ステージ4のがんから生還し、2023年現在もジャーナリストとして精力的に活動する鳥越俊太郎(とりごえしゅんたろう)さん。
近年、テレビ番組で紹介された鳥越家の家系図が虚偽であるとしてひと騒動ありましたが、いったいどういうことだったのか振り返ってみたいと思います。
あわせて娘や妻、息子、孫など家族についても詳しくみていきます。
鳥越俊太郎のプロフィール
本名:鳥越俊太郎
生年月日:1940年3月13日
出身地:福岡県
最終学歴:京都大学文学部
職業:ジャーナリスト
テレビ番組で鳥越俊太郎の家系図に誤りが発覚
鳥越俊太郎さんは1940年3月13日、福岡県うきは市で生まれました。
福岡県に本社をおく鳥越製粉の創業者・鳥越彦三郎さんの曾孫にあたります。
祖父・繁さんも鳥越製粉の社長であり、父・俊雄さんは京都大学卒業後に住友本社を経て鳥越製粉の専務を務めていました。
鳥越家の家系図をめぐる騒動の発端は、2015年7月放送のNHK『ファミリーヒストリー』。
同番組では、鳥越俊太郎さんの親族が提供した家系図にもとづき、鳥越家の先祖は戦国大名・大友宗麟の家臣だった鳥越興膳と紹介。
関ケ原の敗者側にルーツを持つことを知った鳥越さんは、自身の人生と重ね合わせ、「どうりで昔から権力側につかなかったわけだ」と納得したようすでした。
ところが番組放送後、「鳥越興膳の本物の子孫」を名乗る男性がNHKに抗議していたのです。
この男性は鳥越家18代当主の鳥越光さん。
抗議の事実が明るみになったのは、翌年5月の週刊誌の報道でした。
鳥越光さんによると、俊太郎さん一家は近所の住民であり、姓は同じだけれど鳥越興膳とは無関係とのこと。
通常『ファミリーヒストリー』は再放送が予定されているのですが、NHKは再放送を取りやめ、家系図に誤りがあることを認める形になりました。
いったんはこれで話を終わらせた鳥越光さんでしたが、再び問題が発生します。
家系図の虚偽が発覚したあとも俊太郎さんは先祖が鳥越興膳であることを発言していたというのです。
光さんは、ご本人に話が伝わっていないとNHKに再抗議。
しかし、その後音沙汰はなかったといいます。
当の鳥越俊太郎さんは家系図について「まったく関与していない」とコメント。
しかし同業者からは手厳しい声が上がりました。
信用問題に関わることなので、発言への説得力に支障が出る可能性があります。
鳥越俊太郎の妻、娘と息子について
鳥越俊太郎さんは1968年10月に博子さんという女性とお見合い結婚。
周囲の人々からみた博子さんの評判は高いようで、夫妻をよく知る人の話によると、博子さんは自己主張をするタイプではなく、内助の功で夫を支える美人とのこと。
夫婦仲のよさが伝わるエピソードもありました。
がんに直面したことで残りの人生を意識した鳥越さんは、『鳥越俊太郎のエンディングノート 葬送曲はショパンでよろしく』を刊行。
自身の終末に関するさまざまな希望をつづった1冊です。
ところが、博子さんから「私が先かもしれないじゃない」とクレームが。
もし先に死んだら20代の嫁さんをもらっちゃうぞと脅かしたそうですが、これは妻の死を考えたくないという気持ちの表れなのでしょう。
2020年3月にはコロナ禍の自粛ムードの中、妻と二人で伊豆旅行。
周囲には反対されたものの、特に不安は感じなかったそうです。
自粛期間とはいえ、自宅にこもってばかりでは高齢者は足腰の筋力が衰えるなど健康に悪影響を及ぼすことも。
ソーシャルディスタンスを保った散歩などは必要かもしれませんね。
夫妻には二人の娘がいて、長女があすかさん、次女が歌手で女優の鳥越さやかさんです。
2020年よりArt-Loving所属アーティストとなりました鳥越さやかは、vol.5「#かもめ」でアルカージナ役を演じます。また代表まんぼが、3月26日(木)~27日(金)外部演出するZINGY ZAP主催公演「#血の婚礼」六行会ホールにて母親役を演じます。どうぞご期待下さい。https://t.co/fouPOpe53D#鳥越さやか pic.twitter.com/hJEIx6aQsp
— Art-Loving (@ArtLoving1) January 9, 2020
あすかさんについては情報がほとんどありませんでしたが、さやかさんは1972年2月8日生まれで清泉女子大学英文科卒業。
劇団CAT21に所属し、『三人姉妹』『どん底』などの舞台に出演したのち、2008年10月にギタリストの廣嶋茂樹さんと結婚しています。
廣嶋茂樹さんは義理の息子ということになりますね。
クールに溺愛が鳥越流の孫育て
次女のさやかさんは2009年12月21日に男児を出産。
鳥越俊太郎さんの初孫であり、4度目のがん手術を終えて40日後のことでした。
名前はりう君というそうです。
著書『祖父の流儀』では鳥越流の教育スタイルを語り、日本一ダンディなジイジが提案する孫とのつきあい方が話題に。
近年は少子化の影響なのか、初孫を持った祖父が孫育てに積極的に参加する「イクジイ」が急増しているそうですが、鳥越スタイルは「孫はクールに溺愛しよう」。
子育てをするのはあくまで両親であり、しつけや教育は両親に権利があるというのがポイントのようです。
確かに祖父母が子育てに口をはさんでケンカになるといった話はよく聞きますね。
孫との同居・別居を問わず、祖父母が過剰な干渉や可愛がり方をせず、ぐっと我慢して、ほどよい距離感を保つことは大切なのでしょう。
テヘラン特派員時代には、爆弾が投下される中を命がけで取材した鳥越俊太郎さん。
自身の遺影はテヘラン時代のカメラを掲げた写真を指定しているそうですが、エンディングはまだまだ先になりそうです。
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