宇野宗佑は女性問題のスキャンダルで退陣。愛人の中西ミツ子が指三本の秘密を暴露

宇野 宗佑(うの そうすけ)さんは”棚から牡丹餅”のような形で総理大臣に就任しましたが、自身の女性スキャンダルによってわずか69日で退陣しました。

その女性問題も一般人とは縁遠い特殊なものだったそうなので、今回は宇野さんの政権発足から退陣、中西ミツ子さんとの関係などを見ていきましょう。

宇野宗佑のプロフィール

本名:宇野 宗佑 (うの そうすけ)

出身地:滋賀県守山市

生年月日:1922年8月27日

没年月日:1998年5月19日(75歳没)

最終学歴:神戸商業大学(現・神戸大学)中退

主な肩書:内閣総理大臣(第75代) / 外務大臣(第110代)

宇野宗佑の総理就任は「たなぼた」だった

まずは宇野宗佑さんが総理大臣に就くことになった経緯について見ておきます。

宇野さんは1987年11月に発足した「竹下内閣」に外務大臣として入閣し、改造内閣でも留任して北朝鮮による日本人拉致問題にも厳しい態度で臨んでいました。


そんな中、突如としてリクルートの関連会社の未公開株を巡る贈収賄事件が明るみになり、加えて消費税の導入をしたことで内閣の支持率は1桁台前半にまで下落。

進退極まった竹下総理は政権の維持を断念し、リクルート事件と関係が無かった外務大臣の宇野さんを後継候補にしました。

ちなみに、後継の本命は清廉派の伊東正義さんや後藤田正晴さんでしたが、両者に断られたことで宇野さんに総理の座が転がり込んできたということになります。

宇野さん本人からしてもまさに予想外の人事で、政界関係者からも「たなぼたで総理になった」などと冷ややかに見る人が多かったのも当然のことでしょう。

1989年6月3日に宇野内閣を発足させたものの、持って生まれた運を全て使い切ったのか就任の3日後には女性スキャンダルが報じられてしまいました。

自身の女性問題に加えてリクルート事件や消費税の批判を一身に浴び、同年7月の参議院選挙で大敗した責任を取る形で退陣をするという悲運に遭っています。

総理になっていなければ女性問題も表に出なかった可能性もあるので、結末を見ると運が良いのか悪いのか難しい政治家人生だったと言えるでしょうね。

元芸者とのスキャンダル(女性問題)が発覚

この項目では宇野宗佑さんのスキャンダルについて見ていきましょう。

総理就任の3日後にメディアが宇野さんの女性問題を大々的に報じましたが、その内容は事件性のあるものでは無く”神楽坂の元芸者”との愛人関係でした。

ただ、愛人関係は1985年から翌年3月頃までと比較的短いものだったので、愛人というよりもちょっとした火遊びといった感じだったのかもしれませんね。

せっかくなので何か参考になるようなSNSがあるか調べてみると、なんと神楽坂芸者さんの組合のインスタグラムがあったので紹介させていただきます。

※注:インスタグラムの芸者さんは宇野さんとは関係ありません。

黒い着物「裾引き(すそひき)」の女性は一定の経験を積んだ芸者さんで、華やかな着物の女性は年少芸妓「半玉(はんぎょく)」と呼ばれるそうです。

一般的に有名な舞妓(まいこ)という名称は京都周辺だけで使われているらしく、ほとんどの地域では半玉を経て芸者(芸妓)になるとのことでした。


それにしても、芸者さんの組合までもがインスタグラムを活用していることを見ると、秘密のヴェールに包まれていた花街も変わったと感じる次第です。

昔は神楽坂の芸者さんを愛人にしていた政治家や財界人が数多くいましたが、当時は”愛人を囲ってナンボ”という時代だったので大きな話題にはなっていません。

当時、雑誌の編集長だった鳥越俊太郎さんは宇野さんだけを大きく報じた理由について「愛人ではなく買春行為だったから」と厳しく糾弾をしていました。

現職の政治家が買春とは穏やかではないですが、この点については次の項目で紹介する”指三本”と深い関係があったのです。

愛人の中西ミツ子が暴露した指三本とは?

前項で宇野宗佑さんの女性スキャンダルや芸者さんについて見てきましたが、この項目では”お座敷”の秘め事が暴露された背景について見ていきましょう。

基本的に水商売やお座敷の人は仕事で知り得た情報を外に洩らさないというルールがあります。

にもかかわらず愛人関係だったことが暴露された経緯を調べると、宇野さんが”遊びのルール”を知らなかったことと甲斐性の無さによるものでした。

宇野さんは愛人とされる中西ミツ子さんの指を三本握って「愛人になったらこれだけ出す」と言ったところまでは良かったものの、その金額が二人の間で大きくズレていたのです。

ホステスや一般女性であれば(30万円)が相場ですが、神楽坂の芸者は1桁違う(300万円)が相場。

中西さんからすると”遊びを知らない人”よりも”安く見られた”と不満を持ったのも当然で、実際に記事が出ると宇野さんの器の小ささの方が話題になりました。

一方で契約をして約1年ほど関係を持ったのであれば”墓場まで持って行くべき”との声もあり、特に遊びと縁が深い芸能界を中心に擁護の声があったそうです。


ちなみに、中西さんが総理就任後の宇野さんに電話をした際、冷たく「電話をかけてもらっては困る」と言われたことが告発の大きな要因だとも語っていました。

その点を踏まえると、金額だけでなく別れ際やその後の面倒見をしっかりできる人こそが真の遊び上手であり、一国の総理たる器と言えるのかもしれませんね。

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