河合隼雄の息子は3人とも学者!結婚相手は公表せず。夫婦論が話題&家族や子育ての名言

ユング心理学と箱庭療法を普及させた、心理学者の河合隼雄(かわい はやお)。

日本で初めてユング心理学の専門家として認定され、文化功労者にも選出されています。

今回は河合について、息子、結婚の情報を見ていきましょう。

また夫婦、家族、子育てに関する考え方と名言もご紹介します。

河合隼雄のプロフィール

本名:河合隼雄

生年月日:1928年6月23日

死没:2007年7月19日

身長:不明

出身地:兵庫県丹波篠山市

最終学歴:京都大学大学院文学研究科、カリフォルニア大学ロサンゼルス校心理学部大学院

河合隼雄の息子は学者

まずは河合の息子と結婚の情報を見ていきましょう。

河合には著名な息子が3人おり、いずれも学者として活躍しています。

息子は有名人ばかり

臨床心理学者の河合俊雄さん、法社会学者の河合幹雄さん、イタリア文学者の河合成雄さんです。


長男の俊雄さんは、現代の心理療法の礎でもあるユング心理学を普及させた父と同じく、心理学者として活動。

京都大学こころの未来研究センター教授の肩書を持ち、数多くの書籍を出版する心理学の第一人者です。

法社会学者の幹雄さんは、元々は理系で京都大学理学部生物系を卒業しています。

その後、同大学の文学部で社会学を聴講し、大学院で本格的に法学を研究。

パリ第10大学へ留学も果たしており、フランスの犯罪制度に精通しています。

著作『安全神話崩壊のパラドックス~治安の法社会学~』では、日本の治安を分析した上で犯罪対策について論じ、話題となりました。

警察大学校の教官、AV人権倫理機構理事を務めたこともあります。

イタリア文学が専門の成雄さんは、京都大学大学院文学研究科を指導認定退学したのち、神戸大学留学生センターの講師に就任。

同大と大学院の教授となっています。

イタリアで15世紀に活動した思想家マルシリオ・フィチーノを軸に、思想や文学を横断的に研究しているようです。

河合の息子たちは、理系文系を問わず、各分野の第一人者となっていることがわかりました。

長男・俊雄は『100分de名著』でも話題

俊雄さんについては、NHKの人気番組『100分de名著』で知っている人も多いかもしれません。

この番組は、さまざまな名著を取り上げ、その作品に造詣の深いプレゼンターが解説するというもの。


2020年は、ミヒャエル・エンデの名作小説『モモ』が登場し、俊雄さんが解説を担当していました。

作品のファンはもちろん、俊雄さんを知っている人も、どんな話が聞けるか楽しみにしていたようですね。

『モモ』目当てで番組を見て、俊雄さんの素晴らしい解説に感心した人も多いのではないでしょうか。

ちなみに俊雄さんは、父親の本について解説したこともあります。

実の息子がプレゼンターとなれば、多くの人が注目したことでしょう。

俊雄さんの解説は、なかなか評判がよかったようですね。

本当に詳しい人が丁寧な解説をしてくれると、少し難しい内容でも、意外にすんなり理解できることがあります。

河合隼雄の本に興味を持ちながら手を出せずにいた人も、俊雄さんの解説によって抵抗が薄れたかもしれません。

そう考えると、父親の著作を多くの人にすすめ、新たなファンを増やしたことになりそうです。

結婚した妻の情報は非公開

次に結婚の情報ですが、時期や妻の詳細はありませんでした。

ただし俊雄さんが4歳から7歳までをスイスのチューリッヒで過ごしていますので、海外で仕事をしていた女性である可能性があります。

また河合は生前、「家で妻と馬鹿な話をしている時がいちばん楽しい」と語っており、夫婦仲が良かったことがうかがえますね。

河合と他愛ない話で盛り上がることができる妻ですから、知的な女性だったのでしょう。

ちなみに妻といえば、情報に関する名言もよく話題になりますね。

あくまで一般論という可能性もありますが、普段から自分の妻に感じていることを語ったとも考えられるでしょう。


後者だとすれば、妻の思考や心情などをうまく汲み取ることができず、失敗することも多かったのかもしれません。

とはいえ、河合は優れた心理学者。

心理学がわからない一般人と違い、相手の言動などからさまざまな情報を読み取れそうですよね。

そんなスキルをもってしても、愛する妻の考えていることは見抜けなかったのでしょうか。

仕事では非常に優秀だったはずの河合ですが、妻が相手では少々勝手が違い、その能力を発揮しきれなかったとも考えられます。

多くの人に共感された名言は、実際にあった苦い経験から生まれたものなのかもしれませんね。

河合隼雄の夫婦に対する考え方

次に河合の夫婦に対する考えを見ていきます。

河合は村上春樹さんとアメリカで出会って以来、交流を深めていました。

2人の対談をまとめた『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』では、河合の夫婦に対する興味深い見解が見られます。

村上さんは作品の中で、「井戸掘り」の描写を多用しますが、河合は夫婦の関係もまさに井戸掘りだと指摘しました。

「愛し合う2人が結婚によって幸せになるなんて、馬鹿な話はない。夫婦になる理由は苦しみながら井戸掘りをするためだ」と主張。

つまり夫婦になるのは、幸せになるためではなく、「井戸掘り」のようにつらく苦しい思いをするためだと考えているのです。

結果的に夫婦は苦しみを通して初めて互いを理解し合い、「相互治療」的役割を果たせるというのが、河合の考えなのでしょう。


何度も離婚を繰り返す人は、「井戸掘りを拒否」しているとも語っています。

結婚に幸せを期待してはいけないという、なかなか深遠な教訓ですね。

河合隼雄、家族や子育ての名言

では河合の家族に対する考えと、子育てに関する名言をご紹介します。

夫婦に対する考えと同じく、家族についても幸せの象徴とは考えていなかった河合。

「絶対に思い通りにいかないのが、家族というもの」と発言しています。

7人の男兄弟の5男だった河合は、兄弟間で意気投合することがなかったのかもしれません。

霊長類学者の河合雅雄、外科医の河合仁といった、個性豊かな兄弟が多く思い通りの関係を築けなかった可能性が高そうです。

また子育てに対しても、思い通りにいかないことであると主張。

しかし同時に、「思い通りにならないことこそ、本当に面白いこと」という名言を残しています。

代表作『こころの子育て』では、子供が幸せでいられることで安心するのは、親の身勝手さの表れと主張。

「幸せな状態」ではなく、「自分の人生を生きられる状態」こそ、子供にとって真の幸せだと述べています。

苦しみも含め、「面白い」と思える自分の人生を送ることが幸福、という箴言でもありますね。


河合自身が思い通りにいかない人生を送ってきたからこそ、多くの格言が生まれたのでしょう。

家族に対する独自の考えは、時代を経てますます説得力が増していくことでしょう。

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