可憐でチャーミングな大女優として親しまれ、「やさしいお母さん」や「かわいいおばあちゃん」を数多く演じてきた八千草薫(やちぐさかおる)さん。
穏やかな人柄とおっとりした話し方で知られる八千草さんが、人知れずがんと闘っていました。
死因はすい臓がんとのことですが、「酒」の関連ワードで検索されることが多いようです。
八千草薫さんは酒豪だったのでしょうか。
またネット上で「八千草ロス」が生まれた西園寺降板や車椅子生活疑惑、長年にわたり出演した皇潤のCMについて取り上げます。
八千草薫のプロフィール
愛称:ヒトミちゃん
本名:谷口瞳
生年月日:1931年1月6日
死没:2019年10月24日
身長:154cm
出身地:大阪府
最終学歴:聖泉高等女学校(現在のプール学院中学校・高等学校)、宝塚音楽学校
最終所属事務所:柊企画
八千草薫のすい臓がんは酒が原因?
戦後第1期のタカラジェンヌとして活動をスタートし、退団後も息の長い活躍を続けた八千草薫さん。
若い頃はヒロイン役、その後は良き妻・良き母を多く演じてきましたが、不倫に走る主婦を演じた『岸辺のアルバム』は代表作のひとつになりました。
子供がいなかった八千草さんは、2007年に50年連れ添った夫・谷口千吉さんと死別してからは一人暮らし。
毎朝、旦那さんの写真に「おはよう」と声をかけるのが日課になっていたそうです。
2013年に久方ぶりの映画主演を務めた際は、自分もそれほど先は長くないと感じるので、日々を大切に生きたいと語っていた八千草さん。
個人的には、『茜さんのお弁当』でのかわいらしさが忘れられません。
健康にも気を遣っていた八千草さんですが、晩年はがんとの闘いの連続でした。
2019年にがんを公表したあとは入退院を繰り返していたそうです。
最初に判明したのは乳がんで、2017年春に手術。
その年の年末にすい臓がんが見つかり、年が明けた1月に7時間におよぶ摘出手術を受けています。
この頃は病気を伏せて仕事を続けていましたが、抗がん剤治療を受けていた2019年に肝臓がんが発覚。
このタイミングで公表に踏みきり、テレビドラマを降板して治療に専念しました。
70年あまりの女優人生で初めての病気降板だったそうです。
5月には理事を務める生態系協会の「昆虫の家」除幕式に出席。
炎天下で行ったスピーチが最後の公の場となりました。
2019年10月24日、八千草薫さんは、朝の検診にきた看護師と会話を交わしたあとに容体が急変。
すい臓がんのため88歳で息をひきとりました。
すい臓がんは症状が出にくいため早期発見が難しく、手術も難易度が高いことから「たちの悪いがん」と呼ばれます。
八千草薫さんは肝臓にもがんが見つかったせいか、アルコールの飲みすぎが原因なのではないかと思う人もいるようです。
ですが、ご本人が酒豪だったとか、お酒好きだったという情報はありませんでした。
高齢にもかかわらず筋力トレーニングを行ったり、毎朝愛犬と散歩をするなど健康に留意した生き方は、アルコールの多量摂取とはちょっと結びつきにくいです。
西園寺降板で八千草ロス、実生活でも車椅子?
治療に専念するために、2019年4月スタートの連続ドラマ2本を降板した八千草薫さん。
それが『やすらぎの刻~道』のしの役と、『執事 西園寺の名推理』第2シリーズの奥様役でした。
ちなみに、『やすらぎの刻~道』は一人二役で、九条摂子役のほうは出演を果たしています。
上川隆也さんがパーフェクトな執事・ 西園寺に扮する『執事 西園寺の名推理』は前年の第1シリーズに続くパート2ということで、人気の高さがうかがえるドラマ。
八千草さんの西園寺降板により代役を務めたのは吉行和子さんでした。
この方も輝かしいキャリアをもつ名女優なのですが、ネット上には八千草ロスを訴える声が。
どこかはかなげで守ってあげたくなるような八千草さんの奥様と違い、吉行さん演じる奥様は西園寺がいなくても一人でやっていけそうという感想が多かったようです。
#執事西園寺の名推理 1 第2話
このシーン、
奥様が西園寺さんをからかうお茶目な一面を見せる場面であると同時に
西園寺さんを動揺させてすんなり事件の真相究明を承諾させる、策士な一面が見える場面
でもあります❤️
ちなみにこの後は西園寺さんの外出着姿初披露✨#八千草薫 様#上川隆也 さん pic.twitter.com/sI2UJQT2hL
— かりん (@Naomi_0s_SH) June 28, 2020
八千草さんはまた、「酒」のほかに「車椅子」のワードでも検索されていますが、これは劇中で奥様が移動時に車椅子を使ったり、歩行に西園寺の手を借りたりしていたからでしょう。
もしや実生活でも車椅子を使用しているのではと思わせる設定ですが、闘病中に車椅子に乗っていたという情報はありません。
余談ですが、八千草さんは以前から上川隆也さんの大ファンだったようで、共演がとてもうれしかったとのこと。
自分は車椅子に乗り、上川さんは車椅子を押しているため顔が見えないことが多かったそうですが、時おり前にきて顔を見ると、「やっぱり素敵!」と思ったそうです。
八千草薫の皇潤のCM
「 飲むヒアルロン酸」でおなじみの皇潤のCM。
八千草薫さんと三國連太郎さんが共演したバージョンを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
調べたところ、過去にさまざまな大物芸能人が出演していたことがわかりました。
たとえば、倍賞千恵子さん、西田敏行さん、加山雄三さん、藤田まことさん。
出演者のギャラの総額がどれほどになったのか気になります。
皇潤は、健康食品・医薬部外品メーカーのエバーライフの主要商品で、年齢とともに減少するヒアルロン酸を補うサプリメント。
八千草薫さんと三国連太郎さんによるCMは、視聴者を元気づけてくれるような、ハートフルな内容のものが多かったように思います。
上品でおっとりしたイメージとは裏腹に、とても強い精神力の持ち主だったという八千草薫さん。
がん告知を受けたあとも、1日を丁寧に過ごしたいという姿勢に変化はなかったそうです。
復帰がかなわなかったのは残念でなりませんが、日々の生活は発病前より密度の濃いものになっていたかもしれません。
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