金本知憲、肩の怪我は筋肉が99%切れた状態。骨折強行出場の裏話。筋トレスクワットの効果とは

金本 知憲(かねもと ともあき)さんは連続試合フルイニング出場の世界記録を持つ鉄人です。

そんな鉄人も常に万全の状態ではなく、様々な怪我と闘ってきた苦労人の一面もありました。

今回は金本知憲さんの肩の怪我や骨折、トレーニングの重要性などをチェックして行きます。

金本知憲の肩はボロボロだった

まずは金本知憲さんのフルイニング出場を終わらせた肩の怪我を見て行きましょう。


金本知憲さんは2010年3月17日のオープン戦前の練習中に同僚の藤川俊介さんとぶつかり、右肩棘上筋(きょくじょうきん)断裂という選手生命を奪いかねない怪我をしてしまいました。

右肩棘上筋と聞いてもピンと来ませんが、簡単に言えば肩の関節を支える筋肉になります。

元々は強肩だったことから多くのランナーをアウトにして来ましたが、今回の怪我によってランナーを刺すどころかホームにノーバウンドの送球をするのも無理と言われたそうです。

怪我による肩の衰えは深刻で、内野手が中継に入らないとプレーが成り立たない状態でした。

肩のダメージは守備だけでなく打撃にも悪影響を及ぼし、自ら「チームに迷惑をかける」と申し出てスタメンから外れ、連続試合フルイニング出場の記録は1492試合で途絶えました。

医師は肩を持ち上げる筋肉について「99%切れている状態」と驚きの診断をしており、野球のプレーどころか走っただけでも肩の関節が外れそうになるほどの痛みがあったそうです。

金本知憲さんも引退会見で晩年を「惨めというか、苦しい」と表現していますが、タフさも武器の一つだった自分が怪我で弱っている姿を見せたくない気持ちもあったのでしょうね。

さすがの鉄人も肩の大怪我には勝てず、ついにユニフォームを脱ぐに至ったのでした。

金本知憲が骨折しても強行出場した裏話

次は金本知憲さんが骨折したにもかかわらず翌日の試合に出場した話を見て行きます。

2004年7月29日の対中日戦で岩瀬仁紀さんから死球を受けて左手首の軟骨を剥離骨折しますが、なんと翌日の試合に出場しただけでなくヒットまで打つという伝説を作っていました。

この時の金本知憲さんは”連続試合フルイニング出場記録”が続いていたので無理をして出場したのかな・・と思われていましたが、出場したのは自分の意思では無かったそうです。

本人は”キャッチボールも出来ないから無理やな”と思っていたそうですが、当時の監督だった岡田彰布さんが「出ろ」と出場を後押ししてくれたので出たと笑い話にしていました。

岡田彰布さんは金本知憲さんが不安に感じていた点についても考慮しており、守備は「隣の赤星が足速いから」と安心させ、打撃は「相手が四球出すやろ」と独特な説得をしています。

今回の出場によって連続出場の記録は約6年も続き、ご存知の通り世界記録を樹立しました。

もっとも、責任感の強い金本知憲さんに任せてしまうと欠場を選んでしまうので、岡田彰布さんが監督命令の形にすることによって記録の継続をサポートしたのかも知れません。


また、金本知憲さんは東北福祉大学4年の時に出場した「全日本大学野球選手権」の決勝戦でも骨折しながら勝ち越しタイムリーを放つなど化け物ぶりを見せつけています。

その点から言えば、金本知憲さんは怪我が少ないではなく”怪我に強い”と言えるでしょう。

金本知憲は筋トレスクワットで選手寿命が延びた

ここではトレーニングが金本知憲さんに与えた影響を見て行きましょう。

入団当時の金本知憲さんは今からは想像できないほど細身だったのでプロの球を打ち返せず、このままではプロでやっていけないという恐怖心からトレーニングに励んだそうです。

筋トレによって10~11%の体脂肪を維持しながら体重を増やして行き、33歳の時の体重は91kgと現役時代で一番重かったにもかかわらず一番速く走ることができたと喜んでいました。

金本知憲さんは肉体改造をする目的として第一に怪我の防止を挙げており、ひいてはそれが長く現役を続けて行くことになるので自らの考えを実践した野球人生と言えるでしょう。

筋肉は上半身と下半身をバランスよく鍛えなければ無意味どころか悪影響すら出てきます。

過酷なトレーニングによってベンチプレスは131kgを持ち上げられるようになり、スクワットに至っては213kgを持ち上げられるという球界屈指の”鋼の肉体”を身に着けました。

自らの成功体験もあって監督時代には若手選手に過酷な筋トレスクワットを命じて賛否が別れましたが、実際に筋肉を手に入れたことで成績が良くなった選手もいるそうです。


もちろん筋肉を増やし過ぎると体が重くなったりバランスが悪くなって怪我をしてしまう例もありますが、野球は全身を使うスポーツなので筋肉は大事な要素と言えるでしょう。

その点から言えば、アスリートは魅せる筋肉より使える筋肉が大事だと言うことになりますね。

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