出版不況の昨今、書けばベストセラーと言っても過言ではないほどに多くのヒット作を送り出してきた東野圭吾(ひがしのけいご)さん。
超のつく売れっ子作家の気になる売上や年収に迫ります。
日本では国民的作家として不動の地位を築いていますが、英語圏での評判はどうなのでしょう。
また東野作品の魅力についても掘り下げます。
東野圭吾の気になる年収&売上100万部超えが続出
2020年4月、東野圭吾さんの電子書籍解禁が大きな反響を呼びました。
これまで東野さんは「書店を守りたい」という考えから自作品の電子書籍化を認めておらず、ファンは待ちこがれていたものの、実現していませんでした。
今回の配信は新型コロナウイルスによる外出自粛の状況の中、読書を楽しんでもらおうというご本人の意向で特別に解禁されたもの。
あくまで特別解禁であり、これかぎりの可能性が高そうです。
対象の7作品は、文学賞・ミステリランキング5冠に輝いた『容疑者Xの献身』のほか、すべてドラマ化または映画化された小説で、かつ累計100万部を突破したものばかり。
SNSには「あれだけ反対してたのに、びっくり」「文庫本持ってるけど買いたくなる」と歓迎する声が多く寄せられました。
自粛生活を送るファンにとっては何よりのプレゼントだったに違いありません。
特別解禁まで、あと1日。
累計290万部突破。直木賞を受賞した大ベストセラー。#福山雅治 主演で2008年に映画化された。#堤真一、#松雪泰子 の熱演も話題に。 pic.twitter.com/Fvf6fcIEOa
— 東野圭吾【公式】 (@higashinokeigo_) April 23, 2020
売上が100万部を超える作品を多数執筆し、それらが次々と映像化されている東野圭吾さん。
日販調べによる2019年の文庫売上年間ランキングでは、4位に『マスカレード・ホテル』、7位に『危険なビーナス』と東野作品が2作ランクインしました。
もし高額納税者公示制度が続いていたなら、村上春樹さんをおさえて作家部門のトップに名前が載るのはこの方ではないかと思われます。
年収については公開されていませんが、推定では平均年収が25億円から30億円とみられています。
ことに東野圭吾さんの場合、メディアミックスによる印税収入も莫大であることは容易に想像できますね。
2日で読了。
ドラマは見ません😅#読書の秋 #東野圭吾 #危険なビーナス pic.twitter.com/zMIxeuB3cl— あっちゃん🏐 (@volleyballzine) November 5, 2020
作品が映像化や漫画化される際には著者に原作使用料や印税が発生します。
そのうえメディアミックスにともなう原作本の絶大な宣伝効果も期待できるというわけです。
ドラマや映画や漫画が大ヒットすれば重版が予想され、原作者の印税収入は跳ね上がるでしょう。
東野圭吾さんがあるお酒の席で、一日分の納税額が100万円の計算になるともらしたという情報がありますが、あながちデマとは思えない情報です。
東野圭吾の英語圏での評判は?
『容疑者Xの献身』は2011年2月、アメリカで『The Devotion of Suspect X』として出版されました。
以前も東野圭吾さんを取り上げたことのあるウォール・ストリート・ジャーナル紙はインタビュー記事を掲載しています。
英訳版『容疑者Xの献身』は大ヒットし、翌年にエドガー賞の最優秀長編賞候補、バリー賞の新人賞候補となったほか、全米図書館協会によるミステリー部門の最高推薦図書に選出されました。
英米のミステリー出版業界は東野圭吾さんの「次」に注目し、『聖女の救済』『白夜行』『真夏の方程式』といった作品が相次いで英訳されることに。
またアメリカの読書交流サイト「goodreads」では、日本のミステリー小説のオールタイムベストで『聖女の救済』が3位に、『容疑者Xの献身』が1位に選ばれています。
今後も東野圭吾さんの英語圏での人気はさらに高まっていくと思われます。
東野作品の魅力について
東野作品の魅力としてよく挙げられているものには、巧みなトリック、張りめぐらされた伏線、ミステリーの裏にある人間模様、キャラクターの立ち方が際立っている点などがありますね。
好きなキャラクターに出会ったことで、そのシリーズを読破しようと決意した読者も多いのではないでしょうか。
これらに加えて、テンポよく一気に読めるわかりやすい文章も人気の理由だと思います。
今、#東野圭吾 さんの #むかし僕が死んだ家 を読了。
もう、凄いとしか言いようがない。なんと才能が溢れる作家さんなのかと思う。湯水のように案が涌き出る方としか思えない。多才な方だ。最後はやっぱり驚き、泣かされた。会話のテンポもよく 読み終わってから 伏線が沢山あったことに気付きました。— まる (@TCR2UrnttuTHfOW) November 9, 2020
ミステリー小説に関しては年を追うごとに作風が変化してきました。
初期は本格推理のような謎解きが多かったのに対し、近年は社会派推理小説のようなリアリティのある作品が増えていますね。
このようなスタイルの転換は、ミステリー・サスペンス小説の枠組みを広げようとする東野圭吾さんの挑戦なのかもしれません。
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