金丸信の家系図が凄い。息子たちは社長&孫は?日本航空との疑惑、小沢一郎を総理に

金丸 信(かねまる しん)さんは日本政界屈指のキングメーカーとして名を遺しています。

金丸家の家系図は見事なもので、多くの著名人たちとの繋がりが話題になっていました。

今回は金丸信さんの子供や日本航空との噂、小沢一郎さんとの関係を見て行きましょう。

金丸信のプロフィール

本名:金丸 信 (かねまる しん)

出身地:山梨県今諏訪村(現:南アルプス市)

生年月日:1914年9月17日

没年月日:1996年3月28日(81歳没)

主な学歴:東京農業大学(農学部)卒

主な役職:自民党副総裁 / 自民党幹事長 / 建設大臣

名前の由来:里見八犬伝の「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」より

金丸信の家系図には大物政治家がズラリ

まずは金丸信さんの家系図について見て行きましょう。

金丸家は山梨県有数の名家という家柄であり、特に金丸信さんの祖父にあたる金丸宗之助さんは銀行の監査役や山梨交通電車線の礎を築いた人物として知られる存在でした。


ちなみに、金丸家は二代(宗之助さんと康三さん)続けて跡取りが婿養子だったこともあり、金丸信さんが康三さんの長男として生まれた時は大いに沸いたと言われています。

のちに金丸信さんは怜子(れいこ)さんと結婚して男子を三人授かっていますが、長男の康信(やすのぶ)さんの奥さんは竹下登さんの長女(一子)さんという家柄。

竹下登さんの異母弟である竹下亘(わたる)さんの奥さんと小沢一郎さんの奥さんは姉妹であることから、金丸家と竹下家、そして小沢家は親戚関係ということになります。

また、竹下登さんの三女(公子)さんは竹中家へ嫁いでいますが、竹中家は総理大臣も務めた米内光政さんの娘を嫁に迎えているので米内家とも縁戚関係と言えるでしょう。

今の時代からすると理解されないような政略結婚の嵐で驚くでしょうが、ひと昔前の政界や経済界では思惑の絡んだ結婚が当たり前のように行われていたのです。

敵だらけの政界において、少しでも信頼できる血縁を作るのは必要不可欠だったのでしょうね。

息子たちは北朝鮮へ訪れていた

次は金丸信さんの息子たちや北朝鮮に訪れた話を見て行きます。

長男の康信(やすのぶ)さんは1943年1月23日に生まれ、早稲田大学(政治経済学部)を卒業後にNHKへ入局、1976年には地元にあるテレビ山梨へ取締役として入社。

1997年から2019年までテレビ山梨の社長を務める一方、父の生誕100年となる2014年には訪朝団の代表として北朝鮮に訪れて金永南(キム ヨンナム)氏と会談をしていました。

ちなみに、奥さんは前項で紹介した通り竹下登さんの長女(一子)さん。

2023年現在は高齢ということもあって多くの役職から退いて余生を過ごしているそうです。


次男の信吾(しんご)さんは1945年に生まれ、青山学院大学(法学部)を卒業して父親の秘書として数年を過ごし、2023年現在は「境川カントリー倶楽部」の代表をしています。

私生活に関する詳しい情報はありませんでしたが、信吾さんも父や兄と同様に北朝鮮との間にパイプがあり、2019年までの間に22回も訪朝するなど並外れた待遇を受けていました。

いずれも日本政府からの書簡は携えていなかったそうですが、北朝鮮側から自民党の二階幹事長を団長とした超党派の訪朝団が実現すれば歓迎すると言われたと明らかにしています。

このような民間外交がキッカケになって硬直した日朝関係が動くかもしれませんね。

三男の吉宗(よしむね)さんは1947年に生まれたことしか明確な情報が無く、次兄の会社で専務をしている情報やホテル勤務など職業についてもあまりハッキリとしていません。

ただ、山梨テレビの株主として名前があるぐらいなので経済的な問題は無さそうですね。

ちなみに、政治家ならば子供に跡を継がせたいと思うのが普通ですが、金丸信さんは政界の慣例だった世襲制を極端に嫌っていたので「金丸二世」は誕生しないまま終わりました。

孫はタレントのDAIGO?

ここではタレントのDAIGOさんが金丸信さんの孫という噂を見て行きましょう。

DAIGOさんは竹下登さんの孫ということで注目をされましたが、金丸信さんも長男の結婚によって竹下家と血縁関係になっているで孫ではなく遠い親戚関係でした。

また、金丸康信さんと竹下一子さん夫婦は一男一女を授かっているので、金丸信さんにとって直接の孫はDAIGOさんではなくそちらのお二方ということになります。

ちなみに、長男の滋さんは山梨県にある株式会社「アルプス」の社長を務めており、長女の優子さんは”幽木遊貴”というペンネームで活動をしていたという噂もありました。

いずれにしても、みなさん才能豊かで思う存分に活躍をしている様子が見て取れますね。

金丸信と日本航空の関係

次は金丸信さんと日本航空の関係が噂になっている件を見て行きます。

金丸信さんは佐川急便から5億円の闇献金を受け取ったことが発端となり、税務調査で約18億円の所得隠しによる約10億円もの所得税を脱税したという事件が起こりました。

これらはまとめて「金丸事件」と呼ばれ、平成初期の政界を揺るがすことになったのです。

金丸信さんは事件の審理中に体調を崩し、1996年3月28日に81歳で没したことで公判は終了。

以上のことから、金丸信さんと日本航空との関係が怪しいという情報は見当たりませんでした。

では、なぜ金丸信さんと日本航空の関係が大きな話題になっているかが気になりますが、どうやら山崎豊子さんの小説「沈まぬ太陽」に原因があるのではと言われています。

作中の「国民航空」が日本航空のモデルになっており、時の政府で副総理を務めていた竹丸欽二郎が金丸信さんをモデルにしていることから話題になったのでしょう。

実際の日航ジャンボ墜落事故が起こった当時の総理大臣は作中のモデル通り中曽根康弘さんでしたが、金丸信さんが作中と同じ副総理になったのは約1年後の1986年7月22日です。


作中では竹丸欽二郎がドル先物予約を活用して献金を受けたという内容が書かれていますが、実際の金丸信さんが同様の行為をしたかどうかは明らかになっていません。

世の中には「事実は小説よりも奇なり」という言葉もあるので何とも言えないところです。

小沢一郎総理を夢見た?

最後に金丸信さんが小沢一郎さんを総理に推したという話を見ておきましょう。

メディアでは「政界の壊し屋」や「剛腕」と呼ばれている小沢一郎さんですが、ひと昔前の1991年頃に総理大臣のイスに手が届きそうになったことがあったのです。

いや、正確には手が届くではなく「座りなさい」と勧められたと言った方が正しいでしょう。

金丸信さんは小沢一郎さんの能力を非常に高く買っており、1989年8月に第1次海部内閣が成立した際には強引に推して47歳の若さで自民党の幹事長に就かせています。

1991年11月に第2次海部改造内閣は政治改革法案が廃案になった責任をとって退陣し、それを見た金丸信さんは意中の小沢一郎さんに対して総理の座を狙うように強く指示。

しかし、小沢一郎さんは丸1日にも及ぶ説得にも顔を縦に振らず、断念した金丸信さんは竹下登さんらと協議の末に宮澤喜一さんを総理候補として支援することを決めました。

小沢一郎さんは当時を振り返って宮澤喜一さんや渡辺美智雄さんからも支持の密約を受けていたことを明かし、 自分が「うん」と言えば間違いなく総理になれたと語っています。

ちなみに、小沢一郎さんが総理にならなかった理由は自身の体調面だけでなく、年長者である宮澤さんや渡辺さんの心中を考えたという人情家の顔も見せていました。


2023年現在、小沢一郎さんは田中角栄さんや金丸信さんのDNAを受け継ぐ唯一の政治家となりましたが、昨今の政治状況を見る限り総理の座に就ける可能性はかなり低いでしょう。

しかし、混迷が続くコロナ禍の日本で田中角栄さんらを再評価する声が噴出する様子を見ると、昔ながらの型破りで力強いタイプの政治家が求められているのかもしれません。

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