古書店店主を経て小説家となった出久根達郎(でくね たつろう)さん。
読売新聞の人生相談コーナー「人生案内」の回答者として有名ですが、プライベートについてはあまり明かされていないようです。
出久根さんの気になる妻、家族、病気の情報を確認してみましょう。
また直木賞受賞までの経歴と学歴も見ていきます。
出久根達郎のプロフィール
本名:出久根達郎
生年月日:1944年3月31日
身長:不明
出身地:茨城県行方郡北浦町(現在の行方市)
最終学歴:行方市立北浦中学校
出久根達郎の妻&家族は?
出久根さんは読売新聞の「人生案内」コーナーで、熟年夫婦の悩みに多く回答してきました。
妻との離婚を後押しして欲しかったっぽいけど、ボコボコにされる珍しいパターンやな(笑)#読売新聞#人生案内#出久根達郎 pic.twitter.com/mlCoky7U5l
— longvacation@出番だぞマン (@longguilt) November 15, 2019
妻へ不満を抱き離婚を考える男性相談者には、妻との信頼関係を築くよう厳しく訴えていました。
相談者を慰めるというよりは、現実を突きつけて𠮟咤激励するのが出久根流のようです。
あえて辛口コメントを受け取りたいと考える人は、相談を投稿する価値があるかもしれませんね。
出久根さん自身の結婚情報は見当たりませんでしたが、おそらく妻がいる可能性が高いでしょう。
自伝的長編小説『逢わばや見ばや』のストーリーが事実だとすれば、出久根さんは古書店を営んでいた時期に結婚しているはずです。
出久根達郎「逢わばや見ばや」読了。風呂本である。若き頃の自伝であるが昭和30年台の東京が活写されていてガキだった頃を思いだす。「貸本屋」の章の月島と同じ光景が品川戸越でも繰り広げられていた。白土三平の「忍者武芸帳」が客の引っ張り凧とあるが小学生で夢中になっていた。湯船でガキの頃を pic.twitter.com/1ix2KLDwH6
— 亀田俊一 (@shkame) December 13, 2019
作品では、東京都中央区の月島で古書店店員をしていた主人公が、やがて杉並区高円寺で自分の店を開業します。
やがて結婚し、小説家デビューしてからも、大好きな古書店経営を続けていました。
出久根さんも主人公と同じ経歴の持ち主のため、結婚している可能性が高いのです。
自身はすでに古書店を辞めていますが、作品に描くほどですから、やりがいのある仕事だったに違いありませんね。
出久根さんの家族について正確な情報はありませんが、子供がいるとすれば、すでに独立し結婚しているのかもしれません。
実際の家族に加え、古本という「家族」に囲まれて暮らしてきたのでしょう。
出久根達郎、病気の噂は?
出久根さんが病気という噂が流れているようですが、本当でしょうか。
これについては一切根拠がなく、ガセネタのようですね。
2023年で79歳を迎える出久根さんは、おそらくご高齢ゆえに何らかの病気や不調を抱えている可能性は高いでしょう。
ただ命にかかわる病気を患ったという情報はないため、今も健康体である可能性が高いですね。
「人生案内」の辛口回答者としても活躍し続けており、体調は良好なのでしょう。
古書店開業から直木賞受賞までの経歴
出久根さんは故郷の茨城県から、集団就職で上京したのち、月島の古書店で店員となります。
1973年に独立し、東京都杉並区で古書店「芳雅堂」を開業。
ところが店頭販売がうまくいかず、古書の在庫目録で通信販売を行うことに決めました。
目録のページを埋めるため、店主の日記風の文章を創作して毎号載せたところ、編集者の目に留まります。
目録から始まった日記的文章は、編集者の手でまとめられ、小説『古本綺譚』となりました。
こうして出久根さんは独特な成り行きで作家デビューするのです。
作家となってからは店を畳み、小説の執筆に専念。
1990年に短編小説集『無明の蝶』が、表題作と『猫じゃ猫じゃ』など合計4作で直木賞候補となります。
ついに1993年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞しました。
出久根達郎『佃島ふたり書房』東京は佃島の古書店を舞台に、明治から昭和にかけて、ひとりの男の人生をつづった作品。震災や戦争を経て、街の風景とともに変わっていく様が描かれます。主人公とその周辺の関係が、言葉にならない優しさに溢れています。https://t.co/VBhwKBoNHy
— レペ (@hit4boy) June 18, 2021
同作は明治から昭和という激動の時代を生きた人々の様子を、克明に記した小説です。
佃島の古書店を舞台とした人情モノで、出久根さんの古書店店主としての知見が存分に発揮されたことがうかがえます。
直木賞受賞作にふさわしい、骨太で感動的な大衆文学といえるでしょう。
出久根達郎の最終学歴は北浦中学校
出久根さんは高校や大学を出ておらず、中学校を卒業して間もなく集団就職で上京しています。
最終学歴は行方市立北浦中学校です。
茨城県行方市にある公立中学校で、ほかに有名な卒業生には、サッカー選手の小澤英明さんがいます。
直木賞作家になるためには、決して学問だけが重要ではないのです。
人々が純粋に楽しめる大衆文学を書くには、勉強するより、社会人として世の中の風潮をつかむ方が有利かもしれません。
ひたすら勉強に取り組むのではなく、社会の動きや人々が求めているテーマをしっかりつかむことが、直木賞受賞の第一歩でしょう。
出久根さんは中学校卒業後、すぐに就職した経験を活かし、古書店を舞台とした作品を多く書きました。
また社会人経験が豊富だからこそ、人生相談の回答者にも選ばれたに違いありませんね。
学問だけに凝り固まらず、社会人経験を積みながら小説を書き続けた結果、出久根さんは一流の大衆文学作家となり得たのでしょう。
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