綾戸智恵（あやどちえ）さんは1998年6月21日、40歳の時に遅咲きのメジャーデビューを飾りました。
小柄な体から響かせるパワフルな歌声と、THE・関西のおばちゃんといったキャラクターから人気を博し、一時期は「最もチケットが買えない歌手」と呼ばれました。
綾戸智恵さんはジャズシンガーとしてデビューする前に1度結婚と離婚を経験し、1人の息子さんを授かっています。
そんな綾戸智恵さんの息子さんが患った難病についてなど、お伝えします。
綾戸智恵のプロフィール
本名：綾戸智恵
生年月日：1957年(昭和32年)9月10日
身長：147cm
出身地：大阪府大阪市阿倍野区
最終学歴：明浄学院高等学校卒業
所属事務所：有限会社まいど
綾戸智恵の息子が難病を患っている
綾戸智恵さんには1人、息子さんがいらっしゃいます。
名前はイサさんです。
2017年には、綾戸智恵さんとイサさんが揃ってテレビ番組「徹子の部屋」に出演されました。
綾戸智恵の「徹子の部屋」への出演が決まりました！60歳を迎え新たな音楽活動への意気込みや家族への思いを語ります。息子イサも出演。新しく立ち上げたコーヒー焙煎業「まいど屋アフロ珈琲」への意気込みをみせます。11月15日(水）ひる12時よりTV朝日です！#綾戸智恵 #徹子の部屋 pic.twitter.com/ojhArJMXvW
— 綾戸智恵（official) (@ayado_staff) November 1, 2017
綾戸智恵さんはイサさんを女手一つで育てて来られました。
アメリカで息子を出産
綾戸智恵さんは、子供の頃から洋画を見るのが好きだったり、1970年の大阪万博で地元大阪で外国の方を多く見る機会があり、中学生の頃からアメリカに憧れを持っていたそうです。
高校2年生の時にはバイトでお金を貯め、通っていた高校を休学し3ヶ月渡米するなど、当時から行動派でした。
20代の頃から本格的に渡米し、ニューヨークでジャズやゴスペルを歌っていました。
30歳の時にニューヨークで知り合ったアフリカ系アメリカ人の男性と結婚し、33歳の時にイサさんを出産しました。
ですが、DVに悩まされ、結婚生活には1年半で終止符を打ち、イサさんと共に日本に帰国しました。
シングルマザーとして息子を育てるために、日本では英語教師や給食の調理員などをしていました。
そんな中でひょんなことからジャズシンガーとしてデビューが決まり、はじめは「そんなに売れないだろう」と思っていましたが、年間に100回もコンサートを開けるほどに大ブレイクしました。
多忙にはなりましたが、シングルマザーとして息子さんを育てていくには十分な稼ぎがあったのではないでしょうか。
息子が患った難病について
息子のイサさんは2014年頃、24歳の頃に「好酸球性副鼻腔炎」という病気を患いました。
「好酸球性副鼻腔炎」とは副鼻腔炎の一種で、鼻の中に鼻茸（ポリープ）が多発し嗅覚障害を引き起こしてしまう病気で、2015年から特定疾患（難病）に指定されています。
ポリープを手術で取り除くことはできますが、またすぐに再発してしまうそうです。
この病気が発症した当時、イサさんは車の整備工になることを目指し勉強をしていました。
ですが、嗅覚を失う「好酸球性副鼻腔炎」を患い、ガソリン漏れなどが起こった際に嗅覚がないと非常に危険を伴うため、整備工になるのを考え直すように、と先生から涙ながらに言われたそうです。
思いもしない形で夢を諦めることになり、途方にくれたそうです。
ですが、病気自体は命に関わるものではないので、上手に付き合いながら生きていくことに決めたそうです。
息子がいじめに合い屋久島の小学校へ転校
綾戸智恵さんは、イサさんがまだ7ヶ月の頃に日本に帰国しました。
それからイサさんは日本で育っています。
当然日本の小学校に入学しましたが、入学と同時にいじめを受けてしまい、3ヶ月で不登校になりました。
不登校になってからの5年間は、自宅で綾戸智恵さんがイサさんに勉強を教えていました。
ですが、小学校5年生の時に登山家の野口健さんが開催した屋久島での合宿に参加すると、イサさんの表情が変わったそうです。
綾戸智恵さんの息子さんを救ったのは、アルピニストの野口健さんらしい。なんか、息子さんに屋久島かどっかの学校を紹介したらしいよ
— Mr.Spider Frog (@MrSpiderFrog) March 20, 2016
イサさんが自ら「屋久島の小学校で友達と勉強したい」と訴え、それを聞いた綾戸智恵さんは役所に駆け込み、なんとかイサさんを屋久島の小学校に転校できるように、職員を説得したそうです。
野口健さんの合宿は4日間だったそうですが、その間に屋久島の子供達と一緒に屋久島の森を歩いたそうです。
そんな体験から、イサさんは学校に行くことを決心しました。
5年ぶりの学校で、5年ぶりにできた仲間たちと通った小学校は、イサさんの心にも素晴らしい思い出として残っているのではないでしょうか。
また、その息子の想いを実現させた綾戸智恵さんの努力にも感動しますね。
息子は現在コーヒーの焙煎士をしている
「好酸球性副鼻腔炎」を患い、車の整備工の夢を諦めざるを得なくなったイサさんは、世界中にいる同じ症状の人達にメールをしました。
そんな中から南米の方からメールの返事が来ます。
そのメールの内容は、同じ病気で匂いを感じないけどコーヒーの焙煎士をしていて、匂いではなく目と耳を使って焙煎ができる、とのことでした。
そのメールを見たイサさんはすぐに勉強をはじめました。
そして2017年に「まいど屋アフロ珈琲」をオープンし、焙煎士としての道を歩み始めました。
初めましてまいど屋です。アフロ珈琲というオリジナルブレンドを中心とした自家焙煎コーヒー豆を販売しております！
ネットショップ https://t.co/eAnqkIqUYY からお気軽にご注文可能です！よろしくお願いします😊#まいど屋アフロ珈琲 #まいど屋 #アフロ珈琲 #自家焙煎 #コーヒー豆 pic.twitter.com/gB3qN4PRZF— まいど屋アフロ珈琲☕️ (@afro_coffee) November 19, 2017
夢は母である綾戸智恵さんの音楽以上に、自分のコーヒーを飲んで多くの人に良い心持ちになってもらうことだそうです。
色々な困難を乗り越えた綾戸智恵さんとその息子のイサさんの、これからのご活躍を楽しみにしています。
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