東村アキコの父にアスペルガー疑惑、職業は会社員。弟も漫画家で実家は宮崎

『海月姫』や『東京タラレバ娘』など、多くの代表作がアニメ化・ドラマ化されている東村アキコ(ひがしむら あきこ)さん。

今回は、『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』に登場するユニークな父に注目しました。

その濃すぎるキャラクターから、ネット上ではアスペルガー疑惑もささやかれていますが、本当のところはどうなのでしょう。

あわせて父の職業、同じく漫画家の弟、実家についてもみていきます。

東村アキコのプロフィール

本名:非公表

生年月日:1975年10月15日

身長:不明

出身地:宮崎県串間市

最終学歴:金沢美術工芸大学美術科油絵専攻

東村アキコの父のキャラクターが強烈すぎる!

東村アキコさんがギャグ漫画家としての地位を不動のものにした作品といえば、『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』。

連載がスタートしたのは2006年で、この作品が読みたくて毎週『モーニング』を買うようになったという読者も多いようです。

物語は、主人公・アキコが美術大学を卒業して漫画家をめざす姿を宮崎県を舞台に描いたもの。


フィクションのギャグ漫画なのですが、ネタはほぼ実話に基づいているため、限りなくノンフィクションに近い作品といえるでしょう。

「私はストーリーを一から作るタイプではなく、実体験をそのまま描くタイプ」とご本人も発言しています。

作中に登場するアキコの父・健一のキャラクターは、まさにハチャメチャ。

人の話を聞かない、空気が読めない、突然話題を変える、怒らなくていいことにキレるなど、ピントがずれまくりなのですが、本人はいたって真面目。

アキコはいつも振り回されてしまいます。

父の小ネタは挙げたらキリがなさそうですが、時には厳しい一面をのぞかせることもあるようです。

東村さんが今でも忘れられないのは、中学時代の徳永英明ステッカー事件。

徳永英明さんは、東村さんの初恋の人でした。

当時は好きな男の子のイニシャルや人気ロックバンドのステッカーを通学カバンに貼るのが流行っていたらしく、東村さんも「HIDEAKI TOKUNAGA」というステッカーを貼っていたそうです。

ところがある日、それを見つけた父から雷が。

「学問のためのカバンに好きな男の名前とはけしからん!」ということなのですが、たぶんクラスの男子生徒か何かと勘違いしていますね。

「ちがう、この人は歌手」と必死に説明してもわかってもらえず、東村さんは泣きながらステッカーをはがしたそうです。

周囲をさんざん振り回しても、なぜか憎めない人がいますが、この父親もそのようなタイプではないでしょうか。

東村アキコの父はアスペルガー?

ユニークでわかりづらいキャラクターから、アスペルガー疑惑も浮上している健一さん。

かなり個性的で天然、しかも行動が読めない人物のようですが、アスペルガー症候群と診断されたという情報はありません。

『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』は2010年まで連載され、いまだ人気の高い作品ですが、一方で「健一さんは発達障害ではないか」「どこが面白いの?」という読者がいるのも事実です。

とりわけ家族にアスペルガー症候群の人がいるなど、発達障害をもつ人と日常的に接している読者は切実に思えて、笑えないかもしれません。

アスペルガーか否かを判断できるのは専門家だけですから何とも言えませんが、仮に健一さんがアスペルガーと診断されているとすれば、東村さんはアスペルガーの父の言動をネタにしてギャグ漫画を描いたことになります。

それよりも、父のキャラクターが単純に笑えるものだから作品にしたととらえるほうが自然でしょう。

父の職業は会社員で、転勤が多かった?

『ひまわりっ 〜健一レジェンド〜』では、架空の会社・南九州テレフォンのお客様サービス課の課長という設定の父。

アキコは美大を卒業するも就職先が見つからず、父と同じ会社に就職するというストーリーです。

では実際の東村さんはどうだったかというと、金沢美術工芸大学卒業後は実家のある宮崎のコンタクトセンターに勤務。

勤務先は漫画と同じく父が勤めていた電信会社で、コネ入社でした。

社名は明らかになっていませんが、東村さんは104(番号案内)のお客様窓口でコミュニケーターをしていたそうです。

父の職業については、ご本人が「実家は転勤族だった」と話していることもヒントになりそうですが、わかったのは会社員というだけで、詳細ははっきりしていません。

東村アキコの弟は『となりの関くん』の森繁拓真


作中に登場するアキコの弟・タクマは、東村さんの実弟である漫画家の森繁拓真さんがモデルです。

拓真さんは1978年生まれで、広島大学工学部卒業。

2000年に『ライフアーツ』でちばてつや賞優秀新人賞を受賞し、翌年に『トークライブレッスン』で漫画家デビューしました。

『月刊コミックフラッパー』にて2010年より連載がスタートした『となりの関くん』はアニメ化やドラマ化もされており、代表作のひとつです。

どんな漫画かというと、高校生の関くんが授業中に暇つぶしの一人遊びをして、それを隣の席の横井さんが実況するだけ。

ワクワクするアクションものでも、キュンとする青春ものでもなく、日常系とでもいったらいいでしょうか。

姉の東村さんにも「本当に地味な漫画」と評された『となりの関くん』。

ですが、連載に先立つ読み切りの掲載時から読者には好評で、自分でもびっくりしたそうです。

小・中・高を通じて、退屈な授業時間をいかにつぶすかということばかり考えていたという拓真さん。

おそらく自身が授業中にしていた一人遊びが元ネタになっているのでしょう。

東村アキコの実家は九州の宮崎

『ひまわりっ ~健一レジェンド~』の設定と同じく、東村アキコさんの実家も宮崎にあることがインタビュー記事などから明らかになっています。

デザイン家電などで知られるamadanaの創業者で社長の熊本浩志さんとは、小・中・高と同じ学校に通っており、お互いの実家も近かったとのこと。

確認したところ、お二方とも宮崎県立宮崎西高校の卒業生でした。

宮崎出身ということで、仕事中も宮崎弁で話すことが多いという東村さん。

浦沢直樹さんは、東村作品によくみられる「何ね!」といったスピード感のあるツッコミについて、九州の人たちの言葉のリズムが生きているのだろうと分析し、うらやましいと述べています。

漫画を描くうえで、明るく楽しいものを描くことをこだわりとしている東村アキコ さん。

ギャグ漫画家として、ますますの活躍が期待できそうですね。


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