山中伸弥の年収は?研究費の打ち切り問題。高校と大学時代、経歴まとめ

iPS細胞を作成し、先端医療分野に大きく貢献してきた山中伸弥(やまなか しんや)さん。

メディア出演の機会も多い優秀な研究者ですが、どれくらいの年収を稼いでいるのでしょうか。

またiPS細胞研究に対する、研究費打ち切り問題についても確認。

併せて経歴を確認し、高校と大学でのエピソードをご紹介します。

山中伸弥のプロフィール

本名:山中伸弥

生年月日:1962年9月4日

身長:不明

出身地:大阪府東大阪市枚岡地区

最終学歴:大阪市立大学大学院

山中伸弥の年収は?

山中さんはノーベル生理学・医学賞を受賞後、世界的に注目され、メディアでも活躍してきました。

かなり高額な年収を稼いでいる印象が強いですが、実は世間の人々が想像するよりも低収入のようです。


彼が就任している京都大学iPS細胞研究所の所長は、年収が非公開となっています。

同じ国立の理化学研究所であれば、理事長の年収は約1,000万円のため、山中さんの給料も同程度でしかないでしょう。

つまり一般的なサラリーマンとして幹部職に就いた方が、高収入を望める状況といえます。

研究者は非常に不安定な職種で、京都大学iPS細胞研究所でも9割の研究員が有期雇用といわれています。

山中さんもこれを問題視してきましたが、根本的な解決策は出てきていません。

研究業界は、一般人が想像する以上にシビアな世界なのです。

億単位の年収を稼いで、リッチな生活を送っているわけではなさそうですね。

ただし山中さんの場合は、メディア出演料や著書の印税も含めると、年収数千万円ほどの可能性が高いです。

一般的なサラリーマン以上の年収を稼ぎ、必要なときは研究費用に回しながら生活しているのでしょう。

iPS細胞の研究費打ち切り問題

山中さんが筆頭となり取り組んできたiPS細胞の研究ですが、2022年までで国からの研究費助成が打ち切られるといいます。

国は山中さんがノーベル賞を受賞した2012年から10年間、1,100億円の研究費をiPS細胞研究に投入すると決定。

文部科学省が中心となり、研究をバックアップしてきました。

しかし政府内では、資金集めの方法が適切なのか疑念が生じたようで、議論が起こります。

研究費支援を打ち切るという意見も出たそうですが、結果的に2022年まで支援を継続することになりました。

しかし2023年以降の研究費については、方向性が定まっていないようです。

山中さんは、「政府内の議論だけで、いきなり研究費がゼロになる理由がわからない」と不満を吐露しました。

2023年現在、山中さんは国からの支援がなくなった場合に備え、自ら寄付金集めに奔走しています。

iPS細胞研究所への寄付は、Tポイントは1円分、現金では毎月100円から可能です。

クレジットカード払いの場合は領主書が発行されるため、税控除の対象にもなります。

公助なしの自助活動だけでは、なかなか研究継続は厳しくなるかもしれません。

しかしiPS細胞研究所は、あらゆる人の身体に移植可能な細胞を備蓄できるよう、日夜努力を続けています。

人々の病気を治療できる画期的な細胞が実用化するまで、研究を重ねる必要があるのです。

なるべく自助ばかりでなく、公助がしっかり行き届き、研究者が安定的に成果を出せる状態が理想的でしょう。

山中伸弥の経歴。出身高校は大阪教育大学附属高校

山中さんは大阪府東大阪市枚岡地区に生まれました。

小学校時代はあまり成績がよくなかったそうですが、厳しい指導で知られる塾に通い始め、6年生で成績が急上昇します。

そして名門校の大阪教育大学附属天王寺中学校に合格し、エスカレーター式に同校の高校を卒業しました。

中学3年生のとき、生徒会副会長を務めましたが、その際の生徒会長はのちの経済産業大臣・世耕弘成さんでした。

2人は自宅が近く、柔道に取り組む同志でもあったため、中高6年間を親友として過ごしたそうです。

神戸大学と大阪市立大学大学院の出身


山中さんは医療の道を志し、神戸大学医学部医学科に進学しました。

卒業後は国立大阪病院で、整形外科の臨床研修医となります。

しかし技術が不足しており、周囲から「ジャマナカ」と罵倒されました。

そんな中、重度のリウマチ患者の姿を見て、「重症患者を救う方法を見つけたい」という思いから研究者を目指し始めるのです。

病院を退職後は、大阪市立大学大学院へ進学し、研究に邁進。

1993年に医学博士号を取得し、カリフォルニア大学へ博士研究員として留学を果たしました。

現地でトーマス・イネラリティ教授に指導を受けながら始めたのが、iPS細胞研究です。

帰国後は大阪市立大学薬理学教室の助手となりますが、アメリカとの研究環境の落差に苦戦します。

iPS細胞研究は日本で重視されておらず、批判される日々を過ごし、うつ症状を発症してしまいます。

しかしダメもとで応募した奈良先端科学技術大学院大学の研究職に採用され、アメリカ並みの水準の研究環境を手に入れました。

こうして彼はiPS細胞研究者として、大きな一歩を踏み出したのです。


今なお研究費の調達を含め、さまざまな問題と闘っている山中さん。

研究者がそれぞれの真価を発揮できる環境づくりも含め、努力を続けるのでしょう。

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