坂井 瑠星(さかい りゅうせい)さんは海外経験が豊富な騎手として知られています。
デビュー直後に落馬事故をしていますが、最終的には見事な成績を挙げていました。
今回は坂井瑠星さんの年収や特徴、矢作芳人さんとの関係などを見て行きましょう。
坂井瑠星の特徴や年収
まずは坂井瑠星さんの特徴や最新の年収をチェックして行きます。
騎手としての特徴は何と言っても思いっ切りが良い大胆な騎乗であり、2019年の「フィリーズレビュー」を12番人気のノーワン号で制するなど穴党からも注目される存在です。
最内をピッタリと回って距離のロスを減らし、馬群を巧みに縫って見事な勝利を飾っています。
同年10月の「京都大賞典」でも11番人気のドレッドノータス号を勝利に導いており、初のG1制覇となった2020年7月の「ジャパンダートダービー」(ダノンファラオ号)も6番人気でした。
一方で思いっ切りの良さが裏目に出る場合も少なくなく、最後方から大外を回る追い込みに賭けてわずかに届かないなど本命ファンからすると取捨が難しいとも言えるでしょう。
さて、次は坂井瑠星さんの年収についてリサーチして行くことにします。
2019年の獲得賞金は7億5,756万円なので手取りは5%の3,788万円になり、騎手奨励手当(840万円)と騎乗手当(1,426万円)を合わせると年収が6,054万円と予測することが出来ました。
他にも厩舎所属なので給料もあり、様々な祝儀や副賞を足せば約7,000万円ぐらいでしょうか。
23歳という年齢を考えると良い年収ですが、命懸けの仕事なので多いとは言えない感じですね。
坂井瑠星と矢作芳人の意外な繋がりとは?
次は坂井瑠星さんの師匠である矢作芳人調教師との関係を見て行きましょう。
坂井瑠星さんは2016年春に競馬学校を卒業(32期生)して騎手免許を取得し、栗東(滋賀県)にある矢作芳人厩舎に所属して騎手人生をスタートさせています。
ルーキー坂井瑠星が初勝利 関西一番乗り/阪神4R|極ウマ・プレミアム: ルーキー坂井瑠星騎手(18=矢作)が、阪神4Rグランプリアクセルで初勝利を飾った。… https://t.co/o7Yfp4Gvqu pic.twitter.com/ofyIZ6KUOc
— うまひろ (@umasuki_man) April 2, 2016
競馬学校を卒業した騎手はどこかの厩舎に所属するのですが、決め方は厩舎から求人票が来たり競馬学校の教官が斡旋するなど高校の就職活動と似ているのは驚きですよね。
坂井瑠星さんが矢作厩舎に所属したのは少し変わった理由だったと言われていました。
それは父親(坂井英光さん)が騎手や調教師として大井競馬場に在籍しており、矢作調教師も同じ大井生まれの大井育ちという縁がきっかけとなって所属するに至ったそうです。
いずれにせよ、多くの有力馬がいる矢作厩舎に所属できたのはかなりの幸運と言えるでしょう。
坂井瑠星の落馬事故と怪我
ここでは坂井瑠星さんの落馬事故による怪我やオーストラリア修行を見て行きます。
デビューして間もない2016年4月17日の阪神競馬(3レース)でワイエムフェアリー号に騎乗した坂井瑠星さんですが、このレースで4頭が絡む落馬が発生して巻き込まれてしまいました。
この事故で左第2肋骨骨折などの怪我をしてしまいますが、幸いにも約1ヶ月で復帰できました。
しばらく騎乗できなかったものの、最終的には25勝を挙げて関西所属の新人騎手の中で最多勝に輝き、騎乗停止が無かったことで「中央競馬関西放送記者クラブ賞」を受賞しています。
【撮って出し】
昼休みに行われた各種表彰。関西競馬記者クラブ賞:キタサンブラック
中央競馬関西競馬記者クラブ賞:坂井瑠星騎手
関西テレビ放送賞:C.ルメール騎手 pic.twitter.com/KHuQFzTNHN— だわさの写真館 (@dawasaphoto) January 5, 2017
最多勝は木幡巧也さんの45勝なので、怪我が無かったとしても逆転は厳しかったでしょうね。
しかしながら、翌年以降(海外滞在の2018年は除く)は坂井瑠星さんの方が勝ち星を多く挙げているので、自分も負けていないことを数字で表したと言えるかも知れません。
坂井瑠星のオーストラリア修行
ここでは坂井瑠星さんのオーストラリア修行や成績などを振り返って行きましょう。
師匠である矢作芳人調教師の勧めもあって2017年11月16日からオーストラリアで修行することを決め、ビクトリア州に渡って2018年3月10日に初勝利を挙げています。
昨年11月からオーストラリアで修業中の坂井瑠星騎手は22日、ポートオーガスタ競馬場で2鞍の騎乗。4レースの一般レース(ダ1498m・8頭立て)でイッツハンフリー(It's Humphrey)に騎乗し、見事に現地6勝目を挙げた。6レースの一般レース(ダ1200m・9頭立て)ではホイッスリングミカドに騎乗し9着だった。 pic.twitter.com/MLroUwbLVQ
— ダート☆データ (@DIRT_DATA) April 23, 2018
アデレードに拠点を移してから転機が訪れ、なんとトップトレーナーであるライアン・バルフォー調教師の厩舎と専属契約を結ぶという幸運に巡り合うことが出来ました。
オーストラリアの競馬で騎乗したのは2018年末までの約1年間にもなり、通算16勝の勝ち星と数字では表すことの出来ない様々な経験を身に付けて異国の地を後にしています。
その後もアメリカや香港へ渡って見識を深め、香港国際競走へ出走することになった自厩舎のモズアスコット号の追い切りをするなど頼りになる存在へ成長したと言えるでしょう。
海外での経験のおかげか騎乗も安定感が増したと評判になり、2020年の「日本ダービー」ではサトノインプレッサ号でダービー初騎乗ながら4着に入る好成績を収めています。
勝ち星も2020年9月19日時点で37勝を挙げて全国リーディングの19位に入っているだけでなく、エイティーンガール号に騎乗して8月30日の「キーンランドC」を優勝しました。
オーストラリアでの勝ち星は16勝と多くはありませんでしたが、海外の競馬に騎乗したことで多くの経験を知識を吸収し、それが現在の飛躍に繋がっているのは間違いないでしょう。
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