宝塚の娘役出身で、映画やドラマで活躍した八千草薫(やちぐさ かおる)さん。
おっとりした雰囲気と、かわいらしい容貌で、清楚な女性を数多く演じました。
清純なイメージのある八千草さんですが、私生活ではどのような人柄だったのでしょう。
今回は八千草さんの家族、結婚、子供について見ていきます。
また国籍について、兄弟はいるか確認します。
八千草薫のプロフィール
愛称:ヒトミちゃん
本名:谷口瞳
生年月日:1931年1月6日
死没:2019年10月24日
身長:154cm
出身地:大阪府
最終学歴:聖泉高等女学校(現在のプール学院中学校・高等学校)、宝塚音楽学校
最終所属事務所:柊企画
八千草薫の家族
八千草さんの家族について見ていきましょう。
まず肉親についてですが、彼女が2歳の時に、父親は結核で亡くなっています。
父の死後は母と2人で暮らしました。
いわば貧しい母子家庭だったのです。
#八千草薫
こんな可愛いお婆ちゃんになりたい。
ご冥福を。 pic.twitter.com/e4eZ247sZx— 🐕Char_my☕️ (@myao1_charmy) October 28, 2019
母親は生活するために必死で働きました。
普段は八千草さんを親戚の家に預け、1週間に数回のみ会っていたそうです。
貧しい幼少期を送った八千草さんですが、思春期も戦時中だったため、生活はさらに苦しくなりました。
自宅は空襲で焼けてしまったそうです。
必死に働いてきた母親は、さぞ絶望したことでしょう。
貧しく、苦しい青春時代を送ったことで、八千草さんは色彩豊かで華やかな世界へ憧れるようになります。
こうして彼女は、豪華絢爛な「宝塚」の舞台を目指すようになったのです。
母親は「宝塚に受かるはずがない」と反対しますが、八千草さんは見事に一発合格。
これには母親も驚きましたが、以降は応援してくれるようになったそうです。
八千草さんの宝塚入りから、母子2人の「色のない生活」が、明るくなっていったのでしょう。
映画監督との結婚は悲劇も
八千草さんの結婚相手は、映画監督の谷口千吉さんでした。
八千草薫さんが亡くなった。誰もがこんな人が自分のおばあちゃんだったらと思ってしまう晩年の印象が強いけれど、昭和の特撮少年には「ガス人間第一号」。土屋嘉男と同じように惚れました。しかしこの映画の時、薫さんは谷口千吉の妻。改めて結婚式の写真を見たら、ガス人間になりかけました。RIP pic.twitter.com/oXNwg5GFUG
— 小玉大輔 (@eigaoh2) October 28, 2019
三船敏郎さんのデビュー作である、映画『銀嶺の果て』(1947年)の監督として知られています。
彼は1912年生まれで、八千草さんより19歳年上です。
2人は1957年に結婚し、2007年に谷口さんが逝去するまで、おしどり夫婦として知られていました。
しかし結婚当初は、当時は珍しい「年の差婚」だった上、不倫関係を経ての結婚だったためスキャンダルとなりました。
また谷口さんの前妻で女優の若山セツ子さんは、唐突に捨てられたショックで精神を病み、キャリアを縮めてしまいます。
八千草薫と谷口千吉の結婚は若山セツ子ファンからするとちょっと複雑。 pic.twitter.com/1cn3T2O2O3
— 江戸国乱(えど・こくらん) (@G_6131) October 28, 2019
若山さんは離婚から数年後、体調を崩して休養。
1971年に復帰するものの、やはり心身の状態は優れませんでした。
1984年に母を亡くしてから本格的に精神状態が悪化し、調布市の精神病院へ入院。
翌年に病院内で、55歳にして首つり自殺を遂げるという、悲劇的な最期を迎えています。
「谷口さんの不倫によって精神を崩した結果、若山さんが亡くなった」という見方は飛躍しているかもしれません。
ただ少なくとも、愛する夫に恵まれていれば、悲劇的な結果を避けられた可能性は高いでしょう。
さらに彼はかつて、脚本家の水木洋子さんとも結婚していたため、3度の結婚歴があります。
八千草さんと3度目の結婚をしてからは落ち着いたものの、女性関係がそれなりに派手だったことがうかがえますね。
2人は周囲の反対を押し切って「略奪婚」したため、しばらく映画業界から干されてしまいました。
八千草さんのおしとやかなイメージからは想像できませんが、彼女は意外にも熱い情念の持ち主だったようですね。
八千草薫の子供
八千草さんに子供はいませんでした。
多くの女優は出産すると家事を優先させるため、引退することが多かった時代。
八千草さんは女優業を優先させようと、子供を作らなかったのかもしれません。
国籍についての噂と兄弟
八千草さんの国籍が気になる人は多いようです。
ただ彼女が外国籍という情報はないため、生粋の日本人なのでしょう。
国籍はもちろん日本。
ただもしかすると、彼女は中国でも人気の女優だったため、「中国と関係がある」と考えた人がいるのかもしれませんね。
また、八千草さんに兄弟はいませんでした。
貧しい家庭だったため、母親は八千草さん以外の子供を作る余裕がなかったのでしょう。
母親は再婚せず、必死に働いていたようです。
そのため腹違いの兄弟がいる可能性も低いでしょう。
兄弟も子供もいなかった八千草さん。
だからこそ寂しさを埋めるためにも、最愛の夫へ深い愛情を注ぎ続けたのでしょう。
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