柳田邦男の息子。次男は脳死から臓器移植へ。桐朋中学の噂と長男

元NHKの取材記者で、医療や災害などに関する書籍を発表してきたノンフィクション作家の柳田邦男(やなぎだ くにお)さん。

息子に先立たれた経験を淡々とつづった『犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日』で高く評価されました。

柳田さんの次男について、脳死から臓器移植までの経緯、桐朋中学に通っていたという情報を確認します。

併せて長男についても見ていきます。

柳田邦男のプロフィール

本名:柳田邦男

生年月日:1936年6月9日

身長:不明

出身地:栃木県上都賀郡鹿沼町(現在の鹿沼市)

最終学歴:東京大学経済学部

柳田邦男の息子は前妻との間に2人

2023年現在、柳田さんは絵本作家の伊勢英子さんと夫婦として暮らしています。

伊勢さんとは再婚で、かつて前妻との間に息子を2人もうけていました。

次男は4歳で車の事故に遭い、意識不明の重体に陥ります。


命は助かったものの、前妻はショックにより不安と抑うつ症状を伴う神経症に20年以上苦しむことになりました。

さらに次男は中学時代に、友人からチョークを投げつけられ、右目に怪我をします。

これ以降、次男自身も精神を患ってしまうのです。

彼より3歳年上だった長男は、大学時代にウィルス性脳炎を患い、後遺症のてんかんに苦しみます。

柳田さんの家族は、いずれも病気や事故をきっかけに苦しみ続けたのです。

そして最大の悲劇が柳田一家を襲いました。

次男が25歳のとき、自ら命を絶ったのです。

うつ症状に苦しんだ末の行動だったのでしょう。

柳田邦男の次男は脳死から臓器移植へ

柳田さんの次男・洋二郎さんは、自殺を図ってから脳死状態になりました。

『犠牲(サクリファイス) わが息子・脳死の11日』で柳田さんは、ノンフィクション作家らしい冷静な筆致で当時を振り返ります。

本作は、脳死状態の息子を前に11日間を過ごした家族の揺れ動く感情が、克明につづられています。

結果的に家族が選んだ道は、臓器移植でした。

臓器移植は洋二郎さん自身が生前に望んでいたそうです。

ドナー登録をしていたものの、骨髄移植は実現しませんでしたが、心肺停止後の腎臓移植は果たされました。

愛する故人が生前に望んでいたとしても、家族としては、臓器移植を決断するにはかなりの勇気が必要でしょう。

柳田さんたちは11日間の中で、最愛の人の死に折り合いを付けるため、自分自身の多くの感情と向き合い続けたのです。

柳田邦男の息子は桐朋中学に通っていた?

ネット上では、洋二郎さんが桐朋中学に通っていたという噂が流れています。

桐朋小学校から高校までがある一貫校で、洋二郎さんはすべてエスカレーター式で通ったとされてきました。

桐朋は名門校として知られているものの、いじめによる生徒の自殺が報じられて以来、あまり良くない評判もあるようです。

洋二郎さんも中学時代にチョークをぶつけられたことがきっかけで、精神を病んでしまいました。

いじめではなく遊びのつもりだった可能性もありますが、彼が心身に深い傷を負ったことは事実です。

洋二郎さんの怪我に関する情報も相まって、学校の評判はかなり落ちてしまったようですね。

ネット上のすべての情報が正しいかどうかはわかりません。

ただ中には実体験や友人の被害を告白した情報もある可能性があります。

最近の学校に対する口コミ評判をチェックすると、目立って悪いものはありませんでした。

桐朋側が最適ないじめ対策を取り、状況が改善されたのかもしれません。

子供を受験させたい人は具体的ないじめの対策や方針、校風を入念にチェックして、納得することが大切ですね。

柳田邦男の長男は?

柳田さんの息子といえば、次男の洋二郎さんのことばかりがフォーカスされています。

長男については正確な情報がありません。

ただ、てんかんに苦しんでいたことはわかっているため、日頃から症状に気を付けながら過ごしているはずです。

外部から刺激を受けて症状が悪化しないよう、なるべく個人情報を守りながら静かに生活しているのかもしれません。

柳田さんは洋二郎さんの死後、前妻を支え続けました。

しかし前妻の精神疾患は悪化する一方で、結局は支えられなくなってしまったのです。

おそらく彼女には施設に入ってもらったのでしょう。

その後は離婚し、今の妻である伊勢英子さんと再婚したのです。

今は長男が母を支えているのかもしれません。

またネット上に「長男は写真家」という情報がありましたが、これは間違いでしょう。

写真家として活動しているのは、柳田さんと伊勢さんの娘・石井麻木さんです。

東日本大震災の被災地を収めた写真や、ライブイベントをはじめとした音楽関連の写真で知られています。

前妻との長男と、再婚相手との娘の情報が混同されたのでしょう。

柳田さんは決して、前妻と長男を見捨てたつもりはないはずです。

家族を支えてきたものの限界を感じ、今度は自分を支えてくれる伊勢さんにすがったに違いありません。


柳田さんを批判するのではなく、著作からその苦しみを感じ取り、いずれ自身が当事者になった場合に備えること。

1人でも多くの人がそうすることで、洋二郎さんの魂がほんの少しだけ救われるかもしれません。

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