川端康成は犬好き。鎌倉の家の現在。壮絶な生い立ち&高校が進学校

『伊豆の踊子』、『雪国』などで知られる文豪・川端康成(かわばた やすなり)。

1968年にノーベル文学賞を受賞するなど、その美しい文体と世界観は国際的にも高く評価されています。

そんな川端はかなりの犬好きだったという情報がありますが、実際のところを見ていきましょう。

また今回は、鎌倉にあった家の現在と生い立ち、出身高校の情報についてもご紹介していきます。

川端康成のプロフィール

本名:川端康成

生年月日:1899年6月14日

死没:1972年4月16日

身長:不明

出身地:大阪府

最終学歴:東京帝国大学国文学科(現在の東京大学)

川端康成は犬好きで有名

まず川端の犬好きという噂について見ていきましょう。


川端は作家仲間の中でも有名な愛犬家だったそうです。

犬種や数はその時期によって変動がありましたが、ボストンテリアやグレーハウンドを飼育した経験があります。

またブリーディングも実践しており、ワイアーフォックステリアの愛犬エリはたくさんの子犬を生みました。

それらの子犬を坂口安吾や宇野千代などの作家に譲り渡していたため、文壇でも愛犬家として知られるようになったのでしょう。

犬への愛情が人一倍強かったことは、『愛犬家心得』という、犬を飼ううえでの心得を説いた著作からもわかります。

当時の人間にとって犬とは、猟犬や番犬として実用的な役に立つようしつけるべき存在であり、大切に飼育する対象ではありませんでした。

そんな時代に川端は、犬への厳しいしつけを快く思わず、自然がはぐくんだ命として大切にするよう説いています。

当時にしては珍しい、正真正銘の愛犬家だったことがわかりますね。

川端康成の鎌倉の家。現在は?

次に川端が暮らした鎌倉の家の現在について見ていきます。

川端は36歳のとき、鎌倉市浄明寺宅間ヶ谷に住み始めました。

それからおよそ10年後、47歳のとき長谷264番へ引っ越します。

邸宅は甘縄神明神社の隣で、結果的にここが最後の住まいとなりました。

今もこの邸宅は川端家の所有ですので、一般公開はされていません。

ただ観光客は、外観と「川端」の文字が書かれた表札を眺めることは可能です。

また鎌倉文学館では、鎌倉に縁がある川端関連の展覧会をよく開催しているようですね。

川端康成の壮絶な生い立ちと孤独

ここからは、川端の生い立ちについて見ていきましょう。

鎌倉で長年暮らしていた川端ですが、生まれたのは大阪でした。

開業医と大富豪の令嬢の長男として生まれたため、かなり裕福だったことがわかります。

しかし彼が生まれて間もなく、両親は相次いで他界。

祖父母に預けられるも、7歳になる年に祖母も死去。

さらに別の家に預けられていた姉も13歳で亡くなっています。


川端はその後、残された祖父と2人暮らしでしたが、中学時代には寝たきりの祖父の看病で苦労をしました。

孤独に耐え切れず、祖父を1人きりにして遊びに行ったこともあるようで、その度に罪悪感にさいなまれたと言います。

中学3年のときに祖父も亡くなりますが、看病の様子はのちに『十六歳の日記』という作品につづられました。

身内を幼くして次々に亡くした経験は、川端の生涯に大きな影を落としながらも、自身は哀れまれることは望んでいませんでした。

中学時代から文学修業に明け暮れていた背景には、これらの苦労を昇華させる手段は小説しかないという強い思いもあったのかもしれません。

同時にこの不幸な生い立ちが、命を大切にすべきという意識を高め、当時珍しい愛犬家として犬をいつくしむことにつながったのでしょう。

川端康成の高校はどこ?

川端は中学時代に作家を志しますが、その後通った高校はどこだったのでしょうか。

当時は学校制度が現代と異なり、今の高校が当時の中学校でした。

川端が通っていた旧制茨木中学校が、現在の大阪府立茨木高等学校ですので、茨木高校の偉大なOBとしてその名が刻まれています。

偏差値は73ですから、かなりの進学校ということになります。

また川端はこの学校に首席で入っているので、苦労を重ねながらも勉学に励んでいたことがうかがえますね。

しかし在学中は成績が徐々に落ちていったようで、その雪辱を晴らすためさらなる猛勉強を重ねました。

当時の旧制茨木中学校は就職組が多かったこともあり、学歴でトップに立つことで挽回しようと計画。

当初進路として考えていた慶應義塾と早稲田を視野から外し、第一高校、つまり現在の東京大学へ進学しました。

彼の負けず嫌いな努力家気質をうかがえるエピソードですね。


その刻苦勉励する姿勢によって、作家としても大成したに違いありません。

今回は川端康成について見てきました。

不幸な生い立ちを乗り越え、動物の尊い命を大切にする心をはぐくんだ、努力型の作家だったのでしょう。

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