テレビ出演や映画の字幕制作など、幅広い活動をする宗教史学者・中沢新一(なかざわ しんいち)さん。
今回は中沢さんとタモリさんの関係、妻と結婚の情報、明治大学教授という噂を見ていきます。
また富士山信仰に対する中沢さんの見解もご紹介しましょう。
中沢新一のプロフィール
本名:中沢新一
生年月日:1950年5月28日
身長:不明
出身地:山梨県山梨市
最終学歴:東京大学人文科学研究科博士課程
中沢新一とタモリの関係
まずは中沢さんとタモリさんの関係を見ていきます。
タモリさんは中沢さんの代表作で、桑原武夫学芸賞受賞の『アースダイバー』を、糸井重里さんから送ってもらい読んだそうです。
そして同書を「面白かった」と称賛しました。
2005年のイベント「はじめての中沢新一。アースダイバーから、芸術人類学へ。」でタモリさん、中沢さん、糸井さんの対談が実現。
1500名もの観客が訪れました。
そもそも『アースダイバー』は、地形ブームを生み出したきっかけともいえる書籍です。
現地でのフィールドワークを行い、地形を研究することで、その土地で起こった出来事をひも解いていくのが大まかなコンセプト。
本書を参考に地形を読み解くエッセイが多く現れ、NHKの人気番組だった『ブラタモリ』も大きな影響を受けたとされます。
タモリさんは中沢さんのことを、自身の番組の原点となった書籍の著者として、尊敬しているのかもしれませんね。
中沢新一の妻、結婚情報
次に中沢さんの妻と結婚情報を見ていきます。
中沢さんが既婚者であることは、作家の山田詠美さんとの対談『ファンダメンタルなふたり』で明らかになっています。
私の個人的に好きな書物、中沢×山田詠美『ファンダメンタルなふたり』(文春文庫)に、中沢氏の結婚話があります。奥さんについても。麻原「賛美」本だから、まづ復刻されない対談本。RT @tonton1965 中沢新一は妻がいるのだろうか。
— 金原 甫(きんばら ほ) (@geldfeld) January 18, 2010
ただ妻について正確な情報がなく、結婚の時期も不明です。
研究者の場合、同業者同士の結婚が多いものの、中沢さんの場合は一般女性と結婚したのでしょう。
中沢新一は明治大学教授?
次に中沢さんが明治大学教授という噂を確認します。
明治大学の教員データベースによると、特任教授として同大学に勤務しています。
加えて、同大の研究機関「野生の科学研究所」の所長に就任していました。
21世紀に求められる「新しい学」を創り上げることがテーマの研究機関ですが、具体的に何をする機関かはわかりにくいです。
宗教や哲学、芸術などを網羅的に研究する中沢さんが所長ですから、幅広い知識活動を展開する機関なのでしょう。
中沢さんは、最新技術がセンサーで物事を常に監視し管理することを、「世界の家畜化」と呼んでいます。
しかしまだ家畜化されていない、センサーをすり抜ける微細な物事が世の中にはあります。
この管理されていない物事を「野生状態の世界」とし、その世界をとらえることを目的とするのが野生の科学研究所だそうです。
理系文系問わず様々な人が研究員になっているので、やはり幅広い知識活動をする機関に間違いないでしょう。
ミュージシャンの細野晴臣さんも研究員なのは驚きですね。
所長の中沢さんの人脈が幅広いからこそ、学内外問わず、各分野の専門家を集めることに成功したのでしょう。
コロナが収束すれば、専門家たちの講演イベントなどが多く開催されるかもしれませんね。
中沢新一の富士山信仰への見解
最後に中沢さんの富士山信仰への見解をご紹介します。
2013年、ETV特集「富士山と日本人~中沢新一が探る1万年の精神史~」に出演。
日本人がなぜ富士山を“象徴”と考え信仰するのか、権力者の思惑や庶民による信仰の原点を探る番組でした。
中沢さんの郷里は山梨県ですから、幼少期から富士山へは特別な思い入れがあったのかもしれません。
彼の富士山信仰への見解は以下の通りです。
富士山が日本人にとって特別な存在になったきっかけは、徳川家康が江戸を都と定めたこと。
江戸時代以前の統治者である天皇には、権威を決定づける神話が存在しました。
しかし武家には神話が存在せず、統治者にふさわしい根拠がなかったのです。
そこで家康が考えたのは、江戸の高所から眺望できる富士山を、江戸幕府を象徴する中心的存在にすること。
富士山は偉大な権威の象徴となったのです。
やがて庶民たちは江戸幕府による封建政治に疲弊していきます。
そしてすがったのが、山岳信仰でした。
山で修業している間は、士農工商に代表される身分格差がなく、誰もが平等になるという教えがありました。
こうして庶民は、俗世間での格差から解放されるため、「富士講」という富士山へのお参りを行います。
上記の背景により、江戸中期に富士山の神格化が完成したのです。
社会で疲れた人々が癒しを求めてパワースポットに赴くという点では、現代人と感覚が同じですね。
中沢さんの見解はわかりやすく、権力者と庶民の両方の感覚を伝えている点で優れているといえるでしょう。
専門の宗教史を超え、地質学やテレビ業界にも影響を与える、マルチなカリスマ研究者といえるでしょう。
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