恋愛小説やエッセイに定評のある直木賞作家・唯川恵(ゆいかわ けい)さん。
実は月1回は山でウォーキングするほどの登山好きだそうです。
2004年から現在まで軽井沢で暮らしながら、趣味や仕事を楽しんでいるようですね。
出身高校と大学もチェックしつつ、唯川さんが今の地位に至るまでの経歴をまとめます。
唯川恵のプロフィール
本名:宮武泰子
生年月日:1955年2月1日
身長:不明
出身地:石川県金沢市桜町
最終学歴:金沢女子短期大学(現在の金沢学院短期大学)
唯川恵は登山好きで月1回はチャレンジ
浅間山をメインに、月1回の頻度で山登りを楽しんできた唯川さん。
登山に目覚めたきっかけは、愛犬のセントバーナード「ルイ」の死でした。
しばらくはルイの死から立ち直れず、ぼんやり過ごしていたといいます。
そんなとき夫から気分転換にすすめられたのが、登山でした。
以前も浅間山の登山を経験していたものの、つらくて挫折していたそうです。
しかし愛犬の死から立ち直るきっかけとして、再び浅間山の日帰り登山にチャレンジしました。
7~8時間かかるコースでしたが、いざ登り始めたら30分ほどで息が上がったそうです。
徐々に、無理やりきつい場所を上がるのではなく、遠回りでも構わないからゆるい道を歩くようになりました。
自分の身体と向き合い、無理しないことの大切さを登山で知ったのです。
唯川さんの夫は、かつてアウトドアライターとして、山登りに励んでいました。
セミプロレベルの登山家だったからこそ、正しい知識で登山初心者の妻に色々とアドバイスしてくれたのでしょう。
唯川さんは富士山に登った際、8合目に差し掛かった頃、高山病で吐き気がしたそうです。
しかし夫の「朝日を眺めたら楽になる」という言葉に励まされ、見事に登頂を果たしました。
ほかにも北アルプスから眺めた紅葉の景色など、多くの絶景を楽しんできたそうです。
大自然に触れた感動体験をエッセイにつづるのも、新たな楽しみとなりました。
2018年には山エッセイ『バッグをザックに持ち替えて』を発表。
八ヶ岳連峰や谷川岳などの景色や登山体験を見事に描写し、話題となりました。
『バッグをザックに持ち替えて』
唯川恵さん
取材のためのはじめての登山が辛くて、山なんてやめた…はずだった。登山がテーマのエッセイです。
唯川さんの本を読むのはこれが初めてです。最終的にはエベレストに挑戦されていてすごかったです。
山に登りたくなりました。#読了 pic.twitter.com/HhnxMkmJ8s— アメジスト@読書好き (@amethyst2Feb) July 16, 2021
今も不思議に思う
この私が山登りをするようになるなんて。唯川恵 著『バッグをザックに持ち替えて』
何が楽しいのか❓
辛いのにどうしてまた登ってしまうのか❓
山道具から下山後の宴会まで、さまざまな山の魅力を描いた傑作エッセイ⛰唯川式登山のススメはこちらです💁♀️#光文社文庫 pic.twitter.com/LcjWyrqD7W
— 金龍堂まるぶん店 (@marubun_krd) July 13, 2020
また世界で初めてエベレスト登頂を成し遂げた女性登山家・田部井淳子さんをモデルにした小説『淳子のてっぺん』も書いています。
8月11日は、「山の日」
唯川恵さん『淳子のてっぺん』。女性として世界で初めてエベレスト登頂に成功した、田部井淳子さんをモデルに描いた一冊。山が好きで、暇さえあれば登山していた淳子がヒマラヤをめざし、その後エベレストへ―。8848mの山頂をめざし、覚悟を決める。
▼https://t.co/XHmXJJQzJa pic.twitter.com/lzDaw5uuuB— ブクログ 【公式】アカウント (@booklogjp) August 10, 2018
唯川さん自身も、還暦になった年にエベレスト街道にチャレンジ。
標高5,000メートル級の「ナンガゾンピーク」まで踏破しています。
まだまだ多くの難所にチャレンジしたいという唯川さん。
今も精力的に執筆を続けながら、登山の計画を練っているのでしょう。
唯川恵は2004年から現在まで軽井沢に在住
唯川さんは2004年から、暑さに弱かった愛犬ルイのため、涼しい軽井沢に移住しました。
軽井沢が舞台の小説『途方もなく霧は流れる』には、犬や地元のスーパー、浅間山などが登場。
霧町ロマンティカ 唯川 恵
会社をリストラされた男性が、父親の遺した軽井沢の古い別荘で一人暮らすため東京から越してきた。
自由と不安の間に揺れる新生活は、次々と立ち現れる女たちに翻弄される。
『途方もなく霧は流れる』改題とても素敵な一冊でした✨
ロク🐶との絆に涙…涙…😭#読了 pic.twitter.com/MMc2GxaXZ7— narumin (@narumin48598964) November 7, 2019
この2・3日雨が降り、折角の春の訪れを邪魔しているようです。寒いです。
「途方もなく霧は流れる」唯川恵を読みました。リストラされ軽井沢で次の人生を…私もこんな場所で暮らしたい。
寒いけど図書館へ次の本を探しに行こう! pic.twitter.com/0s6T1HzvIQ— ノリP (@noripBlog) March 22, 2018
小説の中に、普段の生活で愛着を感じてきた存在を多く登場させていることがうかがえますね。
腰痛持ちの唯川さんは、普段から屈伸運動をはじめとしたストレッチに励んでいるそうです。
また登山に備えて、家でも両脚に1.5キロの重りを付け、脚上げの訓練に励んできました。
2023年現在も、次の登山に向けて訓練を行っているのでしょう。
仕事については2020年に「オール讀物」1月号から連載『梅ふくへおいでませ』を執筆していました。
故郷である金沢を舞台にした、昭和の芸妓たちのストーリーです。
年齢を重ねるごとに、故郷に対する思い入れも強まり、小説に反映させたいと考えるようになったのかもしれませんね。
金沢錦丘高校&金沢学院短期大学を卒業。OLから作家までの経歴
唯川さんは石川県金沢市の桜町に生まれ、地元の公立である石川県立金沢錦丘高校を卒業。
その後は金沢女子短期大学(現在の金沢学院短期大学)で情報処理を学び、卒業後は地元の銀行に就職しました。
短大で学んだ情報処理スキルを活かし、コンピュータルームで10年のOL生活を送っています。
独身生活を謳歌すべく、25~26歳頃から華道や三味線などさまざまな習い事を経験しますが、いずれも挫折。
そこで唯一続けていた日記の延長で小説を書き始め、29歳で『海色の午後』により集英社コバルト・ノベル大賞を受賞。
作家デビュー後はホラーやサスペンス、恋愛小説など多彩なジャンルの作品を発表しました。
2001年に『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞。
肩ごしの恋人/唯川恵
欲望に素直に生きるるり子と、理屈やな萌。最初はるり子を嫌な女だと思っていたけど、次第にその清々しさに魅了されていった。
「わがままを通すほうが我慢するよりずっと難しい」「我慢と引き換えに手に入れられるもののことばかり考えている」という文が刺さる。#読了 pic.twitter.com/o7xAkSURWN
— えり (@ri_books) September 5, 2020
作家としての地位を確立した唯川さんは、今も意欲的に小説を書き続けています。
愛犬の死を乗り越え、登山も楽しみながら、充実した生活を送り続けて欲しいですね。
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