すっかりお笑い芸人ではなくマラソンランナーとなった猫ひろしさん。
今では人々に笑いではなく感動を与えています。
猫ひろしがカンボジア国籍になった理由
毎年、春と秋に放送されるTBSの「オールスター感謝祭」。
番組内ではいくつもの人気企画がありますが最も人気があると言えるのが「赤坂5丁目ミニマラソン」。
毎回のように感動的なドラマが繰り広げられ、マラソンをきっかけにスターとなった人も少なくありません。
お笑い芸人の猫ひろしさんもミニマラソンがきっかけでスターとなった一人。
それまでは所謂「スベリ芸」が売りだった猫ひろしさん。
現状を憂いたスタッフに「このままでは未来はない」、「お笑い以外でアピールできることはないか」と言われた事で自分自身を見つめ直すことに。
そこで思い出したのがマラソン。
猫ひろしさんは運動は得意ではないそうですが昔からなぜかマラソンだけは早かったそうです。
そのため中学校、高校と卓球部だったにも関わらず陸上部に借り出されて記録会に出た事もあったんだとか。
その後、猫ひろしさんは自らプロデューサーに頼み込んで2005年の赤坂5丁目ミニマラソンに出場。
優勝は出来なかったものの予想外の激走を見せた猫ひろしさん。
これ以降、赤坂5丁目ミニマラソンの常連となり、各地のマラソン大会にゲストとして呼ばれるなど仕事も激増。
初出場から3年後の2008年には赤坂5丁目ミニマラソンで悲願の初優勝を果たしています。
赤坂5丁目ミニマラソンで走る楽しみに目覚めた猫ひろしさん。
国内だけでなく海外のレースにも参加するようになった事で人生最大の転機を迎えることになります。
それはカンボジアで開催された大会に出場した時のこと。
カンボジアの有力選手も参加した大会で猫ひろしさんは何と準優勝。
するとカンボジアのオリンピック委員会から「カンボジア国籍に変えてオリンピックを目指さないか」とスカウトされたんです。
その国の代表になるため、自ら望んで国籍を変える人は少なくありません。
ですが国籍を変えるようにスカウトされた、という人は決して多くはないはずです。
オリンピック委員会の熱意とオリンピック出場という目標のため猫ひろしさんは国籍をカンボジアに変更。
国籍が変わるとその国に合わせた名前に変える人もいますが猫ひろしさんの本名は「瀧邦明」のまま。
猫ひろしです。無事、カンボジアの国籍がとれました。カンボジアの代表選手として東南アジア大会に出場します。とにかく精一杯頑張ります!応援よろしくお願いします。「猫ひろし」改め「チュマール(カンボジア語で猫)ひろし」でした。ミャー(カンボジア語でニャー)。さあ練習行こー。
— 猫ひろし (@cathiroshi) November 9, 2011
また、カンボジア国籍となった今も生活の中心は日本で在日カンボジア人として生活しています。
今後も国籍を日本に戻す意思はなくカンボジアとの関係を続けていきたいと語る猫ひろしさん。
当初は、「オリンピック出場のためカンボジア国籍に変えた」と批判する声も少なくありませんでした。
ですが今は猫ひろしさんを批判する声が聞こえる事は殆どありません。
それだけ多くの人々が猫ひろしさんに期待し応援しているという事でしょう。
猫ひろしは東京オリンピックに出場できるのか
4年に1度、開催されるスポーツの祭典オリンピック。
多くのアスリートがオリンピック出場を目指して日々、努力を重ねています。
オリンピック出場を目指して2011年にカンボジア人となった猫ひろしさん。
ロンドンオリンピック出場の内定がカンボジア陸連から出ていましたが、国際陸連に滞在期間の短さなどを指摘され出場できず。
それでも猫ひろしさんはカンボジア人としてオリンピックに出場する事を諦めず。
国内外のレースで経験を重ね、2016年5月8日に行われたリオオリンピックの代表選考会で見事1位に。
こうして猫ひろしさんはカンボジア代表として2016年のリオオリンピックに出場。
完走者140人中139位という結果に終わりましたが多くの人々の心にその姿が刻まれました。
現在の猫ひろしさんが目指したのは2021年の東京オリンピック。
カンボジア人となった今も日本が故郷という思いは変わらないはず。
その日本で開催されるオリンピックはまさに特別な祭典。
きっと猫ひろしさんの東京オリンピックに掛ける思いはカンボジア国内の誰よりも強いことでしょう。
ところが、代表選考の上で重要な指標と言われたレースで猫ひろしさんは完走者10人中10位と失速。
このレースの結果によりオリンピック出場に黄色信号が灯ったと言われていました。
そして残念ながら東京オリンピック出場はなりませんでした。
これまでも多くの人が驚くような事を成し遂げてきた猫ひろしさんの今後に期待です。
猫ひろしのタイムが驚異的?
子供の頃からマラソンが得意だったという猫ひろしさん。
ですが、本格的にマラソンを始めたのは30歳を過ぎてからでした。
そして猫ひろしさんが初めてフルマラソンに参加したのは2008年2月17日。
この時、初マラソンながら3時間48分57秒という好記録を残しています。
30代男性のフルマラソン平均タイムが約4時間半という事を考えると如何に凄い記録かお分かりいただけるでしょう。
それから2年後の2010年にはフルマラソンで3時間を切るという驚異のタイムを記録。
2015年には現在の自己ベストである2時間27分52秒という記録を残しています。
その後も猫ひろしさんの2時間30〜50分というタイムをコンスタントに記録。
猫ひろしさんが1977年生まれの40代という事を考えると驚異的な記録と言えますよね。
十分凄い記録を残している猫ひろしさん。
ですが世界のトップレベルと闘うには厳しいタイムと言わざるを得ません。
ただ、猫ひろしさんのコーチである中嶋進さんは42歳で自己ベストを記録しています。
もしかすると猫ひろしさんも今後、自己ベストを記録するかもしれません。
願わくばオリンピックという舞台で自己ベストを更新して欲しいですね。
猫ひろしは普段どんな練習をしている?
40代となった今も2時間30〜50分でフルマラソンを走る猫ひろしさん。
これだけの記録を残せる練習方法は単純明快。
猫ひろしさんは毎朝ジョギングをしており走行距離は月に約900km。
リオオリンピックの頃は月に1000kmも走っていたそうです。
日本では芸能活動もあるため走る時間を何とか確保しているという猫ひろしさん。
ですがカンボジアに滞在している時はマラソンだけに集中。
朝の4時半から7時頃まで走り込み朝食後は昼寝。
昼寝後に筋トレをして夕方にまた走る。
芸人ではなくマラソンランナーそのものといった生活を送っているそうです。
ただ、40代になって身体がキツくなってきたという猫ひろしさん。
練習だけでなく休息にも気を使っているそうで睡眠時間は最低でも6時間。
日本にいる時は1週間に2回は治療に行き体のメンテナンスをしているそうです。
好タイムを記録し続けるのは猫ひろしさんにマラソンの才能があった事も理由の1つ。
それに加えて真剣にマラソンに取り組む姿勢も兼ね備えていれば驚異的なタイムを残すのも納得です。
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