お笑いコンビ・ピースのボケ担当として知名度を獲得し、芥川賞受賞後は作家としての地位も確立した又吉直樹(またよし なおき)さん。
若い頃から読書家であると同時に、サッカーに熱中していたという意外な一面もありました。
また実は感情的な性格だったという情報、天才説も浮上しているため、順に確認しましょう。
さらに気になる読書法と読書量、又吉さん自身が「好きな本」として公表している作品を紹介します。
世田谷ピンポンズさんの、『都会なんて夢ばかり』(岬書店)というエッセイ集が面白かった。東京で過ごした日々のこと。他人事とは思えない懐かしさがあり、無かったことにされかねない存在や時間が丁寧に描かれていた。めっちゃ、おすすめです。 pic.twitter.com/tC812QVpSr
— 又吉直樹 (@matayoshi0) November 30, 2020
又吉直樹のプロフィール
愛称:まったん、またきち、大先生
本名:又吉直樹
生年月日:1980年6月2日
身長:164cm
出身地:大阪府寝屋川市
最終学歴:北陽高等学校(現在の関西大学北陽高等学校)
所属事務所:吉本興業東京本社
又吉直樹の若い頃はサッカー少年&読書家
筆者は又吉さんについて、暗い部屋で読書や小説の執筆に明け暮れている印象を抱いていました。
インドア派の落ち着いた雰囲気の男性であると考えていたのですが、実は幼少期の又吉さんはもっと活発だったようです。
小学校時代に始めたサッカーに熱中し、サッカーの強豪である北陽高校(現在の関西大学北陽高校)に進学。もちろんサッカー部に所属し、サッカー一筋の青春時代を送りました。
#読了
又吉直樹『夜を乗り越える』又吉さんと読書の話。サッカー上手いのと文学好きはどこで醸成されたのだろう?と思っていたので、これまでの遍歴が説明されていて納得です。
読む時期によって、受けとるものは確かに違うな、と思いました。— 夏葵 (@NatukiMiya) July 1, 2022
アクティブなスポーツ少年だったというのは、いかにもおとなしそうな今の雰囲気から考えると意外ですよね。
ただし、単に身体を動かすことだけが好きだったわけではなく、10代の頃に読書のすばらしさに目覚めました。
頭の中で考えたことをノートに書き留める習慣を身に付けたため、自然と文章力が磨かれたようです。
全国模試では国語の成績がトップクラスだったという噂もあり、文章力や読解力は人一倍高かったのですね。
又吉直樹は感情的な性格だった
又吉さんはもともと、感情的な性格だったようです。
バラエティ番組では感情をコントロールして、冷静沈着な態度を取る印象があるため、意外に思われるかもしれませんね。
しかし又吉さんはドライなわけではなく、人の気持ちに寄り添える心を持った人であると筆者は考えます。
自身も「嫉妬心が強く、感情的」と性格を分析していますから、冷静沈着に見えるだけで、心の奥底には激しい感情を秘めているのでしょう。
論理ではなく心で思考する人だとすれば、社会に適応できない人をはじめ、生きづらさを抱える人の気持ちに寄り添えるはず。
代表作である小説『劇場』の主人公・永田は「共感されにくい人」として描きました。
永田を描くことで、周囲から生き方を否定されやすく、なかなか理解されない不器用な人間を表現したかったことがうかがえます。
つまり又吉さんは世間に受け入れられにくい人物を描きつつ、生きづらさや孤独感を抱く人に寄り添い、理解を示してくれる人なのです。
執筆しながら自分と主人公を重ね合わせることも多いそうですから、きっと自身も生きづらさを感じることが多かったのでしょう。
又吉直樹の天才への対処法
又吉さんは代表作『火花』で芥川賞を受賞後に「天才」と呼ばれるようになりました。
●56冊目📖
『火花』又吉直樹
売れない芸人の徳永は、天才肌の先輩芸人・神谷と出会い、師と仰ぐ。共に過ごす時間が増えるが、やがて二人は別の道を歩むことに…#読書好きと繋がりたい#読了#火花#又吉直樹 pic.twitter.com/CxHqOYJbaL— 春風⊿読書垢 (@GFRIEND_EXID) September 12, 2021
お笑い芸人でありながら、権威ある文学賞を受賞できる文才に恵まれた人物として称賛されたのです。
しかし又吉さんは自身を「天才」とは考えておらず、むしろ天才に嫉妬している様子です。
おそらく小説家として評価されるまでにさまざまな苦労を重ねてきたのでしょう。
努力を続けた結果、芥川賞に輝いたのだとすれば「天才」と呼ばれることには複雑な気持ちを抱いているかもしれませんね。
又吉さんが天才と考える人物は、若くして高く評価された芥川龍之介や太宰治のような小説家なのではないでしょうか。
また天才に対する心の持ちようとして「ちゃんと嫉妬していい」と語っています。
さらに「天才を尊敬してもいい」としたうえで「その後で何ができるか」が重要とのことです。
誰もが「天才に憧れる」けれど「ボコボコにされている俺の姿」も誰かの心を動かすのではないか。
このような考え方に至ったのは、お笑い芸人、小説家として、長い下積み生活を送ったからこそです。
天才ではない又吉さんだからこそ、今では「負けの記録」にプライドを持つことができているようですね。
又吉直樹の読書法、難しい内容は理由を分析
小説家として活躍しながら、読書によるインプットにも取り組み続けている又吉さん。
「読書は、食事や睡眠と同じく生活の一部」と語っており、毎日必ず本を読んでいます。
忙しい生活を送る中でも読書を続ける秘訣は、5~10分でも時間があれば、コマぎれになっても構わずに本を読み進めること。
スキマ時間に数ページを読むだけでも、毎日続けていれば、立派な読書習慣になりますね。
どうしても1回読んだだけでは内容を理解できない本については、わからない理由を分析します。
分析してみると、大体において初歩的な問題で引っかかっていることが多いそうです。
言葉、単語の意味を辞書で調べ、知らない実在の人物が登場した場合はどのような人物か確認します。
意味がわからない言葉のリストを作り、参照しながら読むことで、難しい内容も少しずつ理解できるようになります。
あらゆるものを「知りたい」という欲求をモチベーションに、又吉さんは丁寧に作品を読み込んでいるのです。
又吉直樹の読書量は1か月に10冊以上
又吉さんはスキマ時間を活用して読書を続け、ときには立ち止まって言葉の意味を確認しつつ、毎日本を読み進めています。
多忙な日々を送る中でも、仕事に活かすために読む参考資料を含めて、1か月に10冊以上は本を読んでいるそうです。
仕事に明け暮れるだけでなく、本を読み続けることで、新たな知識を吸収する姿勢は尊敬するしかありません。
又吉さんのようにさまざまな本を読むことで視野が広がり、柔軟な発想ができるようになれば、仕事でも力を発揮しやすくなりそうですね。
又吉直樹の好きな本
又吉さんはゲーテや太宰治など、古典文学や近代文学を幅広く愛読しています。
自身とまた同時代に活躍し、直接交流したことのある小説家の本も積極的に読んでいます。
コンビニでアルバイトをする女性の生活を描いた、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』も愛読書の1つ。
筆者も大好きな作品ですが、又吉さんは自身がコンビニでアルバイトをしたことがあるため、店内のリアルな描写に夢中になったようです。
同じくコンビニでアルバイトをしながら小説を書いていた村田さんとは、対談を果たしています。
ほかにも中村文則さんの『銃』、今村夏子さんの『こちらあみ子』など、現代純文学系の小説家の作品を好んでいる様子です。
又吉さんの生き方や作品に惹かれる人は、そのおすすめ作品にも手を伸ばしてみて、新たな感動を体験してみてはいかがでしょうか。
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