映画会社「松竹」の専属女優として活躍した尾崎奈々(おざき なな)さん。
数々の映画やドラマに出演した清純派女優ですが、1973年に引退後はどのように過ごしていたのでしょうか。
元松竹女優の現在、結婚の詳細、夫の映画監督・石原興(いしはら しげる)さんについて確認します。
併せて、出演映画『小さなスナック』について紹介します。
尾崎奈々のプロフィール
本名:石原利子
生年月日:1948年7月28日
身長:163cm
出身地:大阪府池田市、豊中市
最終学歴:大阪成蹊女子高等学校
尾崎奈々は松竹の清純派女優として活躍
尾崎さんは1948年7月28日、大阪府豊中市北条町で生まれました。
【ちょっと一興😉】
モノクロ(宣伝用)▶カラー
映画『夕陽の恋人』〔1969年/監督:井上梅次〕より
(右から)#森田健作 #尾崎奈々 @retoro_mode pic.twitter.com/rJZo4qeslL
— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) December 5, 2021
大阪成蹊女子高校に在学中だった1965年、学校からの帰り道でスカウトされました。
夏に日活のカメラテストに合格しますが、女優になる決心ができず、このときは辞退しています。
翌年に再びカメラテストを受けて、合格した松竹に入社しました。
カメラテストの試験官を務めていた野村芳太郎監督の映画『命果てる日まで』で銀幕デビューを果たします。
尾崎奈々さんて…完璧なヴィジュアルで本当に可愛らしい♡願わくば、もう少し松竹映画作品に出ていただきたかった。
『命果てる日まで』はデビュー作#野村芳太郎 #瀬川昌治 #尾崎奈々 https://t.co/dml6oVTW9Z pic.twitter.com/S1PYYveyrT— 🐱にゃおこ🐈 (@fantastic_c_) May 17, 2021
1967年のドラマ『お嫁さん』と『娘たちはいま』に出演して注目され、清純派女優として人気を獲得します。
1969年にエランドール賞新人賞を受賞し、実力ある女優の地位を確立していきました。
1972年、京都の東映京都撮影所にいた際、『紫頭巾』を撮影していた撮影技師の石原興さんと出会います。
2人は交際を始め、翌年に結婚。
尾崎さんは女優業を引退して、家庭に入りました。
尾崎奈々の現在
尾崎さんは引退後の1977年、一時的に復帰を果たします。
フジテレビのドラマ『みれん橋』に出演しました。
しかしそれ以上の仕事はせず、2023年現在までメディア出演はしていません。
たった7年ほどで引退したにもかかわらず、清楚で可憐な印象の女優として多くの人々の記憶に残っているようですね。
2023年現在は75歳ですが、全盛期の美しさを考えると、引退後も美貌をキープしているのではないでしょうか。
上品ですてきなマダムとなって、お元気で過ごしていることでしょう。
尾崎奈々が結婚した夫は石原興
尾崎さんが結婚したのは、映画監督の石原興さんです。
尾崎さんと出会った当初は撮影技師でしたが、1990年代以降は鬼平犯科帳や剣客商売などの人気シリーズで監督を務めてきました。
中学校時代には「アサヒカメラ」誌に入選し、早くから写真のスキルの高さを発揮しました。
日本大学藝術学部映画学科を中退すると京都映画撮影所へ入社し、撮影技師のアシスタントとして現場経験を積みます。
1965年のドラマ『かあちゃん結婚しろよ』で正キャメラマンとなり、その後も数々のドラマでキャメラマンを担当。
「必殺シリーズ」のキャメラマンとして知られるようになり、『必殺商売人』の18話で初めて監督を務めました。
「必殺シリーズ」の照明担当・中島利男さんと連携して、光と影のバランスを駆使した、見事な映像を撮影したことで評価されます。
以前にも書いたが、田中真理がゲスト出演した「必殺仕事人」第3話「仕事人危うし!暴くのは誰か?」(貞永方久監督)は全必殺シリーズ中もっとも好きなエピソードである。石原興(撮影)・中島利男(照明)名コンビによる光と影、そして霧雨の演出の妙。田中真理の叫び声。中村鴈治郎の表情。絶品。 pic.twitter.com/mahvtZTxZn
— 佐野亨 Toru Sano (@torusano1124) May 30, 2019
2人が撮影した映像の美しさは圧巻で、他の制作会社による時代劇では真似ができないほどとのことです。
また深作欣二監督の映画『忠臣蔵外伝 四谷怪談』でもタッグを組み、同じく圧巻の映像美を見せてくれました。
1994年に同作で石原さんが日本アカデミー賞撮影賞、中島さんが同照明賞を受賞しています。
中島さんとのコンビで映像の魔術を披露してきた、天才的キャメラマンなのです。
2023年現在は83歳ですが、前年に『必殺仕事人2020』に参加しており、今も現役であることが分かっています。
並外れたバイタリティの持ち主だと分かりますね。
尾崎さんは家庭から、第一線で活躍し続ける夫を長年支えてきたに違いありません。
尾崎奈々の出演映画『小さなスナック』
尾崎さんは1968年に、映画『小さなスナック』に出演しました。
グループサウンズのバンド「パープル・シャドウズ」のデビューシングルにちなみ、同名の映画として作られました。
藤岡弘、さん演じる主人公と尾崎さん演じるヒロインを軸に展開される、さわやかな青春映画です。
後味の悪さや強引なストーリー展開に不満を抱く人もいるかもしれませんが、60年代の若者の洗練された姿を楽しみたい人にはおすすめ。
特に水原希子さんを思わせるチャーミングな尾崎さんの姿は、現代の人々をも魅了するに違いありません。
映画「小さなスナック」'68年松竹。斎藤耕一監督。ヌーヴェルバーグ影響下の、攻めた演出をみせる歌謡青春メロドラマ。パープル・シャドウズの楽曲を題材に藤岡弘(若い!)と尾崎奈々の恋物語を積み重ね、強引で微妙なバランスな所もありますが、感覚的な表現として成功。若きジュディ・オングも一曲披露 pic.twitter.com/dwuHaZzrz6
— Ryoko Cuttita (@ryoko_og) June 4, 2021
『小さなスナック』
→その藤岡弘、の暑苦しさも洗い流した尾崎奈々が可愛い。
水原希子似の面影に激萌! pic.twitter.com/qP6jbaEKnb— Peckinpah (@lesaventuriers) June 3, 2016
またパープル・シャドウズに加え、ジュディ・オングさんやヴィレッジ・シンガーズなど当時を代表するアーティストが出演し、歌を披露しています。
音楽映画としては存分に楽しめる作品のため、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
往年の尾崎さんの美貌を堪能したい人も、きっと満足できる作品ですよ。
生田悦子の夫、子供について。若い頃が美人、淡谷のり子と審査員。猪木との交際&学歴は?
コメント