ジャズピアニストとして活躍しながら、メディア出演も幅広くこなしてきた上原ひろみ(うえはら ひろみ)さん。
東京オリンピック開会式では市川海老蔵さんと共演し、見事なピアノ演奏を披露しました。
ジャズピアニストの中でも高い知名度を誇っていますが、天才と呼ぶにふさわしい演奏家なのか海外の反応も踏まえてチェック。
さらに経歴をまとめ、大学首席卒業という情報を確認しつつ、演奏の特徴にも触れていきます。
上原ひろみのプロフィール
別名:Hiromi
本名:上原ひろみ
生年月日:1979年3月26日
身長:不明
出身地:静岡県
最終学歴:バークリー音楽大学ジャズ作曲科/CWP(Contemporary Writing & Production)科
レーベル:テラーク・ユニバーサル
事務所:Ellora Management
上原ひろみは超絶技巧の天才。海外の反応は大絶賛、日本では低評価も
上原さんはサラリと難解な曲を弾きこなし、超絶技巧を披露してきました。
ソロやトリオ、デュオなどの演奏形態を問わず、流れるように見事な演奏ができるのです。
ピアノと一体化し、か弱い音、力強い音など一音ずつ繊細に表現。
ここまで見事に楽器をコントロールできるピアニストは滅多におらず、上原さんが天才と呼ばれる要因になっているようです。
辛口な海外の音楽評論家やプロミュージシャン、音楽ファンも、超絶技巧を絶賛してきました。
バンド「メタリカ」のロバート・トゥルージロさんは「これぞ真の音楽」と評価。
ジャズ界の巨匠アーマッド・ジャマルさんも「ヒロミはきらめく技巧で、独自の表現を追求し続けている」と称賛しています。
一方で日本のジャズファンの中には、上原さんを批判する人もいるようです。
上原さんは古典的なジャズだけでなく、プログレッシブロックの影響も前面に出しながら演奏をしてきました。
モダンジャズまでの古き良き「オールドジャズ」信奉者からすると、斬新な演奏スタイルが邪道に思えてしまうのです。
クセが強い演奏のため、好みがはっきり分かれるのも、評価が二分される要因かもしれませんね。
あー、やっぱり上原ひろみの演奏は好きか嫌いかにスッパリ分かれるんですねー。私は一度しかテレビで見たことないけどダメでした。
— なつみ (@hitorijadekinai) August 3, 2013
ただし結局のところは好みの問題であり、上原さんが現代を代表する天才ピアニストである事実に変わりはありません。
天才は時代の流れに逆らって現れる場合が多いですから、前の世代から酷評されてしまうのは仕方ありませんね。
きっと50年後の天才ミュージシャンからすれば、上原さんのスタイルが古典になっているはず。
未来の天才たちは、「年配の上原ファン」たちから痛烈に批判されることになるのでしょう。
上原ひろみの経歴まとめ。バークリー音楽大学を首席卒業
上原さんは6歳からピアノを始めました。
ピアノの先生がジャズ好きだったため、8歳で初めてジャズのCDを聴かせてもらったそうです。
CDはオスカー・ピーターソンの『プリーズ・リクエスト』と、エロール・ガーナーの『コンサート・バイ・ザ・シー』。
踊り出したくなる楽しい旋律に惹かれ、クラシック曲もジャズ風に弾くようになったといいます。
いったんは音楽に関係のない法政大学に進学しますが、学生時代も音楽活動は継続。
ライブ活動をしていたところ、CM音楽の制作会社の社員が見物に来ていたといいます。
その縁でCM音楽を作らせてもらえるようになった結果、作編曲に関心を持ち始めました。
「もっと音楽を学びたい」と考えた上原さんは20歳で法政大学を中退。
世界的に知られるアメリカの名門音楽学校バークリー音楽大学に留学し、作編曲を勉強するのです。
ミュージシャン志望の優秀な学生たちと交流し、刺激的な音楽生活を送りました。
留学当初は英語を話せなかったものの、音楽を通じたコミュニケーションで周囲との信頼を獲得。
そのようにしてできた音楽仲間から、英語も教えてもらいました。
卒業前の2003年、アメリカでデビュー。
大学の試験で作った曲が先生に評価され、プロジャズピアニストのアーマッド・ジャマルさんを紹介されます。
彼がレコード会社「テラーク」を紹介してもらった結果、わずか1か月ほどでデビューが決まったのです。
デビューを果たしたのち、バークリー音楽大学を首席で卒業するという快挙も成し遂げます。
天才ジャズピアニストは作編曲を学んでいたからこそ、世界に発見されたのです。
上原ひろみの特徴は力強い演奏と速弾きパフォーマンス
上原さんの演奏の特徴は、フォルティシモ(強音)がパワフルでよく響くことです。
天気が良くなさそうなので夜いつものJAZZ喫茶に行く。完璧なオーディオから大音量で流れる「上原ひろみ」凄すぎ!俺マンのフライヤー貼らせて頂く。#俺のマント展 #JAZZ喫茶 pic.twitter.com/x2f2uEW3BK
— HAPPY DAYS (@tadonkozo) August 18, 2021
ベーシストのスタンリー・クラークさんは、共演経験のある演奏家の中で「ヒロミの音はとくに大きかった」と語りました。
さらに圧倒的な速弾き、演奏途中に立ち上がるパフォーマンスでもおなじみですね。
上原さんは正統派ジャズピアニストというよりは、パフォーマーに近い存在なのです。
ただし優れたミュージシャンですから、パワフルな表現だけでなく、繊細な表現ももちろん可能。
天才ならではの圧倒的なスキルと自信。
上原さんは将来、現代音楽史に残る伝説的な存在となるに違いありませんね。
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