藤田 菜七子(ふじた ななこ)さんは海外での勝利などで評価も急上昇中です。
一方で競馬の騎手にとっては避けて通れない落馬や骨折も経験してしました。
今回は藤田さんの落馬による骨折や海外での初勝利などを見て行きましょう。
藤田菜七子のプロフィール
本名:藤田 菜七子 (ふじた ななこ)
身長:157cm
出身地:茨城県北相馬郡守谷町
生年月日:1997年8月9日
所属厩舎:根本康広 (美浦:関東)
藤田菜七子が落馬で骨折!経過と復帰
まずは藤田菜七子さんの落馬による骨折や経過、復帰などを見て行きます。
藤田さんは2016年にデビューしてから数度の落馬事故を経験していますが、2020年2月15日に開催された小倉競馬(第5レース)の3歳未勝利で骨折を伴う落馬事故を初体験しました。
事故は藤田さんが騎乗するランサムトラップ号が前を走るマイネルポインター号に接触して躓(つまづ)いてしまい、バランスを崩して落馬をしてしまったという内容です。
向正面から3コーナーに向かうタイミングで各馬のスピードが上がっていたことから心配されましたが、後方に位置取りしていたことが幸いして他馬に踏まれることは免れました。
また、事故後も意識がハッキリしていたことで関係者は胸を撫で下ろしたそうです。
小倉競馬場がある北九州市の病院で左鎖骨の骨折という診断を受けて入院し、帰京後の2月19日に茨城県内の病院で患部を固定するプレートを入れる手術を受けました。
骨折の怪我だけでも十分痛いのですが、今回の落馬事故は藤田さんの不注意だったことが認められて過怠(かたい)金5万円の制裁を受けるなど懐までもがダメージを負ったのです。
ただ、幸いにも骨折の程度が軽かったこともあって1ヶ月後の3月20日に復帰を果たし、4月11日の福島競馬(第8レース)でファストライフ号に騎乗して復帰後の初勝利を飾りました。
今回の落馬は藤田さんの注意力や技術が未熟だったことから起こった事故でしたが、デビュー以来ずっと注目をされ続けた身としては良くも悪くも骨休めになったと言えるでしょう。
ちなみに、復帰してからの藤田さんは2023年現在で1度も落馬事故を起こしていません。
藤田菜七子が海外で初勝利を挙げた
次は藤田菜七子さんが海外競馬で初勝利を挙げたニュースを見て行きましょう。
藤田さんは海外競馬に対する想いが強く、デビューした2016年にはアラブ首長国連邦のアブダビ競馬場で行われた「レディースワールドチャンピオンシップ」に招待され騎乗。
結果は15頭中7着でしたが、海外競馬で得た経験や刺激は相当の物だったでしょうね。
その後も海外からの招待を受けると積極的に参加し、2019年6月30日にスウェーデンのブローパーク競馬場で開催された「ウィメンジョッキーズワールドカップ」で初勝利を挙げました。
スウェーデン・ブローパーク競馬場でおこなわれたウィメンジョッキーズワールドカップ。5レースの結果でポイントを競うこのシリーズ。藤田菜七子騎手が5戦2勝し総合優勝!海外レース初勝利おめでとうございます! pic.twitter.com/5kqiaFzgEG
— フジテレビ競馬 (@fujitvkeiba) June 30, 2019
しかも、初勝利どころか5レースに騎乗して「2勝2着1回」の成績で優勝をしています。
現地のスウェーデン語による貴重な(?)実況動画があったので是非ともご覧ください。
招待競馬だとイベントという見方があるかも知れませんが、乗り慣れた馬ではなく現地の競走馬に騎乗してレースに挑むので馬の力や気性を掴むセンスと技術が求められます。
多くの招待競馬は騎乗馬を抽選で選びますが、スウェーデンの大会では(A・B・C)にランク分けされた馬に決まった数だけ乗るのでクジ運による差が出にくい仕組みになっていました。
その点からも、藤田さんが世界の女性騎手の中で上位の技術があるのは間違いないでしょう。
初勝利は現地の馬でしたが、日本の馬で遠征して勝利を飾る日もそう遠くはなさそうでした。
評価が急上昇!一方で減量特典にずるいとの声も
最後に藤田菜七子さんの評価に関する声などを見ておきましょう。
2016年にデビューして以来、中央競馬や地方競馬、そして前項で紹介した海外競馬など様々な環境で多くの経験を積んでいる藤田さんの評価は高まっています。
【藤田菜七子に聞く】海外競馬は「行くたびに勉強になる」 https://t.co/4bQi0SZ1dP #keiba #競馬 #スポーツ新聞 pic.twitter.com/P0Bez9rlkp
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 9, 2017
馬への当たりやコース取りをする判断の良さなどを高く評価する声がある一方、JRAが2019年3月に施行した「女性騎手は恒久的に2kg減」というルールが批判をされていました。
基本的に若手騎手は勝利数に応じて5年間ほど負担斤量が優遇されていますが、新ルールでは女性騎手に限り”一生2kg減”という衝撃的な優遇措置が定められたのです。
負担斤量は1kg違うと1馬身の差が出ると言われているので2kg差は大きいと言えるでしょう。
そもそも女性騎手に対する減量特典は2017年にフランスが導入した経緯があり、日本も競馬とジェンダーの先進国である同国を参考にしたと言えるかもしれません。
ただし、有馬記念といったG1レースや重賞レースでは減量特典はないので、仕様で批判を受ける女性騎手は大きなレースでも結果を残して実力を認めさせるしかないでしょう。
競馬は筋力や体力が結果に影響を及ぼすのでハンデは必要ですが、そこだけを過度に取り上げて藤田さんら女性騎手への評価が歪められる傾向は改善しなければなりません。
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