ドラえもんの声を20年以上担当したことで知られる声優の大山のぶ代(おおやま のぶよ)さん。
現在は水田わさびさんが引き継いでいますが、長年のドラえもんファンの中には、「やっぱり大山さんが一番」という人も多いのではないでしょうか。
今回は、2023年現在の大山さんに迫ってみたいと思います。
最後になった仕事についても、あわせて紹介していきましょう。
大山のぶ代のプロフィール
愛称:ペコ
本名:山下羨代(旧姓:大山)
生年月日:1933年10月16日
身長:162cm
出身地:東京府東京市渋谷区(現:東京都渋谷区)
最終学歴:東京都立三田高等学校
所属事務所:アクターズセブン
認知症を患い老人ホームで生活する現在の大山のぶ代
大山のぶ代さんは、2023年現在、老人ホームに入所しています。
その理由は、認知症によって自宅での生活が困難になってしまったから。
大山さんは、2012年にアルツハイマー型認知症と診断され、しばらくは自宅で介護を受けながら生活していました。
ところが、介護をしていた夫の砂川啓介さんが、2016年に尿管がんで入院してしまいます。
そのため、ひとりで生活できない大山さんは、老人ホームへ入所することになりました。
元気な頃を知っているファンは、老人ホームに入っているという記事を読み、ショックを受ける人も多かったようです。
「大山のぶ代、老人ホームの今」という文字列がヤフートップに出てるけど、文字列だけでダメージ受ける
— ta-san@JP (@taku93) February 4, 2017
確かに、大好きな役者さんが病気にかかってしまうというのは、とても悲しいことです。
しかも、認知症はいろいろなことを忘れてしまう病気。
大山さんは、自分が長く演じてきたドラえもんをテレビで見ても、よくわからないようです。
「もうドラえもんを忘れてしまった」という事実が、よりショックを大きくしているのでしょう。
しかし、大山さんが続けてきた声優という職業は、多くの人に夢を与える素晴らしい仕事。
大山さんのドラえもんが大好きなファンは、「絶対忘れない」「ありがとう」といった温かいメッセージを投稿しています。
大山のぶ代は認知症でもうドラえもんのことは覚えてないってマジ?
でも俺らは忘れねぇからよ
イカした仕事だったぜ— 唾液炊飯 (@daekisuihan) May 29, 2018
大山のぶ代さん、もう82歳になられるのね…。認知症もかなり進行してるみたいで、ドラえもんを忘れてしまったみたいなのは悲しいけど、ありがとうって言いたい(´;ω;`)今のドラえもんも好きだけど、のぶ代さんのドラえもんが一番好きです…
— 楮@イラストリハビリ中 (@inkouzo) October 21, 2015
ちなみに、老人ホームでは毎日楽しく過ごしているそうです。
もともと社交的な性格だった大山さんは、老人ホームの人気者であり、「ジャイアンのような存在になっている」という話もあります。
そのため、「他の入所者はのび太のように泣かされているのでは」と心配する人もいたようですが、大山さんは違うようです。
彼女は“姉御肌”ですから、あれやこれやとみんなを仕切ってあげるのが上手。いわばリーダー的存在で、いまでは“ホームのジャイアン”になっています(笑)
「みんなを引っ張るリーダーとしてのジャイアン」ということであれば、ファンも安心でしょう。
ドラえもんの引退はいつ?
大山のぶ代さんは、1979年4月に始まった第2作目からドラえもんの声を担当。
その後、26年に渡って演じ続け、2005年3月で引退しています。
テレビシリーズも、2005年3月18日の放送をもって、いったん終了することになりました。
映画の最終作となったのは、25作目の『ドラえもん のび太のワンニャン時空伝』。
2004年に公開された作品ですが、テレビシリーズが最終回を迎えた後、3月25日にテレビでも放映されています。
そのため、「大山のぶ代は認知症でドラえもんを引退した」という噂は間違いです。
当時の大山さんはまだ認知症を発症していないので、ドラえもん引退に認知症は関係していません。
ただ、2001年に直腸がんで入院したことがあったようです。
なんとかドラえもんだけは続けたものの、それ以来引退を考えるようになり、スタッフと話し合った結果、2005年を最後にしたのだとか。
第2シリーズがいったん終了することは、ファンにとっては残念な発表でしたが、大山さんはポジティブなコメントを残しています。
大山は「テレビ放送から25年がすぎ、ちょうど良い交代の時期。遠い未来までずっとずっとみんなに愛される『ドラえもん』であってほしい」と話す。
若い声優に交代することで作品を残し、いつまでもドラえもんが続くことを願っていたのでしょう。
この想いを受け継ぎ、新しいドラえもんを演じ始めた水田わさびさんは、2023年で18年目になります。
「子供の頃からずっと水田さんの声が好き」という人も、だいぶ多くなってきたようです。
今日はドラちゃんの声優が水田わさびさん達になってから16年!!
おめでとうございます!!
16年前、自分は5歳でした~😁 pic.twitter.com/qpGJN6vwKO— マメえもん[活動停止中] (@mameemon0803) April 15, 2021
これからも長くドラえもんを演じ、さらに次の世代へと託すことで、大山さんの願いを叶えてほしいものです。
最後の仕事はモノクマ
声優として、ドラえもん以外にも多くのキャラクターを演じてきた大山のぶ代さん。
ドラえもん引退後の仕事では、『ダンガンロンパ』シリーズのモノクマが最後になったようです。
2010年のPSPゲーム『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』でモノクマを演じた大山さんは、認知症と診断されてからも、続編のゲームやアニメ版、舞台版に参加し続けています。
2015年の舞台では、約1年ぶりに新録音声で参加することになり、制作発表会でのコメントが話題になりました
2016年にTARAKOさんへ役を引き継ぐ際は、応援のメッセージを送っていたそうです。
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