80年代にニューウェイブの歌姫として一世を風靡した戸川純(とがわ じゅん)さん。
女優としても『釣りバカ日誌』や『男はつらいよ』などの国民的な作品に出演し、バラエティ番組でも活躍するなど、その特異な個性が際立っていました。
椎名林檎さんや鳥居みゆきさんにも影響を与えたといわれますね。
戸川純さんの今の事務所や親交の深い平沢進さんについてもまとめます。
戸川純の今の事務所は?
エキストラを経て、1980年にテレビドラマデビューした戸川純さん。
1982年にはゲルニカのボーカリストとして衝撃的なレコードデビューを飾り、TOTOウォシュレットのCM出演でもインパクトを与えました。
その後はヤプーズやソロ活動などの音楽活動を展開し、女優としても活躍。
戸川純さんは現在もマイペースなライブ活動を全国各地で続けています。
ライブ情報などについては、戸川純事務所が運営するツイッターやフェイスブックで随時発信中。
ソニーミュージックの公式サイトでもプロフィールやディスコグラフィ等が紹介されています。
現在はアーバンギャルドのおおくぼけいさんとのユニット・戸川純 avec おおくぼけいの活動が中心ですが、メディアの取材を受けたり、他のバンドのゲスト出演もしているようですね。
戸川純と平沢進
ゲルニカを見いだしてプロデュースしたのは、当時同じアルファミュージックに所属し、以前から戸川純さんを気に入っていたYMOの細野晴臣さんでした。
細野晴臣さんはその後も戸川純さんに楽曲を提供し続けることになります。
また、同じく戸川純さんを気に入っていたP-MODELの平沢進さんとはお互いに楽曲提供やレコーディング参加をしていました。
平沢進さんもアルファミュージックに所属しており、ヤプーズの元メンバー・福間創(ふくま はじめ)さんは元々はP-MODELに在籍していました。
ミュージシャンでありプロデューサーでもある平沢進さんは、現在もJ-POPシーンの第一線で活躍しています。
戸川純は椎名林檎と鳥居みゆきに影響を与えた?
戸川純さんは椎名林檎さんに影響を与えているとみる向きがあるようですね。
独特な世界観や病的な歌詞、愛の重さなど、確かに二人には共通する感性があるように思えます。
戸川純さんと椎名林檎さんの楽曲の歌詞のフレーズを例に引いてみましょう。
まずは戸川純さんから。
腕や目玉や脳まで愛しいあなたが食べたい
つぎに椎名林檎さん。
あたしが完全に溶けたらきちんとすぐ召し上がれ
自分が食べる側か、食べられる側かの違いはあるものの、どちらも狂気をはらんだ深い愛情を表現しています。
椎名林檎さんが実際に影響を受けたのは海外のジャズシンガーとのことで、戸川純さんに直接的な影響を受けたかどうかは定かではありません。
けれども、たとえ自身が意識していなくても、それまでの人生で見聞きしてきたものが表現に表れる場合もあるでしょう。
もし椎名林檎さんが戸川純さんの世界観に触れたことがあったとしたら、無意識のうちに影響を受けているかもしれませんね。
一方、お笑い芸人の鳥居みゆきさんは戸川純さんの熱烈なファンであることを公言しています。
中学3年生の時、教師が「これ雰囲気が鳥居っぽいから聴いてみろ」とCDを貸してくれだのだとか。
23歳になったころ、敬愛する漫画家・杉浦茂さんへ23歳の戸川純さんが書いたレビューを読んで、再び衝撃を受けたとのこと。
戸川純さんの音楽によって救われた鳥居みゆきさんは、今度は戸川さんの文章によって表現者としての自我が目覚めたのですね。
これはアーティスト冥利につきる出来事ではないでしょうか。
バンドメンバーの脱退、レコード会社とのトラブル、交通事故、妹・戸川京子さんの自殺などさまざまな試練があった戸川純さん。
現在もマイペースな活動で後進に影響を与え続けているのはうれしいかぎりです。
https://asuneta.com/archives/43209
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