三崎亜記に夫?結婚と離婚歴。赤毛のアンツアーとは。太宰治との共通点

小説『となり町戦争』で人気を獲得し、直木賞候補にもなった三崎亜記(みさき あき)さん。

夫の存在や、結婚と離婚の詳細を調べた人が多いようですね。

さらに赤毛のアンツアーという関連キーワードもあるようです。

謎めいた作家の三崎さんについてチェックしながら、最後には太宰治との共通点にも迫りましょう。

三崎亜記のプロフィール

本名:三崎亜記

生年月日:1970年8月

身長:不明

出身地:福岡県久留米市

最終学歴:熊本大学文学部史学科

三崎亜記は男性で夫はいない

三崎さんの夫について調べる人は多いようです。

「三崎亜記」という名前はいかにも女性らしいですが、実は三崎さんは男性でした。


つまり結婚しているとしても、夫はいないのです。

彼は「三崎亜記」という作家を自身でプロデュースしてきました。

作品の主人公は男性と女性のいずれの場合もあります。

短編小説集を書く場合は、男性主人公と女性主人公のバランスを取ってきたそうです。

そうすることで、作者「三崎亜記」の性別がわからないように演出しているのです。

作品において「作家の匂いは出したくない」と語る三崎さん。

「三崎亜記」という作家を知らない読者に向けて、性別や結婚歴がわからないよう工夫を凝らしてきました。

読者が不可思議な三崎ワールドを存分に楽しめるよう、セルフプロデュースに尽力しているエンターテイナーのような作家なのです。

三崎亜記は結婚して娘が1人。離婚歴はなし

三崎さんは夫婦をテーマにした4編の短編集『ニセモノの妻』で、夫婦関係のもろさと強さの両方を見事に描き切りました。

三崎さん自身は2013年頃に結婚し、今は妻と一人娘と共に福岡県で暮らしているとのことです。

『ニセモノの妻』は結婚からおよそ3年後に発表しました。

作中には、結婚後に初めて気づいたことを盛り込んだといいます。

表題作は、突然「ニセモノ」が現れる世界が舞台です。

ある日妻から、「私はニセモノ」と明かされた主人公が、本物の妻を探し始めます。

三崎さんは本作を書いたきっかけを、「血のつながっていない妻が、常にそばにいるのは奇妙と思った」と語っています。

また妻が「ニセモノ」かもしれないと考えるのは、「長年一緒に暮らす夫婦が新鮮さを保つ一種の手段」ともコメント。

正解のない夫婦関係で、相手を「ニセモノ」と考えることは、相手への違和感を乗り越える手段として有効なのかもしれません。

ちなみに三崎さんの離婚情報が気になる人もいるようですが、離婚の事実は確認できませんでした。

妻の考えに違和感を抱いたとしても、それを小説に昇華させられる三崎さんは、離婚の危機に直面しても乗り越えられそうですね。

相手への違和感を飲み込み、乗り越えていく。

夫婦は血のつながりがないあやふやな関係ではあっても、うまく関係を保てれば、強い結び付きが生まれるのでしょう。

一見危うい夫婦関係を描いている『ニセモノの妻』。

しかし収録作品全体を読み終えたとき、危機に直面しても夫婦で乗り越えていく希望が見出せるでしょう。

作者自身が夫婦関係の違和感と向き合い、うまく折り合いを付けているからこそ、不可思議ながらリアルな物語になっているのです。

赤毛のアンツアーとは?

三崎さんについて調べていると、関連キーワードに「赤毛のアンツアー」と表示される場合があるようです。

しかし調べてみても、三崎さんと赤毛のアンにつながりは見出せませんでした。

読書好きな誰かが読書ブログで、三崎作品や赤毛のアンなどを幅広く紹介した結果、結び付いたのかもしれませんね。

ちなみに赤毛のアンツアーは、作品の舞台になったカナダのプリンスエドワード島で実際に行われています。

プリンスエドワード島は、草原や海、赤土のコントラストが美しい景観で知られています。

アンの物語の舞台であると同時に、作者モンゴメリーの故郷でもあります。

アンの家をはじめ物語に登場する景色を再現したスポットが多く、おいしいシーフード料理も楽しめる土地です。

文学好きであればぜひ参加してみたい魅力的なツアーですね。

太宰治との共通点

ネット上で三崎さんと太宰治との関係を調べる人がいるようです。

しかし両者に直接的な関係はなく、作風が似ているわけでもありません。

どうやら三崎さんの小説のタイトルを聞き、太宰作品の1つを思い起こした人がいるようでした。

三崎さんの短編小説集『バスジャック』に収録された『動物園』という小説があります。

太宰の小説にも動物園を題材にした『猿ヶ島』という短編があるため、両作を結び付けたようですね。

ただ両作はまったく異なる内容です。

三崎さんの『動物園』は、「動物化身」という独自のスキルを持つ20代独身女性が、派遣先の動物園で働く日々を描いたものです。

一方太宰の『猿ヶ島』は、2匹の猿がロンドンの動物園から逃亡するという奇妙な短編でした。

まったく異なる作品でありながら、いずれも動物園をテーマに独特な世界観を表現していますね。


三崎さんと太宰は短い文章の中に、不可思議な世界を凝縮する能力がある点が共通しているかもしれません。

強引な結論ではありますが、両者は動物園に関する優れた短編を残した点で結び付いたといえるでしょう。

ぜひ昭和と現代を代表する作家の短編を両方読むことで、不可思議な世界を体験してみてください。

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