『ドラえもん』の野比のび太役、『未来少年コナン』のコナン役などで有名な小原乃梨子(おはら のりこ)さん。
ブリジッド・バルドーさん、シャーリー・マクレーンさんなど、吹き替えの持ち役も多数あります。
今回は、晩年の小原さんが実は引退していた噂について、調べてみました。
過去の逸話や、ドラえもん役の大山のぶ代さんとの関係なども紹介していきます。
小原乃梨子のプロフィール
愛称:小原さん
本名:戸部法子
生年月日:1935年10月2日
没年月日:2024年7月12日(88歳没)
身長:162cm
出身地:東京府(現:東京都)
最終学歴:跡見学園高等学校
所属事務所:81プロデュース(最終所属)
引退していた噂はデマ
小原乃梨子さんは、亡くなるまで引退を発表したことはありませんでした。
しかし、ネット上では「引退したのではないか」という噂が流れていたようです。
その理由として考えられるのは、人気キャラクターの声優交代。
小原さんは、26年続けた野比のび太役を、2005年から大原めぐみさんに引き継いでいます。
『タイムボカンシリーズ』の三悪では毎回女性キャラクターを担当していましたが、2015年の『夜ノヤッターマン』からは喜多村英梨さんが担当。
こうした声優交代により、「小原さんは引退したのではないか」という噂が広まったものと思われます。
ドロンジョ様、喜多村英梨に完全移行したの??? まさか小原乃梨子さん引退したとかじゃないよね…
— コタチ (@U10_SUKI) October 21, 2019
また、年齢も影響しているようです。
テレビであまり声を聞かなくなったことに加えて、80代になっていたことから、「もう活動はしていないだろう」と思い込んだのでしょう。
しかし改めてコナン役の小原乃梨子さんは素晴らしい声優さんだな、と。
現在、85歳とのことでとっくに声優業は引退されてると思ったがお仕事されているらしいですね。
私の中ののび太はずーっと小原さん。— みみ (@MidoMidosho) November 1, 2020
高齢になると仕事を続けられなくなる人も多いので、これは無理もないことかもしれません。
2024年現在、ドラえもん役の大山のぶ代さんは老人ホームで生活しており、ジャイアン役のたてかべ和也さん、スネ夫役の肝付兼太さんは亡くなられています。
そう考えると、80代でも活動を続けていたのは、本当にすごいことです。
若い頃の有名な逸話
小原乃梨子さんには、若い頃に吹き替えの仕事で二度も恋をしたという逸話があります。
といっても、同じ声優さんに恋をしたわけではなく、役への恋だったようです。
1回目は、『ライアンの娘』でクリストファー・ジョーンズさんが演じていたランドルフ・ドリアン。
今夜のナイスガイな二枚。
Christopher Jones クリストファー・ジョーンズ
『ライアンの娘』では寒村にやってきた若い男。欲求不満の若妻の対象に。本作出演後S・テートの死を境に俳優業を廃業したとかで。。ミュージシャンが政治運動に巻き込まれる?未公開『狂った青春』ザ60年代色濃厚、見たい! pic.twitter.com/INxCTQcAwl— ツッチーフルーティー (@tuti4649) October 24, 2018
2回目は、『私生活』でマルチェロ・マストロヤンニさんが演じたファビオだそうです。
そして『私生活』で共演したマルチェロ・マストロヤンニの誕生日がべべと同じ9月28日だと教えてくれたのも、今日のTLでした。 pic.twitter.com/nXiMWYWRtj
— ヌーン・ムーン (@noonmoonpoem) September 28, 2020
ランドルフは津嘉山正種さん、ファビオは矢島正明さんが声を担当していましたが、小原さんは収録後に食事をするのも恥ずかしくなり、誘いを断ったことがあるのだとか。
なんとも可愛らしく、微笑ましいエピソードです。
大山のぶ代との仲は良好
小原のり子さんは、『ドラえもん』で大山のぶ代さんと長く共演していますが、「仲が悪いのではないか」という噂が流れたことがあります。
なんでも、収録中に隣同士のマイクを使うことがまったくなかったのだとか。
しかし実際には、喫煙者の大山さんが、いつも外に出やすいドア側を選んでいたということのようです。
タバコを吸わない小原さんは煙の影響がない奥のマイクを使っていたため、収録中は自然と距離が離れただけのこと。
不仲でないことは、大山さんもインタビューの中ではっきり答えていたそうです。
小原乃梨子の死因:病気療養中の永眠
声優界の重鎮として長年活躍された小原乃梨子さんの訃報が伝えられました。
ここでは、小原さんの死因とされる病気療養について詳しく解説いたします。
病気療養と声優としての活動
小原乃梨子さんは、病気療養中のところ薬石効なく永眠されたと報告されています。
具体的な病名は明らかにされていませんが、88歳という高齢であったことを考慮すると、加齢に伴う何らかの疾患であった可能性が考えられます。
声優という職業柄、声帯や呼吸器系の疾患に注意を払う必要があったかもしれません。
小原さんは、長年にわたり様々なキャラクターの声を演じてこられました。
特に、人気アニメのキャラクターを26年もの長期にわたって担当されていたことは、その声優としての実力と信頼の高さを物語っています。
声優の仕事は、一見すると体への負担が少ないように思われるかもしれません。
しかし、実際には長時間の収録や感情表現のための声の使い方など、身体的にも精神的にも大きな負荷がかかる職業です。
小原さんは、少年からセクシーな女性まで幅広い役柄を演じ分けてこられました。
このような多彩な演技をこなすためには、常に声帯のケアや体調管理に気を配る必要があったと推測されます。
また、高齢になってからも声優としての活動を続けていたことから、健康管理には特に注意を払っていたものと考えられます。
声優の仕事は、単に声を当てるだけではなく、キャラクターの感情や状況を適切に表現することが求められます。
そのため、常に集中力を保ち、感情を込めて演技をすることが必要となります。
このような精神的な負担も、長年の活動の中で蓄積されていった可能性があります。
小原さんは、アニメの声優だけでなく、映画の吹き替えも多数担当されていました。
海外の有名女優の声を演じ分けるという高度な技術を要する仕事もこなしていたことから、常に新しい挑戦を続けていたことがうかがえます。
このような多岐にわたる活動は、声優としての経験を豊かにする一方で、体力的な消耗も大きかったのではないかと推察されます。
声優の仕事は、その性質上、声を出し続けることが求められます。
長時間の収録や、感情のこもった演技を繰り返し行うことは、声帯への負担が大きいと言えるでしょう。
特に、小原さんが演じていたキャラクターの中には、高い声や特徴的な声質を要するものも多かったと思われます。
このような役柄を長年演じ続けることは、声帯への負荷が蓄積されていく可能性があります。
また、声優の仕事は不規則な生活リズムになりがちです。
収録のスケジュールに合わせて生活することが多く、十分な休息を取ることが難しい場合もあります。
このような生活スタイルが長年続くことで、体調を崩しやすくなる可能性も考えられます。
小原さんは、声優としての活動以外にも、全国各地で詩の朗読や童話の読み聞かせ活動も行っていたそうです。
このような活動は、声優としての技術を活かしつつ、社会貢献にもつながる素晴らしい取り組みだったと言えるでしょう。
しかし、このような活動も含めて考えると、小原さんの声を使う機会は非常に多かったことが推測されます。
声を酷使することによる身体的な負担が、長年の間に蓄積されていった可能性も否定できません。
小原さんの死因となった病気の詳細は明らかにされていませんが、声優という職業の特性や、長年にわたる活動を考慮すると、何らかの形で仕事との関連があった可能性も考えられます。
しかし、それと同時に、88歳という高齢まで第一線で活躍されていたことは、小原さんの健康管理の努力と、声優としての情熱を物語っているとも言えるでしょう。
小原さんの訃報は、多くの人々に悲しみをもたらしました。
これは、小原さんの声を通じて、多くの人々が夢や希望を与えられてきたことの証だと言えるでしょう。
声優という仕事の重要性と、その仕事に携わる人々の健康管理の大切さを、改めて考えさせられる出来事だったと言えます。
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