長岡弘樹の経歴、前職は団体職員。教場がドラマ化。出身高校と結婚について

「歴代受賞作最高レベル」と評された『傍聞(かたえぎ)き』で、2008年に日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した長岡弘樹(ながおかひろき)さん。

イケメンで女性ファンも多いようですが、まずは経歴が気になりますね。

ご本人のプロフィールには、よく「団体職員を経て~」とありますが、団体職員とは具体的にどのような職業をさすのでしょう。

木村拓哉さん主演で話題を呼んだ『教場』シリーズのほか、出身高校や結婚についてもまとめます。

長岡弘樹の経歴まとめ。団体職員とは

満場一致で日本推理作家協会賞に輝いた「傍聞き」を収録した同名の短編集が40万部超えのヒットとなった長岡弘樹さん。

人間ドラマと予測不能の展開が高く評価されたようです。

長岡さんは山形県山形市に生まれ、筑波大学第一学群社会学類を卒業したあとは、郷里の実家に戻ってサラリーマン生活をしていました。


当時の肩書は団体職員。

ご本人の言葉によると、役所関連の団体だったようです。

小説を書きはじめたのは大学4年の時。

卒業前には小説家になると決めており、勤務と並行して小説を投稿するように。

30歳を機に、執筆に本腰を入れるために職場を退職。

小説家としてスタート地点に立ったのは「真夏の車輪」で小説推理新人賞を受賞した2003年。

2005年には『陽だまりの偽り』で単行本デビュー。

2008年、「傍聞き」で日本推理作家協会賞。

同名の文庫版は「おすすめ文庫王国2012」の国内ミステリー部門1位に。

2013年刊行の『教場』は「週刊文春ミステリーベスト10」1位、「このミステリーがすごい!」で2位に選ばれました。

さて、長岡弘樹さんの前職である「団体職員」。

「団体」という、よくわからない言葉がつくだけあって、会社員や公務員とは明確に区別された仕事であることがわかります。

言葉のとおり「団体」に勤務する職員のことをいいますが、その「団体」とはどのような組織かというと、学校法人、社団法人、社会福祉法人、特定非営利活動法人、商工会、JAなど。

社会貢献や公的な事業のイメージから「準公務員」と呼ばれることもあるそうです。

ただし例外として、公共性の高い業務を行う民間の企業を団体とみなすケースもあるのだそう。

長岡弘樹さんが団体職員としてどのような仕事に携わっていたのかは不明ですが、社会貢献への志が高かったのかもしれません。

『教場』が木村拓哉主演でドラマ化

フジテレビ開局60周年の特別企画として、2020年新春に2夜連続で放送された『教場』。

原作は長岡弘樹さんによる「教場」シリーズです。

ストーリーは、警察学校の生徒たちが、主人公の鬼教官・風間公親(かざまきみちか)が課す修羅場と向き合い、真の警察官へ覚醒していくというもの。

ジャンルは推理小説なのですが、警察学校を舞台にした学園ものでもあり、教師ものでもあり、もちろんミステリーの要素も満載。

伏線・トリックの巧みさはもとより、身も心も翻弄され、追いつめられた生徒たちの心理描写が圧巻です。

『教場』第1作は2013年の「週刊文春ミステリーベスト10」で1位、「このミステリーがすごい! 2014年版」で2位を獲得。

意外にも、警察小説はできれば書きたくなかったという長岡さん。

2009年に警察小説の執筆を勧められた時、まだ誰も書いていない題材はあるだろうかと考え、警察学校がひらめいたとのこと。

警察小説に新たなジャンルを切り拓いた作品としても注目ですね。

「教場」シリーズは2023年現在、連作短編集3作と長編1作が既刊。

ドラマ『教場』で風間役を演じたのは木村拓哉さんでした。

2021年には『教場II』も放送されています。

長岡弘樹の出身高校は超難関校だった!

長岡弘樹さんの出身高校にも注目が集まっているようです。

通っていたのは山形県山形市にある山形県立山形東高等学校。

男女共学の学校で、偏差値ランキングはなんと県内トップ。

偏差値は普通科が70、探究科が73です。

通称は「山東(やまとう)」、「山形東(やまがたひがし)」などといい、地元では「東高(ひがしこう)」とも呼ばれているのだそう。

特に東北大学や山形大学など近隣の国公立大学の現役合格実績が顕著なことから、国公立志向が高い進学校のようです。


国公立大学だけでなく、もちろん難関私立大学の合格実績も豊富です。

ちなみに、小説家の小川糸さんも同校の出身者。

山形東高校は2003年度より前期と後期のの2学期制になりましたが、長岡さんの在学中は従来の3学期制でした。

高校時代は映画に夢中になり、卓球部を途中でやめて映画ばかり観ていたそうです。

長岡弘樹は結婚している?

2023年に54歳を迎える長岡弘樹さん。

誕生日も明らかになっていないところをみると、私的な情報はほとんど公表されていないようですね。

インタビューの発言を拾っていくと、団体職員をやめた当時は独身で実家暮らしだったこと、2010年に結婚したこと、東日本大震災発生時は沖縄へ新婚旅行中だったことがわかりました。

妻は県庁職員でしたが、退職して、以降は執筆に関する仕事を手伝ってくれているそうです。

インタビューのやりとりでは、とても温厚な印象を受ける長岡さんですが、ご本人いわく、締め切りに追いつめられると性格が悪くなり、妻には迷惑をかけてばかりなのだとか。

脱稿した原稿を最初に読んでもらうのはやはり妻で、アドバイスをもとに手を入れるとよくなるため、感謝してもし足りないとのことでした。

経歴をみるかぎり、順調な作家活動を送ってきたようにみえる長岡弘樹さん。


ところが自身は順調とはとらえておらず、日本推理作家協会賞受賞でようやくプロの作家になれた気がしたそうです。

今後の活躍に注目したい作家の一人ですね。

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