さんは突然の引退宣言をして競馬界全体を驚かせていました。
怪我なども少なく体調面では問題は無かったので引退をした理由が気になるところです。
今回は藤田伸二さんの引退理由や藤田菜七子さんなど騎手との関係を見て行きましょう。
藤田伸二の引退理由はエージェント制?
まずは藤田伸二さんが引退を決めた理由について見て行くことにしましょう。
藤田伸二さんは2015年9月6日に競馬サイト「UMAJIN.net」で直筆のメッセージを掲載し、25年に渡った騎手人生を終える決断をした理由について詳しくコメントしています。
藤田伸二騎手引退メッセージ http://t.co/w4VlWrca0z: http://t.co/CFi7V9aTok pic.twitter.com/N7SdDPFiGw
— ねどこ (@ckc0323) September 7, 2015
引退メッセージの中で強調したのは「エージェント制」によるモチベーションの低下でした。
競馬界におけるエージェントとは「騎乗依頼仲介者」という名称が使われており、JRAの公式サイト上に騎乗依頼仲介者の一覧と契約している騎手が掲載されています。
エージェントは騎手の代わりに調教師や馬主と交渉して騎乗馬を集める仕事をしており、人付き合いが苦手な騎手や営業活動に時間を割かずに済むのが大きな利点です。
一方でひとりのエージェントが最大で3名+若手騎手1名を担当できることから、自分が担当する騎手の中で馬を回したり、エージェント同士で調整したりすることもありました。
このシステムによって運よく騎乗できたレースで好成績を残したとしても乗り続けることが出来なかったり、逆にミスをしても乗り続けられるといった課題もあります。
この問題は外国人騎手の通年騎乗が可能になった頃からますます拍車をかけていました。
外国人騎手と契約しているエージェントの力がますます強まり、交渉の際に「次は(外国人)を乗せますから(日本人)を乗せてくれませんか?」なんてこともあるそうです。
また、大手競馬クラブも外国人騎手への依存を強めていることから、昔ながらの人と人のつながりを大事にする藤田伸二さんのようなタイプは徐々に弾かれて行きました。
良いエージェントと契約して事故や怪我が無ければ100勝近くが見込まれ、そうでない人はいくら良い騎乗をしたとしても良い馬が回って来ることはほとんどありません。
競馬は”馬7人3″といわれるほど馬の力が勝利に直結するので、いくら技術があったとしてもエージェント次第では”勝てる見込みがほとんどない”といった事も珍しくないのです。
一方で馬主からすれば外国人騎手に乗ってもらう方が安心できますし、競馬クラブからすれば出資者への分配等もあるので技術が高い外国人へ偏るのは仕方がないところでしょう。
以上のことから見ても、藤田伸二さんの引退は調教師や厩務員などとの人間関係、長年お世話になった義理などを重視した古い競馬の終わりを表しているのかも知れません。
藤田伸二は藤田菜七子のマスコット化を危惧
次は藤田伸二さんと藤田菜七子さんの関係を見て行きましょう。
同じ”藤田姓”でありながらメディアでの扱いが180度違うのは笑ってしまいますが、その点についても藤田伸二さんは文句(厳しい声?)を発信していました。
2018年6月に出演した「炎の体育会TV」の紹介で”天才ジョッキー”と表記されたことに激怒していますが、確かに通算31勝(当時)で天才という肩書はちょっと無理がありますよね。
炎の体育会TV
藤田菜七子騎手出てた(o´◡`o)
黒髪美人で受賞してたとかカレンダー売り上げいいとか知らなかった凄っ🙌#藤田菜七子#keiba pic.twitter.com/2VUxooFshX— ひなぴぴ (@hinapipi_uma) June 23, 2018
もちろん藤田菜七子さんが望んだことではないでしょうが、極端な”盛り”は反感を買います。
特に競馬界は狭い世界なので評判が騎乗馬に影響したり、チヤホヤされている様子を面白く思わない先輩が厳しい競馬を仕掛けてきたりしても不思議ではありません。
また、アイドル扱いされて浮かれていると落馬などの事故に繋がることもあり得るので、藤田伸二さんの辛口コメントは”愛のムチ”として受け止めた方が良いかも知れませんね。
一方で武豊さん以降、これといったスター騎手に恵まれていないのも間違いない事実です。
藤田伸二と武豊の関係
次は藤田伸二さんと武豊さんの関係について見て行きましょう。
さすがに競馬界のレジェンドである武豊さんに対しては表立った辛口コメントは無く、引退する際にも事前に報告するなど後輩として接していたことが見て取れました。
競馬においては藤田伸二さんが大舞台で武豊さんを負かしている印象が強く、シルクジャスティス号(1997年有馬記念)やフサイチコンコルド号(1996年ダービー)で勝利をしています。
武豊さんがダービー初勝利を狙ったダンスインザダーク号との接戦は手に汗を握る展開でした。
武豊さんは藤田伸二さんの引退に際して「最後までかわいい後輩」とコメントしており、エージェント制や外国人騎手に悩まされた同士のような気持ちがあったのかも知れません。
過去に”武豊さんが逃げたらレースがスローになりがち”と発言していましたが、これは武豊さんへの批判と言うよりも競って行かない他の騎手に対する指摘と言えるでしょうね。
藤田伸二と岩田康誠は犬猿の仲?
ここでは藤田伸二さんと岩田康誠さんの危うい関係を見て行きます。
ふたりの間に直接的なトラブルがあったワケではなく、2015年2月27日に自ら命を絶った後藤浩輝さんの落馬事故に関連して藤田伸二さんが岩田康誠さんを批判をしていました。
この批判については両者の人間関係が良い悪いという以前に、藤田伸二さんは誰であっても落馬事故に繋がるラフプレーや危険な騎乗については厳しく批判をしています。
しかしながら、批判の中で言っていた「見舞いにも行っていない」については事実誤認だという声が上がり、実際には時間を置いて後藤浩輝さんのお見舞いに行っていたそうです。
後藤浩輝騎手と岩田康誠騎手とのツーショット。
もう当事者同士、解決してたのだから蒸し返すのはやめませんか?
(2012年4月15日皐月賞後のファンの集いにて) #後藤浩輝騎手510の顔 pic.twitter.com/3l3DgLXgAk— つかさんさん (@banshusone86) February 28, 2015
見舞い騒動については藤田伸二さんが自身の著書「騎手の一分」で見舞いに行っていたと訂正したものの、独特な騎乗スタイルについては”馬のためにはならない”と批判していました。
一連の流れは藤田伸二さんが一方的に噛みついているので両者を”犬猿の仲”と例えるのは微妙なところですが、感情的なモノも間にあるので良好な関係では無さそうですよね。
ふたりを”犬猿の仲”と表現していますが、どちらもお猿さんに似ているという感想は内緒です。
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