椎名誠の息子・渡辺岳は『岳物語』の主人公!孫・妻など家族まとめ

椎名誠(しいな まこと)さんといえば、作家・写真家としての顔はもとより、辺境の地を旅したり、キャンプで焚火をしたりするアウトドアの達人としてもおなじみです。

数多くの著作がありますが、息子・渡辺岳(わたなべ がく)さんとの日々を描いてベストセラーになった『岳物語』は広く知られる作品のひとつ。

そこで今回は、椎名誠さんの家族にスポットをあて、息子・孫・妻について紹介したいと思います。

椎名誠の息子・渡辺岳と『岳物語』

椎名誠さんの本名は渡辺誠さんといいます。

椎名は旧姓で、結婚した時に妻の姓に合わせて渡辺姓になりました。


長男の渡辺岳さんは1973年7月、椎名誠さんが29歳の時に誕生。

『岳物語』は、息子の成長を見守る父親の温かい視線と、家族のありがたさ、大切さをつづった私小説です。

続編も刊行されて、わが子を「岳」と命名する親が続出するほど話題を呼びました。

ところが、当の渡辺岳さんはおもしろくなかったよう。

作者は愛情をこめて書いたつもりでも、勝手に面白おかしく書きたてられた人間にしてみればたまったものではないのでしょう。

当時まだ子供だった渡辺岳さんは、周りの人々に冷やかされることもあったようで、本を床に叩きつけて怒ったそうです。

こんな本は日本中から消してくれ!

椎名誠さんは黙っていました。

いつか息子が結婚し、父親になったら理解してくれるだろうと思っていたとのこと。

また、こうも発言しています。

私小説は、相手のことを熟知する必要がある

渡辺岳さんは高校時代にボクシングジムに通い始め、プロボクサーになりますが、またもや高名な父親に悩まされます。

親の七光りでメディアには注目されたものの、デビュー戦であえなく敗退。

その後は渡米しています。

もしかすると、「椎名誠の息子」であることに窮屈さを感じて、そこから逃れたかったのかもしれませんね。

ぎくしゃくした親子関係はその後長く続くことになります。

ようやく和解することができたのは、孫たちの力が大きかったようです。

アメリカで結婚し、子を持つ親になって、父・椎名誠さんがどんな気持ちで『岳物語』を書いたのかを理解できたといいます。

渡辺岳さんの職業は写真家とのことですが、一般人のため詳細は公表されていません。

椎名誠の孫・妻・長女

息子・渡辺岳さんには二男一女の子供たちがいます。

『孫物語』『三匹のかいじゅう』などの作品に登場する椎名誠さんの孫たちです。

名前は長男が波太郎くん、長女が小海ちゃん、次男が流くん。

妻はエッセイストの渡辺一枝(わたなべ いちえ)さん。

21歳の時に出会い、23歳で結婚しています。

スウェン・ヘディン(またはスヴェン・ヘディン)にあこがれていた椎名誠さん。

『さまよえる湖』の著者で、シルクロード、チベット、モンゴルなどを探検した人です。

『西域探検紀行全集24巻』は、当時の椎名誠さんにとっては高価で、とても手がでなかった本でした。

そんなある日、一枝さんから「母に会ってほしい」と言われます。

少し躊躇はしたものの、家に遊びに行くことに。

一枝さんの部屋を見せてもらった瞬間にほぼ結婚は決まったといえるでしょう。

そこには、まさしく白水社の『西域探検紀行全集24巻』が。

結婚すると、あの『西域探検紀行全集24巻』の権利が半分はボクのものになると(笑)。

椎名誠さんには、渡辺岳さんの姉にあたる長女・渡辺葉(わたなべ よう)さんもいます。

1970年3月生まれで、翻訳家、エッセイストとして活躍中。


著書に『ふだん着のニューヨーク』、訳書に『ミア・ファロー自伝 去りゆくものたち』などがあります。

長女は利発だったから、小学生なりに何かを察したんでしょうね。

「私のことは書かないで」と言われたので、ぜんぜん書いていません。

椎名誠にとって家族とは?

家族をモデルにした多くの作品を発表してきた椎名誠さん。

家族というものはとても大きなテーマだと語っています。

家族とは何かを深く考えるようになったのは、自身が育った家庭環境に根ざすところもあるようです。

僕にとって家族とは不思議で 流動的なものでした。

(中略)

父親は、都落ちというんでしょうか。しかも借金背負って、千葉に流れたわけですから、病気になって寝込んでしまって、僕が小学校6年のときに、亡くなってしまったんですよ。

父親の葬儀がきっかけとなり、異母兄弟が4人いたこともわかったのだそうです。

また、家族がそろって暮らす時間は意外に短いことにも気づいたのだとか。

だから大切にしたいですね。

そして家族が全員そろって、両親がいて、一家全員でご飯を食べるっていう時期はほんとに少ないんだなあっていうことに気がついたんですよ。

確かに、今は家族が顔をそろえて食事をする機会が少なくなりつつありますね。


二人の子供も独立し、気づいたら妻と二人きりになっていたという椎名誠さん。

1944年生まれで2020年は65歳を迎えますが、健康体そのものなのだそう。

いつまでも元気で、子供たちや孫たちの家族を遠くから見守ってあげてほしいですね。

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