1983年の映画『竜二』で主演と脚本を務めた金子正次(かねこ しょうじ)さん。
映画は大ヒットし、脚本家として大いに飛躍しようとしていた矢先、33歳の若さで亡くなりました。
今回は金子さんの娘がアナウンサーという情報、妻の詳細、死因について確認しましょう。
また親友の松田優作さんとのエピソード、未完の映画『盆踊り』の内容もご紹介します。
金子正次のプロフィール
本名:金子松夫
生年月日:1949年12月19日
死没:1983年11月6日
身長:175cm
出身地:愛媛県温泉郡中島町津和地島
最終学歴:原宿学校(のちの東京映像芸術学院)演技科
金子正次の娘は金子桃。アナウンサーではなくラジオDJ
金子さんの娘がアナウンサーという情報ですが、厳密にはラジオDJでした。
娘は金子桃さんです。
幼少期に父と共に『竜二』に出演し、父娘役を演じました。
#これを見た人はベストツーショットを貼ろう
花城竜二(金子正次)と花城あや(金子桃) pic.twitter.com/ts84iR7CNo— 無我 '21 (@MugaXX) September 3, 2020
靴のデザインを勉強するためイギリス留学を果たし、3年間は現地に滞在。
帰国後に靴職人となりますが、その後ラジオDJに転身しました。
金子桃さんが担当している
FMヨコハマ 土曜朝8:30~8:55
『KANAGAWA Muffin』
来週12日に出演していますので
良かったら聴いてください^_^
乳がんのこと話してます!
桃さんと神奈川県の中郡さんと。 pic.twitter.com/0VfXbLAbjr— 小林アナ (@genkobiribiri) August 4, 2017
ロックをはじめイギリス文化が大好きで、趣味はサッカー観戦とのことです。
シーズン中は頻繁にスタジアムへ通ってきました。
レオ セアラ
ハットトリック
うれしいな(第一回マスカット川柳大賞受賞) pic.twitter.com/NcAFQZr0KY
— 金子桃 (@Little_Mo_03) August 21, 2021
アクティブで明るい雰囲気の女性で、積極的に趣味や近況を公表しています。
自分にとっての名作映画はタランティーノ監督の『パルプ・フィクション』と『竜二』とのこと。
『竜二』に関する多くの情報を知っている貴重な証言者としても注目されています。
映画監督の奥山和由さんは、金子さんを尊敬していました。
桃さんからより多くの証言を聞き出そうと、ツイッターを駆使して交流している様子です。
大変ご無沙汰しております。金子桃です。父の話、いつか聞かせて下さいね!
— 金子桃 (@Little_Mo_03) October 27, 2019
出来れば、近近…どこでも伺います
— 奥山和由 Okuyama Kazuyoshi (@teamokuyama2017) October 28, 2019
桃さんは早くに父を亡くしたものの、前向きに我が道を進み続け、立派に成長していましたね。
『竜二』の娘役の子がどうなったか気になっていたファンたちは、ほっと安堵したことでしょう。
金子正次の妻は?
金子さんの結婚について詳しい情報はありませんでした。
妻がいたことは確かですが、一般女性のため詳細は不明です。
ノンフィクション作家・生江有二さんによる評伝『竜二―映画に賭けた33歳の生涯』。
2018年には舞台化されましたが、劇中で金子さんは劇団員の女性と結婚したことになっていました。
きっと実際の妻も元劇団員で、結婚後は引退して家計を支えていたのでしょう。
『竜二』では主人公の妻役を永島暎子さんが演じました。
#1日1本オススメ映画 竜二(1983)
ヤクザ映画が好きな訳じゃないし、哀愁など全く感じないのでその辺はどうでもいい。エンディングで端的に象徴されるように青春物として家族映画として秀でている。夫を無言で見つめるだけで全てを物語る永島暎子の凄み。「また全日空乗れるの?」が切ない。 pic.twitter.com/6AQGjR3FOk— cinejun (@junec13) May 22, 2017
娘を実の娘である桃さんが演じているため、もしかすると妻は永島さんに似た雰囲気の女性だったのかもしれませんね。
いずれにせよ仕事人間の金子さんを支えられる、意思の強い女性だったのでしょう。
死因は胃癌性腹膜炎。親友の松田優作と同じ命日
1983年に金子さんの初主演映画『竜二』が公開され、全国的に大ヒットしました。
しかし公開中の11月6日、彼は胃癌性腹膜炎により33歳で亡くなるのです。
親友の松田優作さんたちが見守る中で息を引き取りました。
癌性腹膜炎は、腹膜に癌が転移した結果、腸閉塞や腸管破裂などが起きてしまう病気。
初期の確定診断が難しいため、末期癌の状態になってようやく発見されるといいます。
金子さんは末期癌によって、志半ばで命を奪われたといえるでしょう。
彼を看取った優作さんもまた、6年後の11月6日に膀胱癌で亡くなりました。
盟友と呼ばれるほどの固いきずなで結ばれていた2人。
優作さんは最期の瞬間、意識の片隅で金子さんの姿を思い浮かべた末、同じ日に息を引き取ったのかもしれません。
金子正次の未完成作品『盆踊り』は映画化に向けて進行中
金子さんは自作『盆踊り』を映画化しようと計画していたものの、志半ばで亡くなっています。
2020年、未完成作品『盆踊り』を、金子さんと親交のあった映画監督・奥山和由さんが映画化する計画を発表。
金子正次さんの原作・脚本「盆踊り」映画化を進めます。
監督は石井隆さんにお願いします。— 奥山和由 Okuyama Kazuyoshi (@teamokuyama2017) January 8, 2020
しかし資金面で計画は難航している様子です。
きっと新型コロナウイルス感染症の影響もあるため、なかなか厳しい状況なのでしょう。
奥山さんは「今更、なぜこの企画をすすめるのですか?」と問われることもあるといいます。
理由は、「金子正次との約束」だから。
「盆踊り」の製作資金集めは記録的難航。このままではインディーズの体制で考えないと。異口同音に「この企画を今、何故?」と言うが、金子正次との約束でしかない。そもそもそんなの断る理由18番の常套句。逆に今なぜの理屈はいくらでも作れる。でもそれを論破すれば出資するのか?絶対しないと思う。
— 奥山和由 Okuyama Kazuyoshi (@teamokuyama2017) April 8, 2021
シンプルで真っ直ぐな動機から、2人が熱い友情で結ばれていたことが伝わってきますね。
『ヤクザと家族』や『すばらしき世界』など、2020~2021年はヤクザを描いた作品が高く評価されてたとのことです。
永島敏行の現在。妻と娘、家族について。農業との関わりと車椅子
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