気さくで親しみやすい雰囲気が魅力だった女優の小林千登勢(こばやし ちとせ)さん。
NHKの専属女優として、出身劇団の文学座座員が総出演したドラマ『青春放課後』で主演を務めるなど活躍しました。
まだまだ活躍が期待されていたものの、66歳で亡くなった原因は何だったのでしょうか。
また娘の山本麻利央さんの詳細をチェック。
加えてワイドショーの司会でおなじみだった夫の山本耕一さんが、現在は引きこもっているという情報を確認します。
小林千登勢のプロフィール
愛称:おっかさん
本名:山本千登勢
生年月日:1937年2月13日
死没:2003年11月26日
身長:不明
出身地:ソウル特別市、福岡県、東京都
最終学歴:共立女子高等学校
小林千登勢の死因は多発性骨髄腫
小林さんは2003年11月26日、多発性骨髄腫が原因の心不全により66歳で亡くなりました。
6年前に骨髄腫の疑いが生じ、3年後に確定診断を受けてから治療を続けていたそうです。
病気を患いながらもなるべく仕事を続けるため、入院先から講演へ向かうこともありました。
1997年に夫の山本耕一さんは、妻の余命があと5年であるという宣告を受けました。
小林さん自身もきっと死を予感していたに違いありません。
だからこそ、最期まで仕事をやり切りたい気持ちが強かったのでしょう。
病状は日に日に悪化し、ひどい腰痛に苦しみながら仕事と闘病を続けました。
結局は回復せず、66年の生涯を終えるのです。
小林さんはNHKの専属女優からフリーのタレントとなってからも、司会業や文筆業など多彩な才能を発揮していました。
昭和35年（1960年）のアサヒグラフ。ちょっと石原さとみっぽいですかね？可愛らしい女性が表紙を飾っています。
これが誰かは2枚目に（住所の詳細は塗りました）。 pic.twitter.com/tm9GoMqHZj— 戦前～戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) September 6, 2020
早世するにはあまりに惜しい存在でしたね。
耕一さんは妻について「仕事への思い、家族への心遣いなど、相当気を使う人でした。こんな早く逝ってしまうなんて」とコメント。
バラエティ番組でも共演していたおしどり夫婦だったからこそ、彼の悲しみは大きかったはずです。
小林さんも夫と娘を置いて早くに世を去るのは、さぞ無念だったことでしょう。
小林千登勢の娘は山本麻利央
小林さんの娘は1972年生まれの女優・山本麻利央さんです。
7歳の頃に父と共に、三波伸介さんの司会で人気だった「お笑いオンステージ」に出演しています。
ゲストにクイズを出題する「減点ファミリー」のコーナーです。
三波さんが「麻利央ちゃんには、パパに守って欲しいお願いがあります。それは何でしょう」と出題。
耕一さんは「宿泊しないで、家に帰って欲しい」と回答したところ、見事正解でした。
娘としては、父が2晩以上家を空けると寂しいとのこと。
大の仲良し父娘であることがうかがえますね。
三波さんから「そんなにパパが好きなら、パパと結婚すればいい」と言われると、麻利央さんは「ママがいるからダメ」とコメント。
こんなにも素直でかわいい娘がいるというのは、父にとって大きな幸せですよね。
親子での番組出演から37年後、麻利央さんは再び耕一さんとスタジオを訪れました。
麻利央さんは当時のことを覚えており、「減点ファミリー」のビデオ映像を宝物として保管しているといいます。
結婚式でも映像を披露したとのことでした。
すてきな父娘愛が伝わってくる貴重なビデオ映像で、結婚式場はあたたかい雰囲気に包まれたのでしょう。
小林千登勢の夫・山本耕一の現在
小林さんの夫である耕一さんは、かつてテレビ朝日のワイドショー「アフタヌーンショー」のリポーターとして人気でした。
川崎敬三さんに向かって言った「そうなんですよ、川崎さん」のフレーズは流行しましたね。
ユシマ博士を演じたのは、名優・山本耕一さん。
山本さんといえば、「そ～なんですよ、川崎さん」。
小林千登勢さんとのオシドリ夫婦。
昭和って、よかったなぁ。#ウルトラセブン50周年#消された時間#山本耕一 pic.twitter.com/4aWFVLNDCD— 恒点観測員340号 (@UltraSeven_340) February 11, 2017
人気タレントだったはずですが、妻の死後はメディアでほとんど姿を見かけません。
現在は引きこもり状態にあるという噂も流れました。
最愛の妻を亡くしてから意気消沈し、引きこもってしまったとしても無理はありませんよね。
元々耕一さんは俳優として活躍していました。
早稲田大学を卒業後、劇団俳優座の養成所に入所。
同期には山崎努さん、加地健太郎さん、水野久美さんら錚々たるメンバーがいました。
卒業後は劇団新人会に入団し、1960年の舞台『ドン・カルロス』でデビューを飾ります。
舞台、映画、ドラマなどに出演し、二枚目俳優として女性ファンを獲得しました。
全盛期の様子は、引きこもりの噂が流れる現在の状態とは落差が激しいですね。
耕一さんの現在について調べたところ、一時引きこもり状態だったことは事実でした。
妻の死から立ち直れず、10年もの間、引きこもっていたそうです。
体重は10キロも減り、睡眠導入剤がなければ眠れないほど。
しかし転機が訪れました。
久しぶりに生前の小林さんが映ったホームビデオを見たところ、気持ちが前向きになったといいます。
闘病中も笑顔を浮かべていた妻から「つらいときは笑って」と励まされている気持ちになったそうです。
2023年現在は、娘の麻利央さん一家が同じマンションで暮らし、父の面倒を見ているとのこと。
すてきな家族愛に恵まれた耕一さん。
何とか気力を取り戻し、家族と共に幸福な時間を過ごして欲しいですね。
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